生成AI(人口知能)関連事業を手掛けるFIXERは7月1日から香川県観音寺市にサービスの提供を始めた。LINEの同市公式アカウントにチャットボット(自動対話システム)を取り入れ、市民からの納税などに関する質問にAIが回答する。暮らし、子育て・教育、市政の分野に対応する。AIを活用して、より正確で柔軟な答えを導き出せるようにし、市民サービスの向上につなげる。
FIXER は生成 AIサービス「GaiXer (ガイザー)」を提供している。ガイザーは顧客専用の環境をクラウドに作るため情報流出のリスクが低く、政府や地方自治体、金融機関、病院などで利用されている。
観音寺市の公式アカウントでカテゴリーを選んで質問を入力すると、FAQ(よくある質問)に基づきAIが答える。納税や社会保険料、各種申請方法のほか、子育て支援や市の概要についても回答する。これまでは電話やホームページ上の相談フォームなどで対応していた。観音寺市は、ガイザーを活用した庁内業務効率化も検証する。
観音寺市は「GaiXerは、高いセキュリティに加え、柔軟な学習セット登録や豊富なテンプレートといったプロンプト支援機能を有するほか、最新のWebサイト情報に基づく回答作成が行えるなど、汎用性の高い使い方が可能」と指摘。「生成AIの特徴を把握しつつ庁内における生成AIの浸透を図り、業務での活用を進めていく」としている。