ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

【酒粕ヨーグルト新登場】津南醸造が「JOGURT」事業参画 乳製品不使用の発酵食品で市場拡大へ

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
コラム&ニュース コラム ニュース
リンクをコピー
【酒粕ヨーグルト新登場】津南醸造が「JOGURT」事業参画 乳製品不使用の発酵食品で市場拡大へ
提供:津南醸造株式会社

乳製品不使用の植物性ヨーグルト市場に、新たなプレーヤーが加わった。津南醸造が酒粕を再発酵させた「酒粕ヨーグルト」事業に本格参画し、FARM8と連携して“続けやすい発酵食品”を酒蔵品質でつくり上げる。

 

酒粕100%で乳製品不使用──「JOGURT」が切り拓く新たな発酵食品カテゴリ

「JOGURT」は、酒粕を100%原料とした植物性ヨーグルトで、乳製品を一切使わないにもかかわらず、ヨーグルトに近い酸味とコクを持つことが特徴だ。地域に生息する乳酸菌「ウオヌマ株」で再発酵を行い、酒蔵の原料を活かした独自の味わいをつくりあげている。
健康志向の高まりや、乳アレルギー・ヴィーガン対応食品の需要に応える形で、スムージーやグラノーラなど、日々の朝食シーンとの相性が高いことも支持を広げる理由となる。伝統素材を現代の生活様式に結びつける商品設計だ。

“酒蔵アップサイクル”が生む地域循環──副産物を価値ある食品へ

【酒粕ヨーグルト新登場】津南醸造が「JOGURT」事業参画 乳製品不使用の発酵食品で市場拡大へ
提供:津南醸造株式会社

津南醸造は、搾りたての酒粕の品質を維持するため、保冷・密封・トレーサビリティなどの標準化を担う。これにより、酒造りの副産物を“余ってしまうもの”から、“地域資源として循環するもの”へと変換する仕組みを整える。
また、商品にはレシピカードや食べ方提案をセットにし、消費者が違和感なく日常に取り入れられる体験を設計する。食品ロス削減と生活価値向上を同時に叶える取り組みは、これからの食品産業が目指す方向性を示している。

世界で拡大する植物性ヨーグルト市場──日本酒文化がチャンスを掴む

 

プラントベース市場は世界的に成長を続け、特に乳製品代替のヨーグルトは高い関心を集めている。酒粕由来のヨーグルトは、国内外で例が少なく、カテゴリー拡張の余地が大きい。
保存性や供給体制が整えば、観光地や飲食店との連携も視野に入る。「日本酒文化を“食べる食品”として届ける」視点は、輸出も含む中長期的な市場戦略につながる。

発酵研究を経営に活かす時代──科学が品質と信頼を支える

鈴木健吾代表(医学博士/農学博士)は、地域で発見された乳酸菌の特性を解明し、安全安心で再現性のあるおいしさを作り込む考えを強調している。
感覚に頼りがちな発酵食品づくりに科学的な裏づけを付与することで、ブランドの信頼性と市場浸透力を高める。伝統産業がサイエンスと組むことで、地方企業でも世界と競争できる環境が整いつつある。

酒蔵発のフードテックが地域を変える──未来につながる地方産業モデル

 

米、水、雪の冷熱、微生物といった地域資源を循環させることで、農業・醸造・観光が連動する地域経済の活性化も期待される。
酒蔵が日本酒以外の新たな価値を創り出すことで、人口減少や市場縮小に直面する地方において、持続可能な産業モデルを提示していると言える。
未来に残る「食の選択肢」を地域から育てる挑戦が、次の世代の産業を支える力になる。

Tags

ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

関連記事

タグ

To Top