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丸大食品、車いすカーリング支援に学ぶ、本業を活かした社会貢献の形

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丸大食品、車いすカーリング支援に学ぶ、本業を活かした社会貢献の形
提供:丸大食品株式会社

「食を通じて人と社会に貢献する」という理念を掲げる丸大食品が、新たな一歩を踏み出した。パラスポーツへの参画を通じ、多様な人々が夢を追える社会の基盤を、食の側面から支えようとしている。

 

車いすカーリング選手権2025を支援|丸大食品が目指すパラスポーツとの共生

総合食品メーカーの丸大食品は、2025年10月に一般社団法人日本車いすカーリング協会(JWCA)とオフィシャルパートナー契約を締結した。その初動として、青森市で開催された「ナブテスコ 車いすミックスダブルスカーリング選手権大会2025」に協賛し、大会の運営を支えた。同社は大会期間中、出場選手や関係者に対し、栄養機能食品であるフィッシュソーセージ等の自社製品を提供している。これは単なる看板露出を目的とした広告宣伝ではなく、競技現場におけるエネルギー補給を直接的にバックアップするという、食品メーカーとしての本業を通じた支援の形である。

他社と一線を画す独自性|食のユニバーサルデザインがもたらす「自律支援」の価値

一般的なスポーツ協賛が資金援助を主眼とする中で、同社の取り組みは競技現場での実用性において特筆すべき独自性を持っている。今回提供された製品には、フィルムを容易に剥がすことができる「イージーオープン」機能が備わっている点が重要である。握力や手指の動作に制約がある選手も存在するパラスポーツの現場において、この簡便さは単なる利便性という言葉だけでは片付けられない。選手が他者の手を借りず、自律的に栄養摂取を行えるということは、アスリートとしての尊厳を支えることにも繋がる。食のユニバーサルデザインをスポーツ振興の現場で具現化している点に、同社独自の価値があるといえよう。

経営理念が紡ぐ社会貢献の哲学|真心と誠意で実現する「食のバリアフリー」

 

こうした活動の背景には、丸大食品が創業以来受け継いできた「日々の活動に精一杯の真心を込め、誠意を尽くすことにより、社会に貢献する」という経営理念が深く根を張っている。同社にとって、食の安全や美味しさを追求することは企業の責務であるが、それは目的の半分に過ぎない。残りの半分は、その食を通じていかに人々の幸福や社会の持続可能性に寄与するかである。すべての人々の夢や希望にエールを送るという同社の姿勢は、身体的条件に関わらず誰もが挑戦できる社会を、食という生命の根源から支えるという強い意志の表れである。社会に必要とされる企業であり続けるための哲学が、ここには明確に示されている。

丸大食品の事例に学ぶビジネスの示唆|実効性を伴うサステナビリティの設計

丸大食品の事例は、現代のビジネスパーソンに対して、自社の本業と社会課題の接点をいかに精密に設計すべきかという重要な示唆を与えている。単なる金銭的な寄付に留まらず、自社製品の栄養価や開封性といった機能が、支援先のニーズと合致しているかという視点が不可欠である。また、長年のスポーツ振興で培った知見をパラスポーツという新たな領域へ拡張させる一貫性は、企業の信頼性を強固なものにする。トップアスリートの挑戦を支える姿勢を具体的に示すことで、ブランドの誠実さを力強く訴求することに成功している。食という生存に不可欠な領域を扱う企業として、同社が示す支援の形は、実効性を伴うサステナビリティの等身大の回答といえるだろう。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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