
真岡北陵高校いじめ問題の次は松江西高校か。教室でイスを蹴り飛ばす生徒の動画が拡散し、教師は「強い指導をするな」と言われ何もできないとの証言も。保護者会見、訴訟問題、部活廃部など校内の混乱を検証。
教室で机を投げイスを蹴り飛ばす生徒、教師は“何もできない” 校内は無法地帯状態との声
栃木県の真岡北陵高校で起きたいじめ問題が社会的な関心を集めたのは記憶に新しい。
だが今、SNS上では「次に深刻なのは島根県」という声が広がりつつある。舞台として名前が挙がっているのが、島根県松江市にある松江西高校だ。
教室で教師を怒鳴り付け、机を投げイスを蹴り飛ばす動画が拡散
問題の発端は、教室内で生徒が机を投げイスを蹴り飛ばし、暴れる様子を映した動画だった。
この映像は在校生とみられる人物によってSNSに投稿され、「今の学校がとにかくやばい。なんとかしてほしい」という切実な言葉とともに拡散されている。
投稿者によれば、動画は昨年夏ごろに撮影されたものとされ、生徒の荒れた状態が長期間にわたって放置されている可能性がうかがえる。
「強い指導をするな」校長方針で教師は手出しできず
複数の関係者証言として語られているのが、教師側が事実上“何もできない”状況だ。
「校長から“強い指導はするな”と言われている。
その結果、生徒が荒れても注意できず、学校が無法地帯のようになっている」
こうした声は、真岡北陵高校のいじめ問題で指摘された「学校がトラブルを把握しながら有効な対応を取れなかった構造」と重なって見える。
過去には保護者が会見「このまま放っておけない」
松江西高校をめぐっては、すでに保護者が公の場で危機感を訴えた経緯もある。
保護者は次のように語っている。
「先生が何人やめるんだろうという不安を常に抱えたまま、子どもたちが教育を受けている。
今のまま放っておくことはできないと思った」
教職員の大量退職への懸念が語られていた点は、学校運営そのものが不安定化している兆候とも受け取れる。
学校と教師が“訴訟状態”に
さらに深刻なのが、学校と教師側が訴訟を抱えているとされる点だ。
関係者によれば、学校側が生徒や保護者への十分な説明を行わないまま物事を進めたため、教師有志が独自に生徒へ手紙を配布。
これが「業務違反」にあたるとして問題視されたという。
教育現場で本来共有されるべき情報が、学校・教師・生徒・保護者の間で分断されている実態が浮かび上がる。
名門だった部活動は次々廃部、一方で“校長お気に入り”は存続との噂も
部活動をめぐる混乱も深い。
- かつては部活動の強豪校
- 顧問への手当を学校が出したくないという理由で多くの部活が廃部
- 「部活は授業の妨げになる」と言われる一方、
「一部は存続していい」と説明が二転三転 - ボクシング部だけは存続しており、校長のお気に入りではないかとの声も
生徒の間では
「何が正解なのか分からない」
「聞くたびに説明が変わる」
という不信感が強まっているという。
問題は始まったばかり 真岡北陵高校と松江西高校をめぐる視線
今回、松江西高校をめぐって拡散している一連の情報は、現時点ではSNS投稿や関係者の証言を中心としたものであり、事実関係の精査が今後の課題となる。一方で、全国的な注目を集めた真岡北陵高校のいじめ問題も、発覚からまだ日が浅く、学校・教育委員会・行政の対応はまさに途上にある段階だ。
重要なのは、個別の学校を単純に比較したり断罪したりすることではなく、問題が可視化された「今」、現場の声がどのように拾われ、どのような形で改善につながっていくのかという点だろう。松江西高校をめぐる混乱が一過性の炎上で終わるのか、それとも教育現場の構造的課題として正面から向き合われるのか。その行方は、今後の説明と対応にかかっている。



