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旦那に毒盛り投稿が現実に?「旦那デスノート」運営・牧田幸一郎氏の責任問う声も 【渡邉智美 不凍液事件】

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旦那デスノートのHP
旦那デスノートのサイト。冗談かわからない21名の数字。読者には実際にデュークと契約してしまったバカが数多くいそうで怖い(スクリーンショット)

静岡県裾野市で看護助手の渡邉智美被告(44)が、夫の飲食物に不凍液を混入して傷害を負わせたとして5月8日に起訴された事件が、全国に波紋を広げている。

毒物、家庭、匿名掲示板……。現代社会が抱える闇が一つにつながった本事件は、SNSを中心に「もはや笑えない」「いつか起きると思っていた」と大きな議論を呼んでいる。

 

不凍液混入で夫に腎障害 渡邉智美被告を傷害罪で起訴

渡邉被告は2025年2月、冷却水などに使用される化学物質「エチレングリコール(不凍液)」を夫(51)の飲食物に混ぜて摂取させ、急性腎障害を引き起こさせたとして、静岡地検沼津支部により傷害罪で起訴された。当初は殺人未遂容疑で逮捕されていたが、検察は最終的に罪名を切り替えた。

夫は約50日間の入院治療を受け、命は取り留めたものの、事件は全国的な注目を集める結果となった。

背後に「旦那デスノート」 殺意が可視化される場所

 

この事件が広がるにつれ、SNSではある匿名掲示板の存在がクローズアップされていった。それが「旦那デスノート」だ。

「夫に死んでほしい」と願う妻たちが、日々の不満や怒りを匿名で書き込むこの掲示板は、2017年に書籍化され、テレビやネットニュースでもたびたび紹介されてきた。だが、その一部では“実行段階”のような投稿も確認されている。

中には以下のような投稿もあった。

「春頃から少しずつ入れてきた不凍液の効果なのか、ここ1ヶ月ずっとお腹の調子が悪いらしい。整腸剤ももうない。3分の2くらいは使ったかな。
たくさん入れられないし、限られるけど頑張ってる!!そこにシテエチやマルトデキストリンもマシマシして、毎日ダルい体の出来上がり🎶
バイクの事故でもいい、ヒートショックでもいい、躁鬱でもなんでもいい、早く死んでお金になって。子供が巣立つまでの10年の間に…」

まるで毒のレシピとも言えるこの投稿は、悪意が“観察”と“工夫”を伴って実行されていることを示唆しており、多くのネットユーザーを震撼させた。

SNSで拡散 「ついに現実になったか」の声

 

この事件は、SNSインフルエンサー滝沢ガレソ氏が「旦那デスノート」における不凍液言及と今回の事件を結び付けて投稿したことで、一気に全国的な注目を集めた。

【続報】旦那を●したい女性が集まる激ヤバサイト“#旦那デスノート”で管理人が紹介し話題になった『旦那に不凍液を飲ませる』という手法、実際に飲ませた罪で女性が起訴される

この投稿には数万件の反応がつき、「ついに来たか」「あのサイト、放っておいてよかったのか」といった声が殺到。SNS上では、投稿の“現実化”に戦慄するユーザーが続出した。

投稿が“完了”する恐怖 「21人死亡」自己申告の異常性

運営の牧田幸一朗さん(Xより)
運営の牧田幸一朗さん(Xより)

さらに不気味なのは、毒を盛っているとされる投稿が突然更新されなくなる現象だ。SNSでは「途中経過を書いていたアカウントが、ある日を境に一切投稿しなくなった」とする指摘が多数あり、「これは完了したのではないか?」との疑念が強まっている。

実際、サイトのトップページには、

「2025年4月、旦那が死亡した件数:21名(自己申告)」

という記載がされており、これが冗談なのか、皮肉なのか、あるいは真実なのかを巡って深刻な議論を呼んでいる。

不倫サイトの広告導線 「殺意と出会いが並ぶ地獄絵図」

 

この掲示板には、不倫マッチングサイト「既婚者クラブ」の広告バナーが貼られており、掲示板のトーンと絶妙に“合致”した構造がさらに物議を醸している。

「殺すぐらいなら寝ろ、という悪魔的マーケティング」
「死ねの下に“出会いはこちら”ってもう倫理感がバグっている」
「殺害に至る前に広告踏ませてくれた方が社会的にはマシ」

殺意と欲望が並ぶレイアウトに、倫理性の崩壊を感じるネットユーザーも少なくない。

運営者・牧田幸一郎氏に責任はあるのか?

 

掲示板を運営する牧田幸一郎氏は、自身の毒親育ちの経験から「辛い女性たちの避難所に」と善意のつもりで開設したとされるが、すでにその趣旨は歪んでいる。

「毒を盛る方法」「症状の確認」「証拠の消し方」といった投稿が放置されており、もはや“殺人幇助”と疑われても仕方ない状況に陥っている。

この事件は、匿名性と家庭のストレス、情報の拡散力が結びつき、「殺意」が現実の行動に転化される過程を克明に浮き彫りにした。

投稿の言葉が、やがて混ぜる手となり、不凍液となって夫の体内に注がれる。さすがに、事件と明確に結びつくような投稿が今後も出てくるなら、運営者も対応を考えるべきタイミングなのではないか。

もはや、ネットの“つぶやき”は笑い事では済まされない。

食卓に並ぶいつものご飯を見ながら、ふとよぎる。

――もしかして、うちの妻も「旦那デスノート」に登録しているのではないか。

そう思うだけで、味噌汁の温度が一段と冷たく感じる。夫の一人として、ただただ戦々恐々とするばかりである。

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寒天 かんたろう

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ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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