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長野つけそば名店「極一」閉店騒動の全貌 暴行事件とゆいがグループ追加説明が火に油を注いだ理由

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つけそば専門店 極一
つけそば専門店 極一 Xより

長野市で高い人気を誇ったつけそば専門店「極一」の閉店が、想定を超える大炎上へと発展している。人手不足の相談を発端に起きたとされる暴行事件、罰金で終結した刑事処分、そして閉店翌日に投下されたゆいがグループ側の追加説明。いずれも「和解済み」「決着済み」とされながら、SNSでは怒りと不信が噴き上がり続けている。

 

無化調つけそばの名店「極一」 閉店発表が炎上の引き金に

長野県長野市高田のつけそば専門店「極一」は、無化調の濃厚豚骨魚介スープと長野県産小麦を使った極太麺で知られる名店だった。豚、鶏、魚介、野菜を2日間かけて炊き上げるつけだれは、重厚でありながら後味が切れ、「県内屈指」と評する声も多かった。

同店はゆいがグループの独立認定店としてスタートし、店主の小林剛志氏が独自性を磨き上げてきた。師弟関係から独立し成功した象徴的存在として、地元では知られていた。

その「極一」が、2026年2月6日、突然の閉店を発表。理由を記した画像4枚付きの投稿は、Likes2300超、Views290万回以上と急速に拡散した。閉店理由が「経営」ではなく「暴行被害」だったことが明らかになると、空気は一変した。

 

人手不足相談から暴行へ SNSに噴出した怒りと恐怖

小林氏の投稿によれば、人手不足を相談したことをきっかけに、グループ関係者から暴行を受けたという。肋骨骨折、肺気胸、顔面打撲。全治約2か月という重傷は、SNSに強烈な衝撃を与えた。

Xでは、
「人手不足を相談して骨を折られるのが独立制度なのか」
「話し合いが暴力に変わる時点で完全にアウト」
「ラーメン業界ってこんな世界なの?」
といった投稿が相次いだ。

示談成立後も、ブランド使用料の継続請求やハラスメント、実家宛ての家賃滞納通知があったという説明に対しては、
「和解後も追い込まれる構図が怖すぎる」
「精神的に潰しにかかっているように見える」
と、怒りと不信が重なった。

閉店は「選択」ではなく「限界の結果」と受け止められ、世論は一気に店主側へ傾いた。

 

会長による暴行事件 罰金で終結した刑事処分への違和感

騒動の根底にあるのは、2024年10月27日夜から28日未明にかけて長野市内で発生した暴行・監禁事件だ。加害者として逮捕されたのは、ゆいがグループ会長の田中崇志氏。当時42歳だった。

殴る、蹴るなどの暴行で重傷を負わせたとして長野県警が逮捕し、事件は2025年6月ごろにSBC信越放送などが報じた。結果は傷害罪で略式起訴、罰金刑で終結。監禁容疑は不起訴処分となった。

この結末について、SNSでは、
「骨折と肺気胸で罰金は軽すぎる」
「刑事的に終わっても社会的には終わっていない」
「だから説明責任が問われている」
といった声が、閉店発表後に再燃した。

 

ゆいがグループが示した「もう1つの説明」 未納・違反を並べても消えない暴行の重み

一方、ゆいがグループ側も沈黙を続けてきたわけではない。

会長による暴行事件が報じられた後、2025年6月26日、田中崇志氏は自身のXアカウントで釈明文を公開している。投稿では、「当事者間で裁判上の和解が成立しているため、詳細な内容については発言を控える」と前置きした上で、極一側に複数の問題があったと主張した。

具体的には、つけそば専門店「極一」がゆいがstyleの商標であること、食品衛生法違反について保健所から複数回の指摘を受けていたこと、売上悪化に伴う看板使用料や食材費の未納があったこと、本人からグループ復帰の相談があったこと、契約違反が重なり業務に支障が出ていたことなどを列挙している。釈明文は、経営上・契約上の問題点を丁寧に並べる構成だった。

さらに閉店発表の翌日となる2026年2月7日には、ゆいがグループ取締役社長のあやねこ氏が、極一の閉店投稿を引用する形で追加説明を行った。内容は前回の釈明とほぼ同様で、和解成立を前提に詳細説明を避けつつ、商標権、食品衛生法違反、未納、契約違反といった点を改めて強調するものだった。

グループ側の立場は一貫している。
「経営上の問題や契約違反があり、事件はすでに和解済みである以上、これ以上の言及はできない」
という姿勢だ。

しかしSNSでは、この説明が逆に強い反発を招いた。
「なぜ暴行の事実だけが説明から消えるのか」
「店の非を並べるほど、暴力を正当化しているように見える」
「未納や違反があっても、骨を折る理由にはならない」

といった声が相次ぎ、追加説明は火消しではなく“追撃”と受け止められた。

グループ側は、和解条項を理由に「言えない」と繰り返すが、世論が求めているのは法的な可否ではなく、企業としての姿勢と倫理観だ。経営トラブルと暴行事件を同じ土俵で語ろうとした瞬間、説明は説得力を失ったという見方が支配的になっている。

実際、あやねこ氏のアカウントについては、一時的に「このアカウントは制限されています」と表示される状態となり、投稿や返信ができない状況に陥ったとみられる。

Xでは、大量の通報が行われた場合、スパムやハラスメント、誤情報などの判定により一時的な機能制限がかかるケースがある。今回も、閉店騒動と暴行事件が再び注目を集める中で、投稿内容を巡る通報が相次いだ可能性が指摘されている。現時点では、明確な違反が確認されたわけではなく、一定期間で解除されるケースも少なくないとされる。

未納や契約違反が事実であったとしても、それは本来、法的手続きで解決されるべき問題だ。暴力が介在した時点で、話の主軸は完全に変わる。ゆいが側の言い分を丁寧に追ってもなお、SNSの怒りが収まらない理由は、そこにある。

 

SNSが突きつけた結論 暴力が入った時点で話は変わる

閉店への惜別の声も多い。
「極一のつけ汁と極太麺は忘れられない」
「味は罪がない。店主さんは体を大事にして」
「別の形でもいいから復活してほしい」

一方で、ゆいがグループに向けられた声は厳しい。
「未納があっても暴力は別問題」
「和解は免罪符ではない」
「説明が中途半端だから疑念が増す」

一部には中立的な意見もあるが、少数派にとどまる。暴力が介在した瞬間に、問題の主導権は完全に失われたという見方が支配的だ。

この閉店騒動は、1店舗の問題にとどまらず、師弟関係と独立制度を美談で包んできたラーメン業界全体に、重い問いを突きつけている。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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