栃木銀行はFIXER(東京・港)が提供する生成AI(人工知能)サービス「GaiXer(ガイザー)」の試験利用を始めた。情報収集や文書作成、企画などの行内業務で活用し、実効性を検証する。行員の業務効率化や生産性向上などを目指す。
栃木銀の本部28人、営業店2人の30人を対象に2025年3月まで運用する。行内規定やマニュアルを学習させ、情報収集、文書作成・要約、会議等の議事録作成、アイデア企画などに活用する。試験運用の結果を踏まえ、25年4月以降に対象者の拡大や行内業務システムとの連携を検討する。
ガイザーは生成AI技術を活用した行政・企業向けサービス。データ保護など安全性が高いことが特徴で、金融機関のほか、自治体や政府などが多く利用している。FIXERは業種別のテンプレートを活用したプロンプト(指示文)作成なども支援しているため、ガイザーからより適切な回答を得やすくなるという。