
芸人の三浦マイルドが3月22日、Xに「空港食堂でお酒を飲んで、酔っ払っていたら、10時30分の福岡行きに乗り遅れました」と投稿。あわせて本人は、保安検査場は20分前までに通過しなければならなかったが、自分は10分前で間に合うと思っていたと説明している。このポストに端を発し、その後の立ち回りと合わせてマイルドとは言えない炎上につながった。
「酔っ払って乗り遅れた」と自ら投稿
今回の件が燃え広がった最大の理由は、第三者の暴露ではなく、本人が自分で経緯を書いたことにある。三浦マイルドは、空港で酒を飲み、福岡便に乗り遅れたことをそのまま投稿した。芸人の失敗談は笑い話として消費するのが通常だが、移動の遅延や仕事への影響が絡む以上、単なるネタでは済まない話として受け止められるリスクがあった。吉本興業の公式プロフィールによると、三浦マイルドはR-1ぐらんぷり2013優勝者。知名度のある芸人だからこそ、波紋も大きくなった。
福岡便に乗り遅れたあと、後続便で現地入り
乗り遅れのあと、三浦マイルドは「奇跡的に1時間後の便にキャンセルが出て、無事、福岡空港に着きました」と報告している。さらにANA職員への感謝を述べ、「酔いが一気に覚めました。ライブ当日に朝から酒飲んじゃダメですね」とも書いた。つまり、この件は最終的に空港で完全に立ち往生した話ではなく、後続便への空席が出たことで現地入りはできた、というのがその後の経過である。ここだけ見れば、本人が反省して収束する流れにも見えた。
問題はその後の言い分
騒動がもう一段大きくなったのは、その後の投稿があったからだ。三浦マイルドは続けて、「航空会社は泥酔状態の客に対して、搭乗を断る権利を有してるだけで、空港内のお店で飲酒する事に制限はないはずです」と書いた。これにより、話の重心は「うっかり乗り遅れた失敗」から、「空港で飲むこと自体は問題ないのではないか」というルール認識の話へ移った。反省の言葉のあとに理屈が続いたことで、受け手の印象が変わった面は大きい。
保安検査場の20分前ルールとは何か
三浦マイルドが投稿で触れた「20分前に保安検査場を通過しないといけない」という点は、特殊なローカルルールではない。ANAは国内線で、保安検査場を出発時刻の20分前までに通過し、10分前までに搭乗口へ来るよう案内している。JALも同様に、保安検査場の通過が出発時刻20分前を過ぎると搭乗できないと明示している。さらにANAは、2019年10月27日から国内線の保安検査場締め切りを15分前から20分前へ変更したと告知している。彼だけが突然厳しくされたのではなく、現在の国内線ではごく一般的なルールに引っかかったにすぎない。
焦点は「飲酒そのもの」ではなく「搭乗に支障が出る状態」
ここで切り分けるべきなのは、空港内で酒を飲むことと、酔って搭乗や時間管理に支障が出ることは別だという点である。ANAの案内や約款上、空港内での飲酒を一律に禁じているわけではない一方、搭乗時の安全や秩序に問題がある場合には搭乗を断ることがある。三浦マイルド自身の投稿でも、「泥酔状態の客に対して、搭乗を断る権利を有してるだけ」とルールを理解していることがうかがえる。今回厳しく見られたのは、酒を飲んだという一点より、酒が入った状態で締め切り時刻の見積もりを誤り、結果として飛行機に乗れなくなったことだ。
芸人の失敗談から自己管理の話へ
飛行機という公共インフラが絡む今回の一件は、芸人のやらかしと笑って終わるには相性が悪かった。「泥酔したかどうか」以上に、「本番へ向かう人間として、どこまで自分を崩してよかったのか」という問いとして見られている。



