マテックス株式会社は2023年7月7日、東京都豊島区にあるHIRAKU IKEBUKURO(ヒラク イケブクロ)01『SOCIAL DESIGN LIBRARY』で、「成長」をテーマに若手社員のトークセッションを開催しました。当日のもようをレポート形式でお届けします。
今回集まってくれた若手社員のみなさん
- 山田健斗さん(池袋支店、営業、入社6年目)
- 喜田美智瑠さん(小金井営業所、窓口、同5年目)
- 間中裕己さん(さいたま営業所、営業、同7年目)
- 島居広輝さん(草加営業所、営業、同6年目)
- 髙野山雅子さん(柏営業所、窓口、同3年目)
- 南凌さん(新座営業所、営業、同6年目)
- 田中優奈さん(相模原営業所、窓口、同2年目)
- 岩﨑美紗子さん(経営企画部、スタッフ、同8年目)
プロローグ:社長からのメッセージ
仕事でこんな成長を実感しました
トークセッション最初のトピックは、「仕事で成長を実感したこと」。
営業のメンバーのなかには、「お客様の訪問を先月より増やしたことで今月の計画を達成できた」と感じた人と、回数よりもむしろ「関係構築」にフォーカスして計画達成を目指した人に分かれました。
「関係構築」派の南さんは、「もちろん訪問することは大事」と前置きしつつ、「訪問して関係性をはぐくむことが重要で、一旦信頼関係を築ければ、発注方法を電話でご案内したり、お客様のほうから『電話でいいよ』と言っていただけたりします」と、経験をシェア。
一方、「訪問数を増やす」派の間中さんは、営業職に移った当初、「何か爪痕を残さないと先輩たちを超えていけない」と感じたと振り返ります。
窓口のメンバーにも回数にまつわる問いを発してみたところ、「伝票のチェックの数を増やしたことで請求ミスが減った」というメンバーと、そうでないメンバーに二分されました。
入社5年目の喜田さんが、「回数を増やすのではなくチェックの仕方を変えることで、ミスが減りました」と振り返る一方で、3年目の高野山さんは「私はまだ新しい策を考えられるフェーズにたどりつけていません」と苦笑。
「せめてチェックの回数を増やすことで、ケアレスミスを防ぐようにしています」と、率直に打ち明けてくれました。
営業推進部での経験もある岩﨑さんは、スタッフとして「営業メンバーの要望に応えて感謝された実感がある」と言います。
2年目の田中さんは、「ゼロからのスタートだったので、すべてにおいて成長を実感する日々」。
なかでも先日、見積もりをお届けしたお客様から「田中さん、仕事できるようになったね。見積もりが早くなった」とお褒めの言葉をいただけた際には、あらためて成長を実感したそうです。
続いて、「今がいちばん成長を実感しています」と語るのは、小金井営業所の喜田さん。
喜田さんの所属する小金井営業所では、メンバーが入れ替わったことを機に、担当分けしていた業務を窓口のチーム全体で分け合うようになりました。
担当業務をお互いに教え合ったり、誰でもスムーズに処理できるよう業務プロセスを工夫したり、営業所をあげて新体制を構築。
その結果、レスポンスの速度も上がり、お客様からの好印象にもつながったようです。
入社5年目の今、「チームの成長なくして自分の成長はない」と、強く感じているそうです。
営業の間中さんは、「去年から今年にかけて成長を実感している」と言います。入社以来約6年間、「誠実さをひたすら心がけてきた」と、間中さん。
社長から「パーパス」についての話を聞いて以来、それまで心がけてきた「誠実」というキーワードから自身の存在意義を探るようになったそうです。
直行直帰の営業スタイルに切り替えてからは、お客様のみならず窓口や業務のメンバーに対する誠実さもこれまで以上に心がけているそう。
〈社長のコメント〉
感動しました。みなさんが影響を与え合う「循環」のステージに入ってきていますね。仕事をしていると良い時期ばかりではありませんし、人と人との関係におけるマインドセットにも浮き沈みがあるでしょう。そういったことも頭の片隅において自分を客観視しつつ、成長エンジンに変えていけると良いですね。
これからの「なりたい自分」像
次に、未来に向けて「なりたい自分」像について語り合ってもらいました。
<社長のコメント>
つくづく、ドラマチックなことが皆さんの毎日に起きているのだと感じました。
今後、他業種との関わりはより一層増えていくでしょう。それが時代の要請でもあります。
業界内での地位向上は大事ですが、もはや業界単独で考える時代ではありません。自治体や隣接する企業と共創する時代です。私も、そのための機会や場づくりに励みたいと思います。
「ファンづくり」というキーワードも登場しました。みなさんなら、どんなとき、どういう人のファンになりますか?私は「人が介在している」ことがポイントだと思います。
人の繰り広げる事柄や思いが印象をつくり、ブランドをつくる。人が「どう期待にお応えするか」「どう魅了するか」を考えることが、ファンづくりにつながります。
私たちは、「マテックスは他にはない価値を提供できる」と自負していますが、その価値をお客様にも感じてもらうには、私たちがどう介在するかが大事。
マテックスの提供する価値が自社の成長イメージと重なることで初めて、ファンになってもらえるのです。
これからの私とマテックス
続いてのトピックは、「これからの私とマテックス」。自分自身の成長を軸に、それによってマテックスという会社をどのようにしていきたいか。それぞれの想いを語ってもらいました。
入社7年目となる間中さんは、「これからは『チャレンジしたい』と思えるような後輩を育てたり、若い人たちから『こんなことをしてみたい』と声をかけてもらったりできる人間になりたい」と意気込みます。
喜田さんは、冒頭の社長の話にあった「サードプレイス」や他業種との交流のトピックに触れ、「他社や他業界の方々から『マテックスっていろんなことをしているね』『いろんな分野に精通しているね』と評価してもらえるような、魅力ある会社になりたい」と語りました。
田中さんも喜田さんに共感しつつ、「私自身まだ『この業界の代表』として話せるほどではないので、毎日の仕事を通してもっと知識をつけて自信をもって話せるようになりたい」と、日々の仕事への意欲を示しました。
田中さんはまた、「今日の話を聞いて、皆さんそれぞれ思っていることや考えていることがある」と改めて実感したそうです。
「ここに集まったメンバー以外のみなさんも、きっと自分の中に何かしらの想いをお持ちです。そうした想いや考えを、もっと気軽に共有できる会社になっていけたらいいですね」
島居さんも、「杓子定規ではなく、いろんな人がいろんな物差しを持っていて、1人ひとり能力も考え方も違うことを尊重し合える会社になりたいですね」と応じます。
そのためにも、喜田さんの言葉にあった「心理的安全性」の重要性を強調します。
島居さんは「まずは自分が率先して、若い人たちが育ちやすい、働きやすい環境を作っていきたい。そうすることで、自分自身もきっとより働きやすくなる」と言います。
<社長のコメント>
胸に刺さる言葉がたくさんありました。みなさんの作るイメージを、私は徹底的にサポートします。
その結果、当社は「より良いマテックス」になると信じています。1人ひとりの志やコンディションを、今まで以上に大事にしようと思いました。
私はこのところ、「関係性」という言葉を積極的に使っています。「関係性」ということを、表面的でなく本気で考えようとすると、それは自分たちの力になります。
「関係性」は、余白の中にあるとも言えます。仕事とはちょっと違う環境や時間をつくることが有効なの
です。これからは、「余白」「行間」「感覚」などの重要性がより増すことでしょう。
みなさんが、「営業所の外にもいろいろな時間やチャンスがある」と実感できるよう、環境づくりに努めたいと思います。
エピローグ:最後に、社長から。
会社という組織は、人の集まりに過ぎません。どんな志をもっている人たちがそこに集まっているかで、おおよそ決まってしまう。今回のみなさんの話を聞いて、私は未来が楽しみになりました。
「偉い」という言葉があります。この言葉は、小さい子どもへの声かけでは「えらいね」と、いい意味で使われます。一方、大人の間では「お偉いさんが来たよ」というように逆の印象で使われます。
でもさらに突き抜けると、「偉人」になったりします。同じ言葉でも、使い方によってイメージが変わる、おもしろい言葉です。
みなさんの話を聞いていて、マテックスから「上の人たち」あるいは「下の人たち」という言葉を無くしたいと強く感じました。大事な仕事を新たに1ついただきました。
ここにある本棚に並んでいる書籍のうち、『サーバントであれ 奉仕して導く、リーダーの生き方』(ロバート・K・グリーンリーフ 著)は、私の推薦書です。
ぐいぐいと引っ張るリーダーシップもあるかもしれませんが、この書籍で説かれていることは、「見守る人になれ」ということです。
「あの人がいるから頑張れる。何かあったときに必ず居てくれる。徹底的に見守ってくれる」。そんなリーダーシップのある組織にしていきたい。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
トークセッションを終えて:個別インタビュー
イベント後、集まってくれた8人に3つの質問を投げかけました。
- イベントの感想
- あなたにとってマテックスとは?
- マテックスに対するメッセージ
南さん
1.「自分の成長」について考える良い機会になった。自分に足りないところや、新しい発見があった。田中さんの、「ここに居ないみなさんも、それぞれに思っていることがある」という話が印象に残った。今後、営業所のメンバーの話に耳を傾けたり、意見をもらったりしたい。そうすることで、会社全体がより良くなると思う。
2.大人になれた場所。入社後、「大人になったね」とよく言われる。社長の考えに触れたり、営業所のメンバーと考えたりと、成長につながる機会が多々ある。お客様との会話の中できちんと話せるようになった。会話の広げ方や「今これを言ったらいけない」という感性もそなわってきた。まだまだですが(笑)。
3.「上から言われたからやる」とか意見を言いにくい環境はいやなので、上司に対してしっかり意見を発して思考を交換できるような社員でありたい。将来は、部下にとって意見を言いやすい上司なりたいし、会社全体が良くなる行動をとりたいと思う。
髙野山さん
1.営業の想いや他店の改善例を聞けて有意義だった。間中さんの営業スタイルの背景にある想いや過程を知って、ウィンウィンの関係を考えて取り組んでいることが伝わってきた。自分もそうありたい。
2.成長させてもらえる場。ふつうに生活していたら知らないようなことを深く知れるだけでなく、チャレンジできる機会が多い。自分が躊躇して踏み込めていないけれど、踏み込める土台はある。仕事だけでなく、人間としても成長できる環境だと思う。
3.土台は用意されているので、積極的にチャレンジして結果を残したい。
岩﨑さん
1.参加したメンバーが前向きで、いろんなことを考えて仕事にとりくんでいることに感動した。特に、髙野山さんの「営業になる!」という意気込みに感動した。私自身、熱い想いを持ちながらも、目の前の仕事に追われてなかなか言語化する機会がなかった。今は現場から離れたところで働いているが、現場で働くみなさんの想いに触れて励みになったし、これからも現場の声を大切に、本社スタッフとしての仕事に取り組もうと決意した。
2.自分も成長でき、人の成長にも携われる場所。
3.社内外のたくさんの方々と関わりながら、社員みんながマテックスを好きで「これからもここで働きたい」と思えるような会社にしたい。「マテックスでこんなことをしたい」と意欲を持ち、それを叶えられるよう、自分自身も経営企画で頑張りたい。
田中さん
1.日常業務のなかでは気づけなかった新しい発見があった。髙野山さんが「自分は女性で窓口をしているけれど、もっと外に出たい」という話をされていた。私自身は必ずしも営業を担当したいわけではないが、見学会などで外に出る機会を増やしたいという点で共感した。営業所の中にいるだけでは知れないことがたくさんある。仕事で話す相手は例えば現場から電話をかけてこられる。現場を知っていたほうが適切に対応できるはず。今後も積極的に見学会などに参加して知識を吸収したい。
2.人を大切にする場所。お客様からいろんなこと教えていただき、営業所の先輩にもお世話になった。私の知り合いが「仕事中に人と喋らなすぎて病んだ」と言っていたが、私はそんなことは一切ない。今後AIや機械が進歩しても、人と人との関わりのなかで仕事できる場が、マテックスだと思う。
3.まずは自分がもっと成長して、日常の仕事をちゃんとできるようになることが目標。目の前の仕事をしっかりと頑張りたい。
間中さん
1.若手メンバー含め、ほとんどが後輩にあたる。率直な意見を聞けて新鮮だった。それぞれ自分の言葉で発言しながらも、「お客様の力になりたい」「誠実でありたい」という想いが共通すると感じた。特に、南さんの「ファンを増やしたい」という発言が心に響いた。マテックスの未来は明るいと思えるトークセッションだった。
2.私の人生を豊かにする場。ときには間違うこともあるが、修正できる。そのプロセスを通じて、お客様の信頼や協力を得られて、人生が豊かになると感じる。
3.マテックスは、まだまだ伸びしろのある会社。なぜなら、若い人たちが意欲的に仕事しているから。「気を引き締めないとすぐに追い抜かれるぞ」と、いい意味で突き上げを感じられる。
島居さん
1.年代や部署によって働き方や働く姿勢の違いを改めて感じた。後輩・先輩・上司、違う環境で働く人の意見は、とても参考になる。今日の話を営業所に持ち帰って、上司や後輩にも伝えたい。喜田さんの「担当を決めずに全員がチームになって仕事をする」という話は、理想的だと感じた。問い合わせに対して「担当がいないのでわかりません」とお伝えすることに、これまでも違和感を抱いていた。小金井営業所の事例を全営業所で実現できれば、お客様の期待や信頼にもお応えできる。一気にがらりと変えることは難しくても、率先してできることから始めたい。まずは新人が楽しく働ける環境づくりから。
2.公私ともに学び合い、成長し合える場。
3.誰もが心理的安全性を保てる、より良い職場にしたい。
山田さん
1.この人たちと働いたら、どれだけ成長できるだろうと想像した。志高い人たちに囲まれて話を聞ける良い機会になった。同期の南くんが「ファン」という言葉を使っていて、率直に「いいな」と思った。私自身も「頼ってもらえる」営業を目指していた。その感覚に、「ファン」という言葉がしっくりきた。
2.第二の実家であり、学校でもある。営業から戻ると、支店長を始め営業所のメンバーがあたたかく迎えてくれる。そういう意味で「家族」のような存在。また、入社後、社会人としての身なりや経験が身についた。学生時代には味わえなかった成長を味わえている。今後も成長していけるし、社長の考えにも触れてより大きな人間になっていけると感じている。
3.マテックスという会社をより多くの人に知ってもらい、パーパスや社会貢献など大きなところにも貢献していきたい。
喜田さん
1.言葉にすることで「成長」をあらためて実感できた。「なぜ成長できたか?」を自問自答したことで、「チームの成長ありき」ということにも気がついた。印象的だったのは、高野山さんの「営業になりたい」という話。私は窓口で入社して、現在インナーセールスを勉強しているところ。高野山さんはさらにその先を見据えていた。私も新たな目標として刺激をもらった。
2.「職場」というよりは「学校」のような学びの場。仕事のスキルアップもサポートしてもらえるうえ、人生の勉強にもなる。すべてにおいて学びが得られる場。
3.会社の成長スピードに私もついていけるよう、頑張ります!
◎会場情報
・名称:『HIRAKU IKEBUKURO(ヒラク イケブクロ) 01』Social Design Library (SDL)
・URL:https://www.hiraku.community/
・コンセプト:知・人・アクティビディをつなぐ媒体として図書館、学校、ギャラリー、公園、仕事場、実験場、事業相談所、社会的事業の8つの役割を持つ人々のサードプレイス。
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