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江口寿史”トレパク特定”止まらず Zoff、デニーズ…「救世主」中村佑介氏もお手上げ

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イラスト界の巨匠・江口寿史氏に向けられた“トレパク(トレース疑惑)”が止まらない。
Zoff、デニーズの広告を皮切りに、過去のキャンペーンビジュアルや展覧会ポスターまで、有志の「トレパク特定班」が次々とトレース元を特定し、SNSで拡散されている状況だ。
そして、同業の人気イラストレーター中村佑介氏が仲裁に入る形になるかと思われたが、余罪の多さにお手上げ状態となり、協力できないとの声明を発表した。

↓前回の記事はこちら

トレパク疑惑に止まらない“特定”の波、対応に追われるコラボ企業

SNS上では、Zoff × 江口寿史のコラボキャンペーン絵をはじめ、デニーズ広告や、過去作品のイラストに、実在写真との構図・ポーズ・衣装の類似が多く指摘されている。さらに、桜美林大学とのコラボイラスト、公募ポスター、商店街キャンペーンビジュアルなど、多くの“トレース元ネタ”が次々と指摘されている。

ネット上では「トレパク特定班」と自称するアカウントが元ネタ写真を次々発掘し、比較画像を投稿する動きも見られる。
疑惑の対象が一つではなく“連鎖的”に広がっている点が、今回の騒動の特徴である。
企業は以下のような対応をおこなった。

■Zoff公式アカウント
10月4日、以下の声明を出した。

「江口寿史氏とのキャンペーン企画で使用されたイラストについて、多くの皆さま、該当モデルの方にご心配・ご迷惑をおかけしておりお詫び申し上げます。現在、事実関係を精査しております」

この“該当モデル”というのが、SNSユーザーの鈴木マーリン氏だ。同氏はXの自身の投稿でこう明かす。

「これ俺も多分やられてるんだよなあ。7年前?とかだけど」

彼が投稿した自身の写真と、江口氏がZoff向けに描いたとされるイラストは、ポーズも角度もほぼ一致。SNSでは「これは偶然とは言えない」「輪郭の線まで重なる」との指摘が相次いでいる。

■デニーズ
10月4日、PDF形式の声明を発表。

「該当広告物に関し、関係各所と確認を進めております」

とだけ記され、詳細は明かされていない。だがネット上ではすでに「Zoffに続きデニーズまで」「企業も被害者なのでは」と波紋が広がっている。

デニーズの広告画像においては、バッグの位置、脚線、コートの皺、指先の角度などが、女優・新木優子が雑誌広告で見せたポージングと酷似しており、比較画像を重ねると驚くほど一致している。

 

“元ネタ”はノンノ? non-noモデル写真の多用が浮上

SNSで進む“検証作業”の中で、新たに注目を集めているのが**「non-no(ノンノ)」モデルの写真**だ。
ファッション誌『non-no』の誌面や公式SNSに掲載されたモデル写真と、江口寿史氏の広告イラストを並べた比較画像が複数投稿されており、
ポーズ・カメラ角度・指先の位置まで一致しているケースが報告されている。

雑誌撮影の写真は、著作権が出版社・カメラマン・モデル事務所に分散するため、無断トレースや加工は法的にも極めてリスクが高い。もしこれが事実なら、単なる“資料引用”の域を超え、著作権・肖像権双方でアウトになる可能性がある。

 

仲裁を試みた中村佑介氏も余罪の多さに断念、逆に批判を浴びる形に

江口氏と親交がある、人気イラストレーターの中村佑介は10月5日午前1時頃、
「江口先生をスペースに呼び出します!」
とポスト。「スペース」とは、X で提供されるリアルタイムの音声チャット機能のことで、音声ライブ配信のようなものだ。

「今回は江口先生が「文章では伝わりにくいけど方法がわからない」ということで、僕に要請があってスペースでトレースや著作権や肖像権に対する漫画やイラストや時代での捉え方の説明をする相手としてお受けた形です。弁明にもエンタメみたいにもするつもりはありません。」
とのことで、創作活動に関する権利や現代での捉え方について説明・議論をする場を設けようという動きが見られた。

しかし、ネット上に続々トレパク特定画像がアップされ、10月6日午前1時過ぎに再び中村氏がXへ以下のようにポストした。

「こんなに次々と(トレス特定画像が)出てきた状況ではスペース(の開催は)難しいです。
江口先生は画集のメイキングでも過去は本当にご自身で写真撮ったりモデルさんに協力してもらったりしていたのに戸惑っています。通話でもお伝えしたように全て明確にし、権利先と解決し、その上できちんと謝罪文出してください。」

この中村氏の対応・発言に対しても、賛否両論の意見が巻き起こっている。

「「たくさん出てしまっては」って…数の問題じゃないでしょう。」
「忠告を装った擁護をするつもりが、庇いきれなくなってハシゴを外した図」
「数の問題ではない、という声もありますが初犯か常習犯かで話が変わってくるというのはよくわかります」
「中村さんが断ってくださり安心しました」

中村氏は尊敬する先輩のための善意と責任感で動いていたように見られるが、自身に火の粉が振りかかってしまった。
そして江口氏にしてみれば、”救世主”と期待された人物が引いてしまったことで、火消しの糸口は完全に消えたような形だ。

 

「完全沈黙」の江口氏は、いま何を考えているのか

現時点(10月6日22時)までに、江口寿史氏本人からのコメントや謝罪は一切ない。
SNSも沈黙を続け、周囲の騒ぎだけが膨らんでいく。
トレース元特定情報が更新されるたびに感じるのは、「もう黙っていても逃げられない」という圧力だ。

謝罪・説明・弁解、どんな形であれ、まずは本人の口から真相が語られることを我々ファンは期待している。

 

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ムーンサルト もも

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広告代理店勤務を経て、Webメディア運営会社での編集・記事制作を経験。現在はフリーランスのWebライターとして活動。ネットミーム愛好家。

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