
嵐のラストツアー『ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI」』をめぐり、ファンクラブサイトの案内でチケット申込み条件と入場時の本人確認の詳細が明らかになった。
代表者・同行者ともに「今年6月2日以前にファンクラブ入会している会員」に限定し、当日は顔認証システムを導入する。転売抑止を徹底する姿勢が明確になったことで、ファンの間では評価が広がる一方、初日を迎える札幌市内ではホテル価格の高騰がすでに始まっている。人気公演ならではの“早すぎる争奪戦”が、開催前から表面化している。
6月2日以前の会員のみ申込み可能 顔認証システム導入で実効的な転売対策に踏み込む
ファンクラブサイトの案内によれば、今回の申込み対象は今年6月2日以前にファンクラブに入会している会員に限られる。代表者・同行者の双方がこの条件を満たす必要があり、申込み資格を厳格に管理する仕様となっている。
さらに入場時には、顔認証システムによる本人確認を実施すると明記された。嵐は過去にも転売対策を強化しており、2016年公演では写真提出・照合方式の顔認証が導入されたと報じられている。今回のラストツアーでも同様の仕組みが採られ、公式チケット以外からの入場を事実上不可能に近づける措置となる。
高騰する転売市場や不正入場の問題が社会的に注目される中、こうした厳重な運用は近年の国内アリーナ・ドーム公演でも導入が進んでおり、嵐はその先駆け的存在として対策をさらに強める姿勢を示した形だ。
東京ドーム“3公演16.5万人規模”でも足りない可能性 倍率への不安と期待が交錯
ラストツアーは全15公演で構成されるが、最終公演を迎える東京ドームは通常1公演あたり5万5000人規模。3公演合計でおよそ16万5千人が動員される見込みだ。
ただし、対象は「6月2日以前の会員」に限定されるため、一定の絞り込みが図られている。それでもファンクラブ会員数の多さを踏まえれば、東京ドームのキャパシティではなお充分とは言い難い。ネット上では、
「これでもキャパ足りないのでは」
「最後は倍率が跳ね上がる」
「当たる気がしないけど、それでも挑戦したい」
といった声が寄せられている。
一方で、「1人でも多くの人が行けますように」「最後の5人をこの目で見届けたい」という願いも根強く、観客が限られる現実と“最後の晴れ舞台を見たい”という思いが交錯している。
札幌市内のホテル価格が急騰 発表から2時間で“ほぼ満室”状態に
ツアー初日となる3月13日の北海道・大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)公演に向け、札幌市内の宿泊事情はすでに激しく動き始めている。
正式発表が行われた午後6時から約2時間後の段階で、多くのホテルが満室に近い状況となり、宿泊料金も高騰。宿泊予約サイト「楽天トラベル」で
・3月14日チェックイン
・3月15日チェックアウト
の条件で午後8時20分に検索すると、空室のあるホテルはわずか9件。
最も安い部屋でも2万5000円(キャンセル料100%)で、空室が残っているのはキャンセル不可のプランばかりだった。
札幌市内のホテルは大型イベント開催時に稼働率が跳ね上がる傾向があるが、今回は“ラストツアー初日”という特別な意味合いもあり、想定以上のスピードで予約が埋まっている。これにより、チケット争奪戦の前に“ホテル争奪戦”が始まっているという声も少なくない。
嵐公式SNS「活動終了まで一緒に走り続けて」 高まる熱気と増す現実味
嵐公式インスタグラムは、ツアー発表時に
「長らくお待たせいたしました」
「活動が終了するその瞬間まで、一緒に走り続けてくれたら嬉しいです」
とファンに向けてコメントした。
第1報でツアー全容が示され、第2報では申込み条件・本人確認方式・宿泊事情など、より現実的な課題が明らかになったことで、ラストツアーへの道程は具体性を増した。これから、各地で宿泊・交通・日程調整をめぐる動きがさらに活発になるのは確実だ。
“最後の嵐”をどう見届けるのか。その問いが、すでに多くのファンの心を揺らしている。



