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フードバンク湘南がひとり親家庭へ無料クリスマスケーキ配布 冬休みの食料支援強化で子どもの笑顔を守る

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フードバンク湘南がひとり親家庭へ無料クリスマスケーキ配布 冬休みの食料支援強化で子どもの笑顔を守る
提供:特定非営利活動法人フードバンク湘南

フードバンク湘南が、冬休みの食の不安を抱えるひとり親家庭に向け、無料クリスマスケーキ配布と食料支援を強化する。特別な一日を諦めさせないという理念のもと、地域と協力して支援の輪を広げる取り組みが始まる。

 

冬休みの食料不安に向けたフードバンク湘南の支援拡大

認定NPO法人フードバンク湘南(神奈川県平塚市)は、12月2日から26日まで冬休み子ども応援プロジェクトを実施する。給食が止まる期間は家庭負担が増大し、特にひとり親家庭では食料確保が難しくなるケースが多い。同団体はこの時期の支援ニーズを把握し、食品詰め合わせや菓子袋に加えてクリスマスケーキを無償提供する取り組みを継続している。

昨年は延べ190世帯に食料を届け、そのうち130世帯にクリスマスケーキを配布した。今年は約200世帯へ提供する計画で、寄付金を独自に募りながら支援の幅をさらに広げる。同団体によると、2025年の夏休みには延べ373世帯へ支援が及んでおり、年々高まる需要に応える体制づくりが急務となっている。

無料クリスマスケーキ提供の社会的意義と地域連携

フードバンク湘南が支援で重視しているのは、生活困窮家庭の子どもに「日常とは違う体験」を届ける点だ。食料不足の解消だけでなく、家族で過ごすクリスマスを笑顔で迎えられるようにするという独自の価値観があり、これが他のフードバンク活動とは異なる特徴となっている。

取り組みを支えるのは、地域企業の協力だ。今年のクリスマスケーキは、同団体のSDGsパートナー企業であるしまむらストアー(株式会社しまむら)の協力により、安定的な供給体制を確保した。地域企業の物流網や調達力を活かすことで、支援物資を確実に届ける仕組みが整っている。

ひとり親家庭の体験格差を埋める“思い出支援”の哲学

 

同団体の背景には、「体験格差を広げない」という明確な哲学がある。クリスマスケーキは生活必需品ではない。しかし子どもにとっては、季節の行事や家族の思い出を象徴する大切な存在になる。昨年寄せられた「ホールケーキで特別な日を迎えられた」「諦めていたクリスマスが思い出に変わった」という声は、この哲学が家庭に浸透していることを示している。

支援対象は2歳から17歳の子どもがいるひとり親家庭で、新規申込者も条件を満たせば対象となる。支援は寄付金や提供された食品など、市民の善意によって成り立っており、地域社会が子どもたちの成長を見守る仕組みとして機能している。

地域企業・市民参加が生む新しい支援モデル

フードバンク湘南の取り組みは、行政では補いきれない部分を地域の力で支える実践例といえる。食料支援を特定時期に集中させるという戦略は、効果的な社会支援モデルとして注目される。寄付金はクリスマスケーキの調達、菓子袋の準備、食品詰め合わせに使われ、プロジェクト終了後は活動誌やHPで結果が公開される。

“支援の輪は小さな一歩から広がる”という姿勢は、市民や企業が継続的に参加できる余地を残し、地域全体で家庭を支えるエコシステムを形成している。今後、より多くの家庭が安心して冬を迎えられるよう、支援モデルの磨き上げが期待される。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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