
元俳優の前山剛久(34)が、約8カ月ぶりにインスタグラムを再開した。《2025年、初投稿です。》と短い一文を皮切りに投稿を続けているが、世間の反応は相変わらず厳しい。
かつては“王子様系俳優”として女性ファンの心を掴んだ男。しかし、2021年に急逝した神田沙也加さん(享年35)をめぐる「罵倒音声」やLINE報道のイメージは拭えず、SNSでは《中居より復帰無理やろ》と辛辣な声が飛び交っている。
“王子様系俳優”としての出発点と栄光
前山剛久は1991年、大阪府で生まれた。大学在学中に芸能界へ入り、2010年に舞台俳優としてデビュー。代表作の一つである『ミュージカル・テニスの王子様』では端正な顔立ちと爽やかな雰囲気で一躍注目の的となった。
さらに2012年には『仮面ライダーウィザード』でレギュラー出演を果たし、舞台ファンだけでなく特撮ファンの間でも知名度を上げた。その後は2.5次元舞台やドラマ、映画などに出演し、若手俳優として地歩を固めた。舞台『刀剣乱舞』や『魔界転生』などでは華やかな立ち姿で観客を魅了。清潔感あふれるルックスから“王子様系俳優”の代名詞として、多くの女性ファンに支持されていた。
だが、その輝かしい経歴は2021年12月、突然の大事件によって一変することになる。
神田沙也加さん急逝、衝撃の“罵倒音声”とLINE報道
2021年12月18日、札幌市内のホテルで神田沙也加さんが急逝。享年35という早すぎる別れに世間は大きな衝撃を受けた。舞台女優としても活躍し、声優・歌手として幅広い才能を見せていた沙也加さんの死は、多くの人々にとって信じがたいニュースだった。
ところがその直後、彼女の交際相手が前山剛久だったと報じられ、さらに週刊誌は二人の間にあった“罵倒音声”を公開。そこには、前山が「別れろ」「うざい」といった突き放す言葉を口にしていたとされる。
加えて、前山が沙也加さんに送ったとされるLINEの文面も報じられた。
《もう別れてくれ》
《本当にしんどい》
恋人への思いやりを欠いた冷たいメッセージは、彼女の不安を増幅させたのではないかと世間は受け止めた。さらに「元恋人と連絡を取り続けていた」という疑惑も取り沙汰され、世間には「沙也加さんを精神的に追い込んだのは前山ではないか」という見方が広がった。
直接的な因果関係は証明されていない。しかし、前山に対する不信感と嫌悪感は急速に高まり、彼のイメージは一夜にして崩壊した。
活動休止から事務所退所 転落のスピード
批判の嵐は止まず、2022年1月に前山は「心身の不調」を理由に活動休止を発表した。だが世間の目は冷たく、「不調ではなく逃げではないか」と受け止める声が支配的だった。
さらに同年6月には所属事務所を退所し、事実上の芸能界引退状態に。公式ファンクラブも沈黙し、イベントも消滅。数カ月前まで脚光を浴びていた“王子様俳優”は、一転して“芸能界追放”のイメージを背負うことになった。
インスタ再開も「中居より復帰無理やろ」の大合唱
それでも2023年、前山は再起を模索。インスタグラムを開設し、雑誌『週刊女性』のインタビューで「再び舞台に立ちたい」と語った。しかし「反省が足りない」「早すぎる」との批判が集中し、再び炎上。その後、復帰予定だった舞台『ある日の通り雨と共に』も上演中止に追い込まれた。
そして2025年9月。久々のインスタ更新に《2025年、初投稿です。》と記したが、コメント欄は厳しい声一色となった。
《イメージは消えない》
《復帰なんて絶対に無理》
《裏方で働けばいいのに、表に出てくるな》
《炎上しなければ復帰、炎上したらまた休むつもりだろう》
そして極めつけは――
《中居より復帰無理やろ》
体調不安で芸能活動をセーブしている国民的司会者・中居正広ですら「復帰は難しいのでは」と心配されている。その中で「前山の復帰はそれ以上に無理」という皮肉交じりの比較が飛び交っているのだ。
他の“休止芸能人”は復帰ムード、前山だけが蚊帳の外
同じ活動休止組であっても状況は大きく違う。フワちゃんはやす子への心無い投稿で活動休止となったが、バラエティ番組で伊集院光が名前を出し、局側も「いつでもお待ちしています」と歓迎ムード。スピードワゴンの小沢一敬もSNSで近影を披露し、「復帰近し」と囁かれている。
しかし前山だけは蚊帳の外だ。芸能関係者は「フワちゃんや小沢さんは失言や軽率な行動の延長線上。だが前山さんの場合は“人の命”と強く結びつく報道。世間が笑って許せる範疇ではない」と指摘する。
この根本的な違いこそ、前山の復帰が極めて困難とされる最大の理由だ。
復帰の可能性はゼロに近い?
かつて舞台の上で“王子様”と呼ばれた俳優はいま、インスタに投稿するだけで炎上する存在に転じてしまった。舞台復帰を夢見るも、観客の拒絶とスポンサーの警戒は根強く、復帰計画が立ち上がれば再炎上で潰れる繰り返しだ。
芸能関係者は冷ややかに語る。
「SNSで発言するだけで炎上する現状で、舞台に立てば観客やスポンサーにさらなるリスクが及ぶ。現実的に復帰は絶望的でしょう」
再びスポットライトを浴びたい前山剛久。しかし、SNSで突きつけられる《中居より復帰無理やろ》という声が、彼の行く手を阻み続けている。