ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

木村拓哉が魅せた“ワークマン旋風” 10年ぶり出演・テレ東『秋山ロケの地図』出演で再燃した国民的スターの影響力

コラム&ニュース コラム ニュース
リンクをコピー
秋山ロケの地図
秋山ロケの地図 公式Xより

木村拓哉(53)が11月20日放送の『秋山ロケの地図』(テレビ東京系)に出演し、番組内で着用した“ワークマンのフリース”がSNS上で大きな話題を呼んでいる。

10年ぶりのテレビ東京出演、そして同局で初の単独ロケという希少性に加え、本人の自然体なスタイルが視聴者の心をつかんだ。だが、その裏側では「国民的スターの影響力」が、ワークマンという国民的ワークウェアブランドの人気を改めて浮かび上がらせている。

 

テレ東10年ぶりの出演 木村拓哉が“地図ブラ”で見せた素顔

木村拓哉が『秋山ロケの地図』にゲスト出演したのは11月20日の放送回だ。プライベートでも同番組を好んでいたとされ、番組サイドがオファーしたところ、即座に出演を快諾したという。

巨大な白地図に町の人々が記した“来てほしい場所・会ってほしい人”を手がかりにゲストと秋山竜次が巡る――この独創的なフォーマットを、木村自身もアンケートで「企画が凄い!!」と手書きで絶賛していた。

今回は千葉・九十九里町を訪れ、秋山とともに自由気ままな“地図ブラ”を実施した。紫×黒のチェックシャツに茶色のパンツ、黒のレザーシューズという肩の力を抜いた装いは、スターの余裕が漂う。

だが、海沿いの風が冷たかったことから、乗馬クラブ『サンシャインステーブルス』で急きょ借りたネイビーのフリースを羽織った際、共演者の秋山が「借りただけなのに、あれ欲しくなっちゃうってどういうこと」と漏らした場面は特に印象的だった。些細な瞬間でさえ画になる――木村拓哉という存在の影響力を改めて可視化する場面だった。

 

“キムタク効果”が再燃 ワークマン製フリースに問い合わせ殺到

木村が羽織ったフリースは私物ではなかったが、放送後、SNS上の視聴者が鋭く反応した。「あれ、ワークマンじゃないか」という指摘が次々と投稿され、瞬く間に話題となった。

〈キムタクの服まさかのワークマンやん〉
〈木村拓哉が着るとカッコよく見える〉
〈うちの旦那が着てるやつと同じ〉

こうした声が拡散する中、『ワークマンプラスさいたま丸ヶ崎店』の公式アカウントが反応し、木村が着用していたのは同社の「ダイヤフリース裏アルミジャケット」であると明かした。ただしデザインは“昨年モデル”であり、今季からリニューアルしていると説明した。

それでも投稿欄には「なぜ今季からモデルチェンジしてしまったのか」「再販した方がいい」といった声が溢れ、放送直後から中古市場では“キムタク着用”の名目で、定価2000円のフリースが10倍以上の高値で出品される事態も起きている。国民的スターの一挙手一投足が、消費行動を即座に揺り動かす――この現象は、かつての“キムタクブーム”を想起させるものだ。

 

ワークマンの“強さ” 低価格・高機能・無駄のない開発哲学

今回の騒動で改めて浮き彫りになったのは、木村拓哉の影響力だけではない。ワークマンというブランドの底力だ。

同社の広報担当者は、放送翌日の11月21日朝から「店舗への問い合わせが多数寄せられている」と語る。該当商品はすでに廃盤だが、その後継商品を求めて来店する客も多く、現場では驚きの声が上がっているという。

ワークマンの“強さ”は、まず徹底した低価格にある。今回話題となったフリースの後継品「ダイヤフリース裏アルミジャケット」も1900円。価格破壊とも言える値付けながら、裏地にアルミ素材を使用して保温性を高めるなど、機能面でも妥協していない。

もともと建設現場や配送業などプロ向けの作業着を製造してきたブランドだけに、過酷な環境でも耐えうる品質は折り紙つきだ。

一方で近年は一般向けのアウトドア・カジュアル路線を強化し、デザイン性を高めた商品もヒットを連発している。高機能と低価格の両立という“ワークマン哲学”が、消費者の生活に寄り添い、日常使いの衣類として確固たる地位を築いている。

 

木村拓哉×ワークマン 偶然の組み合わせが示した象徴的意味

木村拓哉は、長年にわたり日本のファッションアイコンとして君臨してきた。ドラマで着用した衣類が即完売した現象は数知れず、テレビに映るだけでトレンドが生まれる。その“キムタク効果”は今なお健在であり、今回のロケ番組でも変わらぬ影響力を証明した。

だが今回は、華美なブランド服ではなく、1900円のワークマン製フリースが脚光を浴びた点が象徴的だ。高価なブランド品を手に入れられない層にも、木村が選んだ(借りた)アイテムを気軽に楽しめる――そんな“距離の近さ”を感じさせる出来事でもあった。

九十九里の海沿いで風に吹かれながらフリースを羽織る木村拓哉。その姿は、スターと庶民の境界をふと曖昧にさせるようなやわらかな魅力を放っていた。ワークマンの実直なモノづくりと、国民的スターの存在感。その偶然の重なりが、現代のテレビの場で生まれた小さな社会現象と言えるだろう。


Tags

ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

関連記事

タグ

To Top