
FIXERは2026年1月からレノボグループの日本法人、レノボ・ジャパン(東京・千代田)と連携した生成AI(人口知能)サービスを始める。両社は、クラウドにデータを送信することなく、LAN環境などでAIのデータ処理ができる端末「AIエッジワークステーション」を提供する。
新サービスにより、クラウドの利用を制限している一部の自治体や医療機関、企業などでも生成AIを活用できる環境を整える。
大量のデータや複雑な計算を必要とする生成AIは、インターネットで大規模なデータを保存・管理するクラウドの活用が不可欠とされてきた。ただ、日本では情報漏洩防止などのため、クラウドの利用を制限したり、禁止したりしている自治体や医療機関、企業が多く、生成AIなど大規模なデータを処理する新たなサービスの普及の妨げになっていた。
レノボ製の「ThinkStation PGX」ワークステーションはエヌビディアの半導体チップを使っており、AIによる大量のデータ処理が可能だ。FIXERはこのワークステーションに同社の生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」を搭載する。
これにより、クラウドを使わなくてもLANなど自社保有(オンプレミス)の環境で生成AIを活用することができる。両社はサービスを導入する自治体や企業などに出向き、生成AIをすぐに使える状態でワークステーションを設置するという。



