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【追跡】バッパー翔太、沈黙の3か月と帰国報告。SNSが騒然とした“安堵と疑念”の二重奏

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バッパー翔太
BappaShota公式インスタグラムより

新疆ウイグルを旅した後、消息を絶った旅系YouTuber・バッパー翔太。ファンが固唾をのんで見守る中、2025年9月20日に約3か月ぶりとなる動画を公開し、「日本に帰国した」と報告した。画面には元気な姿が映っていたが、その一方で「どこかおかしい」とSNSはざわつき始めた。沈黙が生んだ空白と、再登場が呼び起こした波紋を追った。

 

 

沈黙から帰国まで。空白が広げた憶測

バッパー翔太が最後に動画を更新したのは2025年6月28日。以降、彼のYouTubeチャンネルは沈黙を続けた。世界を自転車やバックパックで旅する姿を追いかけていた視聴者にとって、この突然の沈黙はあまりにも不自然だった。

コメント欄やSNSには「拘束されているのではないか」「危険な地域で何かあったのか」といった不安が噴き出した。沈黙の期間が長引くほど、憶測は憶測を呼び、彼の名前は“行方不明”という言葉とともに拡散していった。

そして9月20日。3か月の空白を経て、ようやく新たな動画が公開された。翔太は画面越しに「日本に帰ってきました」と穏やかに語りかけた。彼の表情は落ち着いており、言葉の端々からは日常のありがたさを噛みしめる思いが伝わってきた。
「白米を3食食べられることが幸せです」「温かい風呂に入れるのが本当にありがたい」。素朴な言葉に、長い沈黙に不安を募らせていたファンは胸をなで下ろした。

 

SNSに渦巻いた“違和感”というざわめき

だが、その安堵は長く続かなかった。動画が公開されるや否や、SNSには「何かおかしい」という声が次々と投稿されたのである。

「ドアノブの形が日本のものと違う気がする」
「窓枠や背景が国内の住宅っぽくない」
「顔色が悪く、目の下の影も気になる」

視聴者たちは動画の一コマ一コマを拡大し、細部に“違和感”を見つけては共有していった。さらにInstagramのプロフィールには「Now: China」と記されており、帰国を疑う声が強まった。「もし日本にいるなら、街角で自由に撮影した映像を出せるはずでは?」という疑問も相次いだ。

映像のトーンに関しても、「普段よりも言葉が慎重すぎる」「ふわふわしていて核心を避けているように聞こえる」という感想が広がった。やがて、「監視下で撮影させられているのでは」「言わされているのでは」という憶測が加わり、安心と疑念が同時に膨らんでいった。

 

喜びと不信、その二重奏

もちろん、すべてが疑念に傾いたわけではない。「生きていてくれて本当に良かった」「また旅の話が聞けるのが楽しみだ」と、無事を喜ぶ声も多数寄せられている。長い沈黙を経て姿を見せた彼に、純粋な安堵を抱いたファンも少なくない。

だが一方で、「背景に違和感がある」「発言が不自然だ」と指摘する投稿も後を絶たない。中には「中国当局に拘束されている可能性」や「自由に発信できていないのでは」という深刻な憶測まで飛び交った。過激な意見としては「スパイ容疑で長期拘束されるのでは」というものも見られた。

SNSは、喜びと不信という相反する声を同じ熱量で増幅させていった。安心したい気持ちと、違和感を見過ごせない気持ち。その両方が入り混じることで、帰国報告は新たなざわめきを呼ぶことになったのである。

 

沈黙の向こうをどう見るか

現在のところ、確かな事実として分かっているのは「2025年9月20日に動画が公開され、バッパー翔太本人が帰国を報告した」という一点に過ぎない。その他の真偽は本人の言葉と映像、そしてそれを受け止めた人々の解釈の中に揺れ動いている。

沈黙は空白を生み、その空白を人は想像で埋めてしまう。だからこそ、一度生じた疑念は簡単には消えない。今回の帰国報告も、安心と不信という二つの解釈を同時に呼び起こしてしまった。

バッパー翔太が次にどんな映像を発信するのか。そこで見えるのが「平穏な旅の再開」なのか、それとも再び「さらなる疑念」を呼ぶものなのか。沈黙と発信の狭間で揺れる彼の存在に、人々の視線はなお注がれ続けている。

 

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ライター:

広島県在住。福岡教育大学卒。広告代理店在職中に、経営者や移住者など様々なバックグラウンドを持つ方々への取材を経験し、「人」の魅力が地域の魅力につながることを実感する。現在「伝える舎」の屋号で独立、「人の生きる姿」を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。​​https://tsutaerusha.com

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