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関西電力労組×TRAPOL、京丹後で“地域共創研修”開催 若手社員がサステナブルな働き方・地方創生を体感

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関西電力労組×TRAPOL、京丹後で“地域共創研修”開催 若手社員がサステナブルな働き方・地方創生を体感
提供:TRAPOL株式会社

関西電力労働組合とTRAPOLが京都府・京丹後市で実施した「ユニオンルーキーズセミナー」は、若手社員が地域の人々と交流しながらサステナブルな働き方や地方創生の現場を学ぶ体験型研修だ。企業研修の新しい形として注目が集まっている。

 

京丹後で開催「ユニオンルーキーズセミナー」 関西電力労組とTRAPOLが共創

TRAPOL株式会社と関西電力労働組合本店地区本部は、2025年10月17日から18日にかけて京都府京丹後市で「ユニオンルーキーズセミナー in 京丹後 2025」を開催した。関西電力および関西電力送配電、関西電力病院の入社2年目社員を対象に、地域での学びと交流を通して“人と社会のつながり”を体感することを目的とした。

この取り組みは、関西電力労働組合が掲げる「自分自身と向き合い、同期と学び合う場」の理念に基づき、若手社員のウェルビーイングと主体性を育む実践型プログラムとして位置づけられる。

ビーチクリーンや食文化体験など、京丹後の“リアルな暮らし”を学ぶ

2日間の研修では、地域に根ざした複数の体験プログラムが展開された。
(株)あしあとが企画したビーチクリーン活動では、参加者が地元の学生とともに海岸清掃を実施。短時間で軽トラック1台分の海ごみが集まり、環境保全の重要性を肌で感じる時間となった。

また、京丹後市の「食生活改善推進委員(食改さん)」との郷土料理づくりでは、伝統食“丹後ばら寿司”を調理し、地域文化と人の温もりに触れた。ほかにも、地元農家での自然栽培体験や、着物のアレンジ着付け、スパイスカレーづくり、焼酎蔵の見学など、多彩な地域交流が行われた。

TRAPOL――社内起業から生まれた“体験型人材育成”の旗手

 

TRAPOLは、「現地の暮らしに溶け込む旅」をテーマに、地域と人をつなぐ体験型旅行事業を展開するベンチャー企業だ。2019年に関西電力の社内起業制度から誕生し、現在は羅針盤株式会社のグループ企業として、観光振興・地域共創・人材育成を三本柱に事業を展開している。

これまで同社は、黒部ダムでの視察研修や無人島でのチームビルディングなど、体験を軸とした学びのプログラムを多数実施してきた。今回の京丹後研修も、地域事業者や丹後リビングラボと連携した“オーダーメイド型研修”として構築。都市企業の社員が地域のリアルに触れる仕組みを整えた。

TRAPOL代表・森脇健吾氏は、「企業研修を“地域との共育”に変えていくことが、これからの組織の持続性につながる」と語る。

関西電力労組の“ウェルビーイング経営”推進と新たな挑戦

関西電力労働組合本店地区本部は、約4,900名の組合員を擁する組織で、「組合員とその家族の幸せ」「一人ひとりのウェルビーイングの実現」を理念に掲げる。近年は、若手社員の意識変革を促すプログラムとして、地域や外部団体と連携した研修企画を積極的に展開している。

今回の取り組みでは、参加者の多くが「会社の枠を超え、人や地域と向き合う時間が自分を変えた」と語った。地域体験を通して“共に学び合う文化”が組合活動の中に芽生えつつある。

丹後リビングラボが支える“地域共創モデル”

共催した丹後リビングラボは、京丹後市の「自然あふれるビジネスモデル事業」に基づき、都市部企業や地域事業者が連携して新たなビジネスを創出する共創組織だ。観光、交通、一次産業、金融など多様なプレイヤーが参画し、企業研修やワーケーション誘致を通じて都市と地方を結ぶ取り組みを推進している。

TRAPOLとの協働により、京丹後の地域資源を“学びの場”として再定義する取り組みは、地域経済の新たな可能性を示した。

「地域と企業が学び合う」サステナブル経営の原点

 

今回のプログラムは、企業研修を“地域共創”の文脈で再構築した先進事例だ。社員が地域の課題を自分ごととして捉えることで、企業の社会的価値創造にもつながる。

TRAPOLの森脇氏は、「人が変われば組織が変わり、地域も変わる。その循環を生み出すのがこの研修の意義」と語る。
企業研修の目的が「知識習得」から「関係づくり」へと進化する中、関西電力労組とTRAPOLの協働は、サステナブル経営の新たな道を照らしている。

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ライター:

新聞社・雑誌の記者および編集者を経て現在は現在はフリーライターとして、多方面で活動を展開。 新聞社で培った経験をもとに、時事的な記事執筆を得意とし、多様なテーマを深く掘り下げることを得意とする。

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