ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

リコーG、育て上げネットと若者デジタル支援 生成AI活用で就労後押し 地域連携で支援網拡大

コラム&ニュース ニュース
リンクをコピー
昨年度に実施したプログラムの様子:オフィス内見学の様子
昨年度に実施したプログラムの様子:オフィス内見学の様子( 提供:育て上げネット)

認定NPO法人育て上げネットは、リコーグループ(リコー、リコージャパン)と協働で「若者向けデジタル支援プログラム」を本年度も実施する。急速なデジタル化社会において就労に困難を抱える若者を支援し、働く喜びにつなげる狙いだ。

4回目となる今回は、生成AIを活用した実践的なデザイン業務体験などを提供し、より即戦力化できる人材育成を目指す。また、地域のNPO、企業、行政との連携を強化し、より広範な支援網の構築を図る。

デジタル格差解消へ、実践的なスキル習得支援

プログラムは、デジタルデバイド(情報格差)により就労に困難を抱える若者を対象に、デジタル技術に触れる機会を提供することで、デジタルを使った働き方に対するイメージの醸成や自信の向上を図るもの。東京、宮城、和歌山、福岡など、全国各地で実施し、それぞれの地域特性に合わせた支援を展開する。

具体的には、リコーグループ社員によるデジタルワークプレイスの紹介、AIに関する講義、生成AIとデザイン制作ツールの使い方講座などをオンラインで提供。さらに、リコージャパンの顧客企業である株式会社サンドラッグと林建設株式会社から受託したポスターなどの制作業務を通して、生成AIを活用した実践的なデザイン制作を体験する機会を設ける。成果物はお客様へ提出する予定で、より実際の業務に近い仕事体験を通じて、働くことへの参画を後押しする。

地域ステークホルダーとの連携で多様なニーズに対応

本年度は、地域のNPO、企業、行政との連携を強化。地域特有の課題やニーズを把握し、きめ細やかな支援を提供することで、より効果的な就労支援を目指すという。多様なステークホルダーが参画することで、若者にとってより多くの選択肢と機会が創出されることが期待される。

参加者の満足度高く、就労への意識向上に貢献

昨年度のプログラムでは、参加者の88%が「新しいことにチャレンジしてみる勇気がでた」、96%が「新しい技術について興味が沸いた」と回答するなど高い満足度を得ており、プログラムの有効性が示されている。

育て上げネットは、就労困難な若者の支援を行うNPO法人。支援対象の若者は、コミュニケーション力や体力よりも、集中力や忍耐力、専門知識を要する情報通信業(IT)を選択する傾向があるという。そのため、IT企業での職場体験やインターンシップ、ITスキル特化型の訓練コースなどを提供し、就労支援プログラムを強化してきた。

企業の社会貢献活動と経済効果の両立目指す

リコーグループは、「“はたらく”に歓びを」という企業理念のもと、働くことに困難を抱える人への支援を通じて、より多くの人々の働く喜びを支えたいと考えている。本プログラムは、企業の社会貢献活動としてだけでなく、将来の労働力確保や経済活性化にも貢献するものと期待される。

デジタル化が加速する現代において、若年層のデジタル人材育成は喫緊の課題だ。リコーグループと育て上げネットは、今後も多様な働き方の選択肢を提供することで、若者の就労支援に貢献していく方針だ。

プログラム概要

プログラム名称 若者向けデジタル支援プログラム-AIでお仕事体験編-
運営 認定NPO法人育て上げネット
プログラム内容 1.リコージャパンのLiveOffice「ViCreA(ヴィクレア)」でのデジタルワークプレイスの体験
2.リコーグループ社員の体験談を交えたトークセッション(オンライン)
3.AIに関する講義や生成AIとデザイン制作ツールの使い方講座(オンライン)4.生成AIを活用したデザイン業務の仕事体験(オンライン)
開催時期 1回目:2024年11月19日(火)~29日(金) のうち火・木・金の6日間2回目:2025年2月18日(火)~28日(金) のうち火・木・金の6日間(予定)

Tags

ライター:

ライターアイコン

寒天 かんたろう

> このライターの記事一覧

ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

関連記事

タグ