事務局 潮崎真惟子さん、中島佳織さん
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法人情報
地球環境と開発途上国の生産者・子ども達の生活を守る「フェアトレード」の仕組みを運営するNGOです。 Fairtrade International(国際フェアトレードラベル機構)のメンバーとして、日本におけるフェアトレードの認証・ライセンスや普及啓発活動を実施しています。 私たちがコーヒーやチョコレート、バナナやコットンなどを安く買うことができる代わりに、実はその原料が生産される開発途上国では、①生産者に正当な対価が支払われない、②子どもが学校に行けず働かされる、③過度な農薬使用により環境が破壊される、などの問題が起きている場合があります。こうした問題を解決するため、「公正・適正な価格の取引」を行う仕組みが「フェアトレード」です。 フェアトレード・ラベル・ジャパンは、生産者や企業が「経済」「社会」「環境」の3つの観点の基準を守って生産していることを確認し、基準を満たす商品には「国際フェアトレード認証ラベル」をつけてもらうことで、消費者の皆さんがフェアトレード商品を安心して選ぶことができる認証の仕組みを運営しています。環境や生産者・子ども達に配慮した生産を促進することは、美味しいもの・品質の良いものの持続可能な生産にも繋がります。 SDGsとの関係 "フェアトレードは、SDGsの17の目標すべての達成に寄与します。 その中でも特に、次の8つの目標への貢献が大きいといわれています。 目標1(貧困をなくそう)、目標2(飢餓をゼロに)、目標5(ジェンダー平等を実現しよう)、目標8(働きがいも経済成長も)、目標10(人と国の不平等をなくそう)、目標12(つくる責任つかう責任)、目標13(気候変動に具体的な対策を)、目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)"
名称 | 特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン |
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代表者名 | 堀木 一男 |
住所 | 東京都中央区日本橋富沢町11-6 英守東京ビル3階 |
URL | https://www.fairtrade-jp.org/ |
業種 | 国際フェアトレード認証ラベルのライセンス事業、製品認証事業と、普及推進活動・教育啓発活動 |
SDGs
ステークホルダーへの想い
お客様へ
認証取得事業者・ライセンシーの皆さん
フェアトレードの認証を取得し、商品を展開してくださる企業や市民団体の皆さんがいるからこそ、フェアトレードは生産者にインパクトをもたらすことができます。現在の認証取得事業者・ライセンシーは220社です。フェアトレードがそこまで社会に広まっていない頃から参画してくださっている企業様も多く、非常に感謝しております。
社員・家族へ
役員(理事・監事)の皆さん
役員(理事・監事)10名がそれぞれのバックグラウンド・専門性を活かして多様なサポートをしてくださっています。各々に専業がありつつも、フェアトレードの発展に真剣に(しかも無償で)取り組んでくださっているので感謝しかありません。
チャレンジングな取り組みも多いのですが、役員の方々が支えてくださっているおかげで今、このような活動が展開できるのだと実感しています。これからもどうぞよろしくお願いします。
社員・家族へ
事務局メンバー
わずか5名という少数でありながらも、各々が自身の担当領域について責任を持って推進して組織を支えてくれています。その分一人ひとりが背負っている役割と責任も大きいですが、メンバー同士が尊重しあって、常に組織をより良くしていく向上心を持ち続けており、本当に素晴らしい仲間たちです。世界の課題の大きさを考えると、これまで以上にフェアトレードの普及を加速させていく必要がありますので、これからも引き続き頑張っていきましょう。
社員・家族へ
インターンの皆さん
インターンシッププログラムは2011年から実施しています。ありがたいことに熱い気持ちを持った学生からの応募が多く、インターンの枠がいっぱいで待ちが出ることもあります。インターン生にはSNSを中心とした広報活動を行なってもらっていますが、フェアトレードの価値を信じて、学生らしいフレッシュな意見や提案をしてくれています。その勢いと熱意に私たちもいつも刺激をもらっています。インターン生としての経験からたくさんのことを学んでもらえると非常に嬉しく思います。
取引先へ
株式会社Innovation Designさん
東京都千代田区に本社を置き、「ひとと地球の未来を描く」ことをビジョンに事業を行なう会社です。2021年5月に開催したフェアトレードキャンペーンの企画・運営協力をしてくださいました。このキャンペーンは日本全国でのフェアトレードに関するアクション(商品の購入やイベントへの参加数等)をカウントして1カ月で100万アクションを目指す企画です。かつてない大規模な全国キャンペーンに挑む上では、様々な不安やチャレンジングな課題もありました。でも、今後市場を広げていくためには、各企業・団体が個別で活動するだけではなく、一丸となって連携してフェアトレードの認知を一気に拡大させていくことが絶対に必要だと思って提案した企画です。
取引先へ
大日本印刷株式会社さん
フェアトレードというと、コーヒーや紅茶、チョコレートなどの食品や、コットン製品を思い浮かべる方が多いと思います。フェアトレードに参画してくださる企業には、食品業界や繊維業界が多いですが、実はあらゆる業界で取り組めるのがフェアトレードなのです。その流れを作ってくださったのが、企業として先進的にフェアトレード商品の社内での消費を進めていただいている大日本印刷さんです。
取引先へ
Fairtrade International
Fairtrade Internationalは、フェアトレード ジャパンが構成メンバーとして参加しているグローバルネットワーク機関です。フェアトレードの国際基準の作成、生産者のサポート、アドボカシー活動などを行なっています。私たちの活動の根幹であるフェアトレード基準の仕組み作りという重要な仕事を担ってくれていることに感謝しています。
世界の環境がめまぐるしく変化している現代社会において、私たちはその変化についていくのではなく、社会の先を行く動きをしなければいけません。急速にサステナビリティの取り組みが進む今の社会の流れの中で、フェアトレードの存在意義や役割を常に見直しながら新しいチャレンジをリード・サポートしてくれています。社会変化に対応して進化する方法をともに模索していきたいと思います。
取引先へ
生産者ネットワーク
前述のFairtrade Internationalの構成メンバーの一つで、アジア・アフリカ・ラテンアメリカそれぞれに拠点を置き、生産者支援を主に行なっています。フェアトレードに新しく参加をしたい現地の生産者たちへの支援など、途上国に住む生産者たちへの様々なサポートを担っています。
コロナ禍により多くの生産地が甚大な打撃を受けましたが、フェアトレードのネットワークを通して世界中から集めた寄付金をもとに、現地で衛生用品などの様々な物資を手配して支援に奔走してくれたのも彼らです。私たちにとって生産国は地理的に離れた存在なので、生産者ネットワークのメンバーがリモート開催の展示会企画など、生産者と私たち消費国を繋げるハブとして活動してくれていることに感謝をしています。
地域社会へ
フェアトレードタウンの皆さん
フェアトレードタウンとは、市民、行政、企業、小売店、学校など街全体でフェアトレードを応援する市区町村、郡、都道府県などの自治体のことです。2011年に日本初のフェアトレードタウンとなった熊本市を始め、名古屋市(2015年)、逗子市(2016年)、浜松市(2017年)、札幌市(2019年)、いなべ市(2019年)の合計6都市が認定を受けています。まちぐるみでフェアトレードを推進し、地域での認知・購買の拡大に繋がる様々な活動を展開されています。市民団体、行政、自治体の担当者の一人ひとりの力のおかげでフェアトレードと地元の人との距離が縮まっていると思うので、その意義深い活動に敬意と感謝をお伝えしたいです。
地域社会へ
2011年に設立し、上述したフェアトレードタウンの認定活動をしている団体です。市民との連携やフェアトレードタウン・フェアトレード大学認定、認知度調査などの様々な活動を通じて、日本のフェアトレード普及に尽力されています。メンバー皆さんのご尽力と真摯な活動に、心からリスペクトしています。フェアトレードタウンなどの認知を高めるためにも、広報活動を一緒に頑張っていきたいと思います。
地域社会へ
支援者の皆さん
寄付の支援をいただくことで、フェアトレードの認知を高めて市場を広げ生産者へのインパクトを最大化していく活動の幅が広がっています。寄付金は、フェアトレードの認知拡大のための教育啓発活動に充てさせていただいています。直近では、新型コロナウイルス感染拡大に伴い甚大な被害を被った生産地への支援に使用させていただきました。生産者の生命を守るための待ったなしの直接的支援ができたのは皆さまからの寄付のおかげです。本当に感謝しております。
地域社会へ
わかちあいプロジェクトさん
1993年にフェアトレード ジャパンが立ち上がったときの創立メンバーの一つで、現在も多くのフェアトレード商品を製造・販売し、日本のフェアトレード市場の広がりを支えてくださっています。フェアトレードがまだ認知されていない時代から市場を切り拓き、今も蜂蜜やジャム、シアバターなど様々なジャンルの商品化を通してフェアトレードの可能性の広さを示してくださっています。「Fair Select」という素敵なフェアトレード商品オンラインショップを運営されており、プロデュースしているフェアトレード認証商品の幅は日本一です。先陣を切って挑戦を続けてくださっていることを非常にありがたく思っております。
地域社会へ
学校法人アジア学院さん
同じく1993年のフェアトレード ジャパン立ち上げ時の創立メンバーの一つで、設立当初からご支援いただいています。那須塩原にある学校で、アジアやアフリカからの留学生たちを受け入れ、農村のリーダーになるための教育など、素晴らしい活動をしている団体です。アジア学院で学んだ学生が、自国に帰りふるさとでリーダーとなり、地域の農家と協力してフェアトレードの認証を取って、自分たちのコーヒーをフェアトレードとして日本企業への販売に繋げた事例もあります。フェアトレードの理念に根っこの部分で共感してくれている仲間であり、志を同じくする頼もしい団体です。
未来世代へ
千葉商科大学さん
千葉商科大学では、半期毎にキャンパス内外で期間限定の「学生カフェ」をオープンする「コミュニティカフェ・プロジェクト」が実施されています。SDGsの12番目の達成目標「つくる責任 つかう責任(エシカル消費)」の啓発活動として、「人、自然、未来にやさしいコミュニティカフェ 」をテーマの一つとしており、フェアトレードコーヒーの提供などもされています。カフェの売上からご寄付いただいたり、様々な連携を通じて、私たちの活動を応援いただいています。非常に素晴らしい取り組みを行なっているなといつも感心しております。
若い世代は、年配層よりもずっとエシカルやフェアトレードの考えが根付いています。ただ、限られたお小遣いやバイト代の中でフェアトレードを実践していくことは簡単ではないと思います。理念の理解と行動の間には大きな距離があることも多い中で、千葉商科大学の学生さんたちはしっかりと行動・実践されています。今後の社会を担う未来世代として、引き続きどんどん新しいことを社会に提案してほしいと期待しております。