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フジテレビジョンは6月5日、元SMAPの中居正広氏と元アナウンサー女性をめぐる社内対応問題について、第三者委員会の調査結果を受けた処分内容を公表した。対象は当時の編成部長や局幹部を含む複数名で、処分内容には4段階降格や懲戒休職、減俸、けん責などが含まれた。
4段階降格と懲戒休職の処分 第三者委の報告受け社内対応を明確化
中でも、当時の編成部長には4件の非違行為が認定され、1カ月間の懲戒休職と4段階の降格という重い処分が下された。フジテレビはこの決定に関し、「退職勧告や懲戒解雇を科すほどの事情には至らなかった」と説明している。
アナウンス室部長は処分対象外 佐々木恭子アナの名誉保全へ異例の公表
編成制作局長は給与の50％減俸、人事局長には戒告処分、アナウンス室長はけん責となった。一方、注目が集まっていたアナウンス室部長については、「産業医や上長の指示のもと、女性に対して一貫して配慮した対応をとっていた」とし、処分の対象外とする判断が示された。
今回、フジテレビは処分対象外の人物についても例外的に公表に踏み切った。その理由については、「一部週刊誌がアナウンス室部長を実名・顔写真入りで報道し、事実に基づかない誹謗中傷が特に苛烈であるため」と説明し、処分対象ではない旨を明確に伝えた。報道されたアナウンサーが佐々木恭子氏であることから、今回の公表は同氏の名誉回復を意図した異例の対応とみられる。
SNSでは「佐々木さんの名誉回復を」との声も
SNS上では、「佐々木恭子さんの名誉回復は急務」「事実無根で個人攻撃されるのは理不尽」といった声が広がっており、フジテレビ側の発表に対して一定の評価も見られた。
一連の問題では、社内の管理体制や意思決定プロセスの甘さも第三者委員会により指摘されており、信頼回復には今後の継続的な改革が求められる。
