
リス株式会社が、リサイクルプラスチックを35%以上使用した業務用ゴミ箱シリーズ「サスティメイド」を発売した。環境配慮と実用性を両立し、CO₂削減を促す“循環型ものづくり”の本格展開に踏み出す。
リサイクルゴミ箱需要が拡大する中、業務用で35%以上配合を実現
プラスチック家庭用品メーカーのリス株式会社(岐阜市)は、11月28日からリサイクルプラスチックを35%以上使用した業務用ゴミ箱シリーズ「サスティメイド」を発売した。オフィスや工場、飲食店など、国内の廃棄物処理現場でリサイクル需要が高まる中、耐久性と実用性を維持した高配合リサイクル製品は、企業の調達方針に合致する。
同シリーズは屋外ボックス、分類ボックス、ペール類などを幅広く展開し、すべて単一素材のポリプロピレンで構成。使用後も再資源化しやすい設計とした。またフラットパック梱包により輸送時のCO₂排出量も抑制している。
リスの“高配合リサイクルプラスチック技術”が業界優位性を生む理由
環境対応型ゴミ箱は増えているが、リスの特徴は35%以上のリサイクル材配合を可能にする独自の材料配合技術にある。1990年代からリサイクル材活用に取り組んできた蓄積を背景に、色のブレを抑え、耐久性能を損なわずに成形する技術を確立している。
例えば、市場回収材を40%配合した「屋外ボックス250L」では、バージン材100%使用時と比較してCO₂排出量を約32%削減できる。
また、グリーン購入法適合品である点も、自治体や大企業の調達要件に合致し、環境対応を進める企業が選びやすい強みとなる。
「単一素材設計」「CO₂削減」「再資源化」を一貫してきたリスの環境思想
リスが今回のシリーズで示したのは、単なるゴミ箱製造ではなく、“循環を前提にしたものづくり”という思想だ。
プラスチックの日用品メーカーとして「くらしをつくるものづくり」を掲げ、30年以上にわたりリサイクル材の活用を推進してきた。
単一素材設計、フラットパック、配合率の明示、環境性能と品質の両立——。
これらはいずれも同社が長年掲げてきた「無限の可能性をカタチにする」という企業姿勢の延長線上にある。
グリーン購入法対応で“企業の脱炭素調達”をどう支援するか
企業の脱炭素経営が求められる中、調達部門が「環境配慮型ゴミ箱」を選ぶ機会は確実に増えている。
リスのサスティメイドシリーズは、CO₂削減率の可視化、単一素材化、長期使用を想定した耐久性など、調達基準のポイントを押さえた構造になっている。
環境配慮は理念だけでは続かない。実装と技術が伴って初めて企業の調達現場に浸透する。
リスの取り組みは、循環型社会を支える新しい“業務用ゴミ箱の基準”を提示したと言える。今後は自治体調達や大規模施設での導入が進む可能性もある。



