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広陵高校暴行・性加害告発に新証言、中井哲之監督は試合前に沈黙破るも波紋止まず

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広陵高校、謝罪

甲子園出場を果たした広陵高校(広島県)の硬式野球部を巡る暴行・性加害告発が波紋を広げる中、8月7日、初戦を前に中井哲之監督(63)が報道陣に対して初めて口を開いた。
一方で、元部員の父親がSNS上でさらなる深刻な証言を投稿。警察はすでに被害届を受理しており、第三者委員会も調査を開始している。

名門校で今、何が起きているのか。

 

「乳首を舐めろ」「熱湯をかけられた」 元部員の父がSNSで新たに実名告発

8月6日深夜、元広陵野球部員の父親を名乗るYoshiyuki Irie氏が、自身の息子が在籍時に受けた性加害・暴行の詳細を実名でSNSに投稿した。

「性器を触られたり、乳首を舐めろと言われたりした」「風呂で熱湯をかけられた」「首を押さえつけられた」

といった内容に加え、加害生徒や関与が疑われる教員の実名も列記。氏は「これ以上被害者を出したくない」と拡散を求めており、投稿は1日で60万回以上閲覧された。

 

警察が被害届を受理、第三者委員会も調査中

この投稿によると、被害届はすでに警察(安佐南署)に受理されているほか、広島県の第三者委員会によって複数の関係者に聴取が進められている。

今回の一連の告発は、既にSNS上で炎上していた「カップ麺暴行事件」(1年生がカップ麺を食べたことで正座・暴行を受けたとされる件)に続くもので、もはや「単発の不祥事」では片づけられない構造的な問題として注目を集めている。

 

中井監督が甲子園試合前に初めて言及「反省して大会を迎えている」

こうした中、8月7日、広陵高校は初戦・旭川志峯高校との試合を前に臨んだ。
報道陣からの質問に対し、中井哲之監督は初めて暴力事案に言及し、

「学校が発表した通りなので、今を頑張るしかないと思う。応援してくださる方もいらっしゃるので、その中で生徒の頑張る力を信じたい」

とコメント。また、

「多くは語っていないが、反省するべきことは反省してきて、この大会を迎えている」

とし、問題を総括するような態度をにじませた。だが、性加害や熱湯暴行といった追加の証言については一切触れておらず、被害者側と世間との認識の乖離が際立っている。

 

SNSでは「これは教育か?暴力文化か?」と厳しい声相次ぐ

SNS上では、

「性加害を受けて警察に被害届出してるのに、普通に甲子園出場?おかしすぎる」
「“反省してる”で済ませるなら、これからも暴力は繰り返される」
「青春と感動の裏で、暴力と沈黙が続いてきた」

といった声が多く投稿されている。
また、今回のように「強豪校の寮生活」「上下関係の圧力」「監督の黙認」といった構造的背景に対する批判も高まっている。

 

「高校野球=美談」の時代は終わるのか

広陵高校は全国的に名門とされ、数多くのプロ選手を輩出してきたが、その影で行われていたとされる加害行為が真実であるならば、“スポーツの美名”によって暴力が温存されてきた実態が問われることになる。7日夜、広陵高校は周囲のプレッシャーがかかるなか、旭川志峯高校(旧旭大高))に勝利。この騒動はまだ続きそうである。

教育機関である以上、真相解明と再発防止、そして適切な処分が不可欠であり、今後の高野連・学校・行政の対応が注目される。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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