天然木曽檜で作る歯磨き剤

弊社は歯磨き剤を製造開発しています。皆さんが通常想像する歯磨き粉ではなく、水分量の多い歯磨きジェルを作っています。

歯磨きジェルを構成する75%は天然木曽檜の蒸留水です。伊勢神宮を建てるために用いられることで知られる天然木曽檜は、類まれなる抗菌力を持っています。私たちは廃材である、枝をチップにして蒸留を行い、製造される精油と蒸留水を用いて様々な商品を開発しています。木曽檜歯磨きジェルはその蒸留水を商品化したものです。

口内炎に効果があると知った

木曽檜歯磨きジェルを発売開始してから8年ほど経過した一昨年、ある歯科医の方から連絡がありました。

「貴社の歯磨きジェルでカンジダ菌が消えています、これはすごいことですよ」とその先生はおっしゃいました。すぐに詳しい話を聞きに先生のもとを訪れると、カンジダ菌は口内炎の原因菌である、木曽檜歯磨きジェルはカンジダ菌を除菌しているので口内炎治療にとても効果があるとのことです。
歯周病菌に効果があることは99%除菌という検査結果もあるため知っていました。口内炎に少なからず効果があることも体験的にわかっていました。その時初めてその理由がわかったのです。

すぐに検査してみると、やはりカンジダ菌を99%除菌するという結果が出ました。そして口内炎について関心がでると、世の中には私の想定以上に口内炎で悩んでいる方がいることを知りました。
そしてその最も辛いのが抗がん剤治療からり患する口内炎であることも知りました。私はすぐ自分の周囲でがん治療をしている方に話をしました。私の話を聞いて使ってくださった方々の多くが口内炎の状態が良い方向に向く結果が出てきました。
このことを一人でも多くのがんと闘病している方々に伝えたい、それが私の使命であると思うようになりました。

伝えたい人に伝える方法とは

様々な法律があり、自由に表現してこのことを伝えることは難しく、ジレンマを感じる日が続きます。催事販売などで購入いただいた方が数日で完治し、こんなに良いものなのになぜもっときちんと広告を打たないのだとお叱りの言葉をいただくことも多くありました。
伝える手段はなにかないだろうかと毎日考える中でひとつの思いが芽生えてきました。

「そうだ、寄付をしよう」と思うようになったのです。

買っていただくための広告表現には様々な法律の規制がありますが、寄付するのであればその規制も緩いのではないかと考えたのです。
現在国内にはがんと闘っている方は50万人とも100万人ともいわれています。そのなかで小児がんは1万人くらいの子供たちが闘病しています。最初はこの子供たちに使ってもらいたいと思ったのです。
子供たちが口内炎で苦しんでいる、その子供たちを痛みから解放してあげたいと思ったのです。

お母さんから子供たちへ

子供たちに寄付するために様々な団体を訪問しました。その中で達した結論は、いつも大事な子供のために尽くしている親が有名でもない弊社の木曽檜歯磨きジェルを子供に使わせたいと考えてくれないということでした。
ほとほと困っているときにある方のご紹介で神奈川県立こども医療センターの先生をご紹介いただき、実際に使っていただくことでその効果を感じていただくことができました。

その先生からいただいたアドバイスで子供と一緒に病品に宿泊しているお母さんをサポートしている団体をご紹介いただきました。その団体はキープ・ママ・スマイリング（東京都中央区）という団体で、お母さんのために生活必需品を渡すという活動をされています。
その中に弊社の木曽檜歯磨きジェルを入れていただけるようになったのです。

少し遠回りではありますが、お母さんに使っていただき、良いものだと認識してもらえれば子供たちにも使うように勧めてくれるのではないかと考えています。私たちが作る歯磨きジェルで子供たちが痛みから解放されるその日を一日でも早く迎えることができるように頑張らねばなりません。

国内の小児がんの子供たち全員へ

これからどんどん寄付できる数を増やしていきたいと真剣に思っています。そのためには寄付を増やせるような収益を上げていかなくてはなりません。
いまの弊社の規模では寄付できる数に限りがある、寄付できる数を増やすために努力を続けます。そのための最初の動きは「2for1」です。
弊社のHPで歯磨きジェルを2本購入いただければ1本を寄付させていただくというものです。
目標は毎月2万本です。
そうすれば国内の小児がんの子供たち全員に寄付することができます。その日が一日でも早く来るように頑張っている日々です。

歯磨きジェルの寄付という小さな社会貢献ですが、私たちは真剣に取り組み続けていきます。

◎会社概要
会社名：株式会社木曽檜三百年
URL：https://kisohinoki300.com
代表者：佐藤健志
事業内容：歯磨き剤の開発

◎プロフィール

佐藤健志（さとうたけし）
1968年長崎県生まれ慶応義塾大学法学部卒
ものつくりを愛するなかで出会った天然木曽檜の魅力に取りつかれ様々な商品を開発する。
家族は妻と1男1女。趣味はゴルフ。