備蓄米を「楽天生活応援米」として販売開始

楽天グループは5月29日、政府の備蓄米を購入・商品化し、「楽天生活応援米」として販売を開始した。価格は税抜き1980円（5キロ）、税込み2138円。初回販売は楽天市場の直営店「楽天24」で正午にスタートし、販売開始直後に完売となった。政府が進める米の品不足や価格高騰対策に賛同し、楽天の流通網を活用して全国へ供給する体制を整えたかたちだ。

ネット通販3チャネルで順次販売

販売チャネルは「楽天24」「Rakutenグルメ館」、ネットスーパーの「楽天マート」の3つ。
29日午後には専用の特設ページ（楽天特設ページ）も開設された。

• 「楽天24」では通常販売を実施し、発送は6月7日から順次。
• 「Rakutenグルメ館」では予約販売を行い、入荷次第発送。
• 「楽天マート」では入荷後に販売を開始し、一定金額以上の購入で送料無料となる。

いずれも購入は1人1日2袋までの制限が設けられており、在庫が追加され次第、随時再販が行われる予定だ。

販売開始直後に完売、追加販売に期待

楽天によると、今回販売された米は政府の備蓄米を精米・パッケージしたもので、数量には限りがある。販売初日には想定を上回る注文が殺到し、数分以内に完売となった。販売数量の詳細は非公表だが、「在庫が追加され次第、速やかに販売を再開する」としている。

また、楽天は農林水産省の備蓄米随意契約制度を通じて1万トンの購入を申請しており、今後も継続的な供給が期待されている。物流は楽天グループが出資するJP楽天ロジスティクスの施設を活用し、日本郵便などが配送を担う。

消費者支援とコメ離れ防止を目指す取り組み

今回の取り組みは、農林水産省が進める価格高騰によるコメ離れ対策の一環。楽天はこの方針に賛同し、自社の通販インフラと物流網を活用して迅速な供給体制を整えた。「より多くのお客様に商品をお届けできるよう、今後も尽力する」と楽天はコメントしている。

【関連リンク】
楽天生活応援米 特設ページ