
8月23日午後、東京・渋谷区の商業施設「渋谷ヒカリエ」で40代の男が催涙スプレーを噴射し、利用客ら17人が目や喉の痛みを訴えた。7人が病院に搬送されたが、いずれも命に別状はない。警視庁は傷害の疑いで男を現行犯逮捕し、詳しい経緯を調べている。
事件の概要
午後1時半ごろ、渋谷ヒカリエ7階で「スプレーがまかれ、多くの人がせき込んでいる」と通報があった。現場には消防車が多数出動し、館内は一時騒然となった。警視庁によると、40代の男が口論相手に向けて催涙スプレーを噴射し、周囲の利用客も巻き込まれた。
被害の状況
この事件で17人が体調不良を訴え、目や喉の痛みなどの症状を示した。そのうち7人が病院に搬送されたが、いずれも意識はあり命に別状はない。現場は週末で多くの買い物客が訪れており、被害は広範囲に及んだ。
発生のきっかけ
調べによると、男は休憩スペースの椅子をめぐって面識のない40代男性と口論になった。供述では「頭にきて思わずスプレーを取り出し、相手に噴射した」と語っている。容疑を認めており、警視庁はトラブルの詳細を確認している。
捜査と今後の対応
警視庁は男を傷害の疑いで現行犯逮捕した。スプレーの入手経路や所持の目的を含め、経緯を詳しく調べている。公共施設での無差別的な巻き添え被害が出たことから、再発防止や管理体制の在り方も注目される。