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富士山登山、入山料4000円に 静岡県5月9日から導入へ 登山ルールはどう変わる?

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富士山
pixabayより

富士山登山を計画している人にとって重要なルール変更が発表された。静岡県は2024年の夏山シーズンから、富士山の登山者に4000円の入山料を徴収する。安全対策の強化や夜間の入山規制が導入され、登山ルールが大きく変わる。富士山の新たなルールとその背景について詳しく見ていきたい。

 

富士山登山の新ルールとは?

静岡県は3月17日、富士山の登山者から1人4000円の入山料を徴収する条例案を可決した。これにより、静岡県側の富士宮、御殿場、須走の3つの登山ルートで入山料が徴収されることが決まった。

入山料の徴収開始日は5月9日。これまで任意で支払いが求められていた「保全協力金」(1000円)は廃止される。代わりに、5合目の受付で4000円の入山料を支払い、事前学習の確認後に「入山証」が発行される仕組みとなる。

夜間登山規制も導入

静岡県では安全対策の一環として、夜間登山の規制も導入される。午後2時から翌日午前3時までの入山が制限されるが、山小屋に宿泊する登山者は規制の対象外となる。

夜間登山の規制は、富士山で問題視されてきた「弾丸登山」を防ぐ目的がある。弾丸登山とは、山小屋などで十分な休息を取らずに夜通しで山頂を目指す行為で、体力の消耗や高山病のリスクが高まることから危険視されてきた。

なぜ入山料が導入されるのか?

 

静岡県の入山料導入は、山梨県の動きに足並みをそろえた形となる。山梨県では昨年の夏山シーズンから、吉田ルートにおいて2000円の通行料が徴収され、今夏からは4000円に引き上げられる。

山梨県の規制は一定の効果が確認され、弾丸登山者の減少や、ルールを守る登山者の増加といった成果が見られた。これを踏まえ、静岡県でも登山者の安全対策や環境保全の観点から、入山料の導入と規制の強化が決まった。

入山料の使い道は?

徴収した入山料は、以下の用途に充てられる予定だ。

  • 入山者の安全確保のための人員配置
  • 登山道の整備
  • 緊急時の救助体制の強化
  • 環境保全活動

これにより、富士山の自然環境の維持と登山者の安全が図られることが期待される。

登山者への影響と注意点

登山者にとっては、事前準備の重要性がこれまで以上に増すことになる。以下のルールを守らなければ、現地で登山を断られる可能性があるため、計画的な準備が求められる。

  • 入山料の支払い:富士宮口、御殿場口、須走口の5合目に受付が設置され、ここで入山料の支払いと「入山証」の取得が必須となる。
  • 事前学習の実施:登山前にルールやマナー、安全対策に関する事前学習が求められる。
  • 夜間登山の禁止:午後2時から翌午前3時の間は、山小屋の予約がない場合は入山できないため、事前に宿泊計画を立てる必要がある。

富士登山を楽しむために

新ルールの導入は、登山者の安全と環境保護を目的としており、より快適で安全な登山体験につながることが期待される。登山前には以下の点に注意し、余裕を持った計画を立てることが重要だ。

  • 宿泊施設の事前予約
  • 入山料の準備と受付場所の確認
  • 事前学習の実施
  • 十分な装備と体調管理

安全に登山を楽しみつつ、富士山の自然環境を守るために、新たなルールの遵守が求められる。

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ライター:

女性向け雑誌にて取材・執筆及び編集に従事。独立後は、ライフスタイルやファッションを中心に、実体験や取材をもとにリアルな視点でトレンドを発信。読者が日々の生活をより豊かに楽しめるような記事を提供し続けていることがモットー。

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