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クックパッド「レシピスクラップ」が炎上!料理研究家リュウジらの反発と公式見直し表明の全体像

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クックパッドニュース X公式アカウントより

クックパッドの新機能「レシピスクラップ」をめぐって、料理研究家やレシピ発信者から批判が広がっている。発端になったのは、SNSやウェブ上で見つけたレシピのURLをクックパッドのアプリに貼り付けると、AIが材料や作り方を読み込み、アプリ内の「きろく」に保存できるという新機能だった。批判を受けてクックパッドは3月22日、公式サイトで見解を公表し、機能の仕様を含めて見直しを進めると表明した。

 

何が問題になったのか

クックパッドの説明では、この機能は「あとで作るための個人の記録」を目的としたもので、レシピの公開や再配布をおこなうものではなく、元の投稿へのリンクも必ず掲載するとしている。クックパッド側としては、見つけたレシピをあとで探し直しやすくし、元の投稿や動画にも戻りやすくする意図だった。

ただ、ここで強い反発が起きた。外から見ると便利な保存機能に見える一方、レシピを仕事にしている側からは、自分たちが手間をかけて作ったレシピ、写真、動画、投稿導線が、クックパッドのアプリ内に吸い上げられるように映ったためである。おたくま経済新聞によると、批判の主な理由として、元の投稿のアクセス減による収益への影響と、他人のコンテンツを利用して自社サービスを収益化することへの不信感が挙げられている。

リュウジら料理研究家の反発

騒動が一気に広く知られるようになったきっかけの一つが、料理研究家リュウジの批判だった。ユーチュラによると、リュウジはこの機能について「あまりにもレシピ製作者にリスペクトがない」と強く批判し、その後、複数の人気料理家も同調する声を上げた。これによって、単なるアプリの新機能紹介ではなく、料理コンテンツ全体の扱い方を問う話として広がった。

なぜ反発が大きくなったのか

いまのレシピ発信は、材料表や手順を並べるだけでは成り立っていない。料理家にとっては、写真、短尺動画、SNSでのやり取り、そこから生まれる再生数や広告、書籍、企業案件などが一体になって仕事を支えている。そのため、調理のために必要な要点だけが別のアプリで見られる設計に見えれば、「便利な整理機能」というより「商売の入口を持っていかれる」という危機感につながりやすい。今回の論点は、著作権の白黒だけではなく、誰が作り、誰が利用価値を回収するのかという配分の問題にある。これは、クックパッド自身が発信者への影響や敬意に関する懸念を真摯に受け止めると表明したことからも読み取れる。

 

クックパッドの対応

こうした批判を受けて、クックパッドは3月22日に公式声明を出し、「ご意見をもとに、本機能の仕様も含めた見直しを進めてまいります」と明記した。スポニチも同日、この見直し方針を報じている。全面撤回や完全停止ではなく、批判を受けて設計の見直しに入ると表明した段階だ。どこまで仕様を変えるのか、発信者側に拒否や選択の仕組みを設けるのかまでは、まだ示されていない。

論点はレシピの話にとどまらない

この件が重く見られているのは、料理レシピだけの問題では終わらないからである。AIで要点を読み込み、整理し、使いやすく再配置する機能は、今後ほかの分野にも広がっていく。文章、動画、レビュー、ノウハウ投稿などさまざまな分野で、元の発信者への敬意や利益の戻し方が曖昧だと、同じ衝突は起こりうる。クックパッドのレシピスクラップは、料理の世界でその摩擦が一気に表面化した事例になった。便利さを優先した設計が歓迎されるとは限らない時代に、プラットフォームがどこまで他者の創作に踏み込めるのかが、あらためて問われている。

 

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ライター:

東京都出身の音楽家。こちらはライターとしての世を忍ぶ仮のペンネーム。平易な言葉で情緒的な文章を書く。対象の思いを汲み取り、寄り添うことを重視。少年期より難病を持ち、弱者への眼差しが裏テーマ。自分の頭や心を使って、形のない美しさや優しさを世の中にひとつずつ増やしたい。書きもののほか、BGM、テーマソング、賑やかし、癒やしなど、音楽全般も承り〼。

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