
高須幹弥氏の反対表明の背景
高須克弥院長は2025年末頃から、松本人志のテレビ復帰を支援する形でCM起用を公言していた。
2026年2月25日、院長はXで「高須クリニック提供番組のまっちゃんのCMオンエアを阻んでいた諸問題クリアーなう。3月からオンエアします」と発表。一瞬だけ松本を思わせるカツラとヒゲ姿の演出が入るこのCMは、ゴールデンタイムの全国ネットで放送され、ネット上で話題となった。
しかし、幹弥氏はこれに対し、2026年2月26日にYouTubeで動画「松本人志氏を高須クリニックのCMに出演させることに私が反対する理由を説明します。」を公開。視聴回数は27万回を超え、自身の思いを強く訴えた。幹弥氏は以前から反対を公言しており、2025年12月23日の動画「松本人志氏をTVCMに起用してはいけない理由」でも同様の立場を述べていた。
院長の発表後、幹弥氏のもとに否定的な意見が殺到し、改めて動画で説明せざるを得なくなった。
反対の主な理由 患者とスタッフへの配慮、そして性加害疑惑のリスク
幹弥氏の反対の核心は、資金の使い道と患者の信頼にある。動画で「患者さんから頂いた大切なお金を、そんな広告に使うのではなく、現場で働くドクターや看護師の給与や待遇改善に還元すべき」と強調した。
高須クリニックは美容外科で患者の7〜8割が女性であり、松本の過去の性加害疑惑報道(2023年12月の週刊文春による報道)を考慮すると、信頼を損なうリスクが高いと指摘。
幹弥氏は「個人的には反対です」と一貫して主張し、CM起用がクリニックのイメージに悪影響を及ぼす可能性を懸念している。特に、性的被害の経験を持つ患者が松本の顔を見るだけでフラッシュバックを起こす恐れがあると涙ぐみながら語り、「そうした方をCMで起用することは避けるべき。むしろ皆さんに申し訳ない」と現場の声を代弁した。
この思いは、現場医師として患者との直接的な関わりから来るもので、ビジネス的な宣伝効果より倫理的・心理的な側面を優先する姿勢がうかがえる。
高須克弥院長の支援視点 松本復帰への強い思い
一方、高須克弥院長は松本の起用を強く推進している。
院長は松本との付き合いが長く、デビュー時から知る間柄で、「彼のお笑いの才能がつぶされるようなことは我慢ならない」と語る。活動休止中から支持を表明し、SNSで「誰に何を言われようと僕には関係ないよ」と批判を一蹴。
CMは宣伝効果を超えた価値を生む可能性を指摘され、院長自身も「面白いCMをつくった」と楽しむ姿勢を見せる。この視点は、松本の復帰を後押しする商業的・感情的な判断を示し、家族経営のトップとしての独自路線を象徴する。性加害疑惑報道後も、院長は松本の名誉回復を願う立場を崩していない。
ネット反応とクリニックへの影響
幹弥氏の動画公開後、ネット上では支持の声が急速に広がった。
XやYouTubeのコメント欄では「現場目線で正論」「患者のお金をスタッフに還元すべき」「女性患者のトラウマを考慮すべき」との共感が多数を占め、特に医療従事者や女性ユーザーから「信頼第一」「リスクが高すぎる」との意見が目立つ。
動画の視聴回数は27万回を超え、コメント数も数百件に及び、幹弥氏の涙ぐむ姿に「誠実で好感が持てる」「家族内で孤立しても本音を言う姿勢が立派」との好意的な反応が相次いだ。
一方、CM放送後(2026年3月1日の「ガキ使」枠で初オンエア)には、松本ファン層を中心に「気づかなかった人続出」「神一瞬」「めちゃ笑った」「松ちゃん出てるの嬉しい」とのポジティブな声が爆発。
高須院長のX投稿にも「ありがとうございます」「CM最高」「第2弾待ってます」といった称賛が殺到し、変装演出の遊び心を評価する投稿が拡散された。
しかし、批判派からは「性加害疑惑の人物を起用するのはイメージダウン」「女性患者離れの原因になる」「高須家内の対立がダサい」との厳しい指摘もあり、疑惑報道の再燃を懸念する声が根強い。この二極化した反応は、クリニックの信頼性に複合的な影響を与えかねない。
幹弥氏の反対が現場の倫理を象徴する一方、CMの話題性は短期的な宣伝効果を生んでいるが、長期的に女性患者の減少やブランドイメージの低下を招くリスクが指摘されている。将来的には、広告戦略の見直しや家族経営のガバナンス強化を促す議論に発展する可能性が高く、CM放送が続く中で幹弥氏の声がどう響くかが注目される。



