アイグッズ株式会社は、使用済み竹アメニティを回収し、コースターなどに再生する「竹アメニティアップサイクル」サービスをホテル・旅館向けに開始した。プラスチック資源循環法への対応やSDGsへの関心の高まりを背景に、環境配慮型のサービスとして注目を集めそうだ。
このサービスは、同社が提供する竹製の歯ブラシやヘアコームを回収し、粉砕・ペレット化を経て新たな製品に再生するものだ。現在、製品化されているのはコースターだが、今後はカミソリなど他の製品への展開も検討されている。コースターは竹の繊維感が特徴で、表面に滑り止め加工が施されている。ホテルのロゴを入れることも可能で、オリジナルグッズとしての活用も見込めるとのこと。
ホテル業界にも求められるサステナ対応
ホテル業界では、プラスチック資源循環法の施行により、プラスチックごみの削減が急務となっている。さらに、宿泊施設間の競争激化も相まって、環境への配慮は顧客獲得のための重要な要素になりつつある。単にサステナビリティを掲げるだけでなく、具体的な行動を示すことが、ホテルのブランドイメージ向上に繋がる時代となっている。
サーキュラーエコノミーを実践するアイグッズ
アイグッズは、これまでにも廃棄コーヒー粉を再利用したエコ雑貨ブランド「SUS coffee」の展開や、売上の一部を寄付する活動など、SDGsに関連した取り組みを積極的に行ってきた。また、企業向けにサステナブルな情報を発信するウェブサイト「SUSPRO」の運営や、フルオーダーメイドのオリジナルグッズ制作を通じて、エコなものづくりを支援しているとのこと。
今回の「竹アメニティアップサイクル」サービスは、こうした同社の理念に基づく新たな取り組みだ。使用済みのアメニティを廃棄物として処理するのではなく、資源として再利用することで、循環型社会の実現に貢献する。また、ホテルにとっては、環境への取り組みを具体的に示すことで、ブランドイメージの向上や顧客の共感を得られるというメリットがある。
アイグッズは、今後も持続可能な社会の実現に向けたサービス開発を進めていく方針だ。