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青森県名門企業・有名企業 一覧 売上ランキング~地元経済を支える老舗から新興企業まで~

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青森県企業ランキング

青森県といえば「りんご」「海産物」「ねぶた祭」など豊かな自然と個性ある文化を思い浮かべる人が多いだろう。しかし近年では、農林水産物の加工のみならず、製造業やサービス業、小売業、さらに金融まで多彩な分野の企業が県内で躍進している。

老舗として長年地域を支えてきた企業から、最新技術や多角経営を取り入れる新興企業まで、その層は厚い。

ここで示すランキングは、2021年頃から2024年頃までの公表データや、企業の最新決算情報などを組み合わせて独自に再編したものであり、すべての企業を網羅しているわけではない。また、同じ企業でも年度や発表元によって売上高が異なるケースもあるため、あくまでも目安としてご覧いただきたい。

掲載順位は基本的に「売上高(銀行は経常収益などの類似指標)」をベースにした上で、いわゆる“名門”と呼ばれる歴史や実績、地域貢献などの要素にも注目している。

 

第15位:株式会社ヤマモト食品(本社:青森市)

  • 売上高:12億円
  • 業種:食品製造(漬物、水産加工品など)
  • 設立:1960年代
  • 従業員数:82名
  • 名門ポイント:青森名物「ねぶた漬」をはじめとした漬物・水産加工品で知られ、長年にわたって地元食文化を支えてきた。りんご由来の調味技術など青森ならではの特色を生かしている。

第14位:青森朝日放送株式会社(本社:青森市)

  • 売上高33億4616万0000円(2023年3月期)
  • 業種:放送(テレビ)
  • 設立:1991年(平成3年)
  • 名門ポイント:通称「ABA」。ANN系列の民放テレビ局として青森県内のニュース・情報をきめ細かく伝え、地域イベントの放送やスポーツ振興にも力を注ぐ。

第13位:青森テレビ株式会社(本社:青森市)

  • 売上高:35億円(2022年時点)
  • 業種:放送(テレビ)
  • 設立:1969年(昭和44年)
  • 従業員数:106名(2022年3月期)
  • 名門ポイント:TBS系列のテレビ局として、県内外のニュース・エンタメ情報を発信。視聴者参加型の企画や地元スポーツの中継など、県民との距離感の近さが特徴だ。

第12位:青森放送株式会社(本社:青森市)

  • 売上高:49億円(2024年3月期)
  • 業種:放送(テレビ・ラジオ)
  • 設立:1953年(昭和28年)
  • 名門ポイント:通称「RAB」。青森県内でテレビとラジオを兼営する老舗局として、ニュース・バラエティ・音楽番組など幅広いコンテンツを提供している。

第11位:株式会社東奥日報社(本社:青森市)

  • 売上高:売上高97億円(2024年8月)
  • 業種:新聞社
  • 設立:1888年(明治21年)
  • 従業員数:280名
  • 名門ポイント:青森県を代表する地方紙「東奥日報」を発行する老舗メディア。県内外の政治経済ニュースだけでなく、文化・スポーツ・観光に関する情報を深く掘り下げ、デジタル版も展開。
 

第10位:八戸通運株式会社(本社:八戸市)

  • 売上高60億円(2022年3月期)
  • 業種:陸運・倉庫・物流
  • 設立:1950年前後
  • 従業員数:244名
  • 名門ポイント:八戸港を基盤に陸上運送や倉庫管理、港湾物流などを展開。青森県南部の物流インフラを長きにわたり支え、企業や産業のサプライチェーンを担う。

第9位:青い森鉄道株式会社(本社:青森市)

  • 売上高68億3,511万円(2024年3月実績)
  • 業種:鉄道事業
  • 設立:2001年(平成13年)
  • 従業員数:326名
  • 名門ポイント:旧東北本線の一部区間を引き継いだ第三セクター鉄道。県内の通勤・通学に欠かせない交通手段を提供し、観光客の移動にも寄与している。

第8位:三八五(みやご)流通株式会社(本社:八戸市)

  • 売上高:189億円(2024年3月決算期実績)
  • 社員数:1,781名(2025年2月末日現在)
  • 業種:貨物自動車運送事業、引越し、倉庫業
  • 設立:1951年(昭和26年)
  • 名門ポイント:「みやご」の愛称で親しまれ、東北一円で広域的に物流ネットワークを展開。引越しや保管サービスにも注力し、県内外からの信頼を集める総合物流企業。

第7位:オカムラ食品工業株式会社(本社:青森市)

  • 売上高:326億65百万円(2024年3月期)
  • 業種:水産加工品・総菜・珍味の製造
  • 設立:1970年前後
  • 従業員数:120名
  • 名門ポイント:干物や珍味などの加工を手掛け、青森の海産物を全国へ発信する重要企業。鮮度や味へのこだわりが高く、地元漁業との連携も密接に行っている。

第6位:株式会社マエダ(本社:弘前市)

  • 売上高:374億円(2024年3月実績)
  • 業種:スーパーマーケット運営
  • 設立:1977年5月
  • 社員数:1,554名(パートナー社員を含む)(2024年3月末時点)
  • 名門ポイント:弘前市を拠点に「マエダストア」「ガーラモール」などを展開するスーパー。青森県の基幹産品であるりんごや野菜を中心に、地域密着の品揃えを強化している。
 

第5位:株式会社青森みちのく銀行(本社:青森市)

  • 経常収益(目安):413億円(2021年3月期)
  • 業種:地方銀行
  • 設立:1943年(昭和18年)
  • 上場の有無:上場(東証プライム・証券コード8342)
  • 名門ポイント:県内最大級の地銀として、広域にわたる支店網とサービスを提供。企業向けの資金調達や地域創生への取り組みに力を入れ、地元経済を支えてきた。

第4位:株式会社サンデー(本社:八戸市)

  • 売上高:473億万円(2024年2月期)
  • 業種:ホームセンター運営
  • 設立:1975年(昭和50年)
  • 上場の有無:上場(東証スタンダード・証券コード7450)
  • 名門ポイント:イオングループ傘下のホームセンターチェーン。DIY用品や日用雑貨から園芸資材まで扱い、青森発のチェーンとして東北エリアに根を張っている。
 

第3位:吉田産業株式会社(本社:八戸市)

  • 売上高:828億万円(2024年3月期)
  • 社員数:839名
  • 業種:建設資材・石油製品・ガスの卸売ほか
  • 名門ポイント:建設資材や燃料の供給を通じ、東北地方のインフラを広範に支える。事業多角化による安定経営に加え、地域の総合商社的な役割で地元企業との協業も進めている。

第2位:株式会社ユニバース(本社:八戸市)

  • 売上高:1,309億円(2023年2月)
  • 業種:スーパーマーケット運営
  • 設立:1967年(昭和42年)
  • 従業員数:4251名
  • 上場の有無:上場(東証プライム・証券コード8028)
  • 名門ポイント:青森県だけでなく岩手・秋田にも展開する大手食品スーパー。生鮮から総菜までバランスよく強化し、地域に根差した経営方針で大きく成長している。
 

第1位:日本原燃株式会社(本社:上北郡六ヶ所村)

  • 売上高:1,828億円(2023年度)
  • 業種:原子燃料サイクル事業(再処理・ウラン濃縮ほか)
  • 設立:1992年(平成4年)
  • 社員数:2,000名超
  • 名門ポイント:国内でも特殊な核燃料サイクル事業を担う大規模企業。再処理工場やウラン濃縮工場などを運営し、国策的役割が大きいぶん地域経済への影響も大きい。雇用創出や技術者育成の面で貢献している。

総評~名門企業がつなぐ地域と未来

 

青森県では、伝統的にりんごや水産物といった豊かな資源を活かす産業が根付いてきたが、現在は卸売・物流・銀行・小売・エネルギー分野など多角的に企業が活躍している。少子高齢化や人口減少といった課題に直面しながらも、長年にわたって県内経済を下支えする“名門企業”の存在感は大きい。地域の信用やインフラを背景に、時代の変化に合わせたイノベーションにも挑戦する動きがみられる。

 特に、長い歴史と実績を持つ老舗企業は、地場の人脈やノウハウを武器に堅実な経営を続け、若い企業が参入しやすい市場環境を整えてきた面がある。一方で、IT化や外部企業との連携によって新たなビジネスモデルを模索する動きも顕著だ。地元に根差した特色を維持しながら、国内外の需要をどのように取り込んでいくかが、今後の焦点となるだろう。

 本ランキングはあくまでも一例であり、年度や市況によって売上高や業績が大きく変動する可能性がある。就職・転職や企業研究を行う際には、企業の公式IR情報や最新の決算資料を必ず参照していただきたい。青森県の老舗企業と新興企業が生み出す化学反応が、これからの地域経済を大きく変えていく可能性を秘めているといえるだろう。

名門企業について他の企業を知っている方は教えてください。

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ライター:

金融機関と不動産会社での勤務経験を経て2014年より金融関係や不動産関係を中心としたフリーライターとして活動。金融関係をはじめ不動産やビジネスのジャンルを中心に執筆しています。

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