
廃棄衣料と革端材を価値に変える。アーバンリサーチの循環型プラットフォーム「commpost」と、インクルーシブな雇用を掲げる「UNROOF」が別注カードケースを発表した。環境配慮だけでなく、多様な職人の活躍も支える取り組みとなる。
廃棄衣料と革端材を再生 UR×UNROOF、アップサイクルカードケース発売
PR TIMESによると、アーバンリサーチのサーキュラーエコノミープラットフォーム「commpost」と、革製品ブランド「UNROOF」が協働し、廃棄衣料とイタリア革「プエブロ」の端材を活用した別注カードケースを12月5日から発売する。
蛇腹構造で名刺約25枚を収納でき、ビジネスシーンでの実用性も備える。
循環×高級革×障害者雇用──三位一体のサステナブル製品設計
commpostは廃棄衣料から再生生地を生み出し、UNROOFは技術を持つ障害者手帳所持者を含む職人が革端材を活かす。
環境負荷軽減、インクルーシブな雇用、素材の高付加価値化を同時に実現した点が他社との大きな差別化要素となる。
「捨てずに活かす」を当たり前に──循環と共生のものづくり
ファッション産業に根強い大量廃棄の構造を変えたいアーバンリサーチと、障がいがあることで仕事の選択肢が狭まる現実を変えたいUNROOF。
両者のビジョンが重なり、「資源」と「人」の両面で循環を生む仕組みづくりが進む。
社会課題を統合することで、ビジネスは強くなる
環境対策だけでも、雇用支援だけでも不十分だ。
複数の課題を統合して価値を生むことで、持続可能な事業とブランド力の向上が両立する。
“サステナブルは戦略である”という示唆を、今回の取り組みは示している。



