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大阪万博344億木造リング、竹中平蔵とミサワホーム竹中宜雄会長兄弟の利権でフィンランド産木材の使用疑惑

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大阪万博のリング
大阪万博のリング(出典:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)

大阪・関西万博の目玉とされる344億円規模の巨大木造リングの建設において、使用される木材の大半がフィンランド産であることが明らかになり、ネット上で批判が相次いでいる。

 

フィンランド産木材使用の背景

主催者側は、万博の木造リングを「エコ型未来建造物」として位置づけ、日本の森林再生につながると説明してきた。しかし、実際にはほぼフィンランド産の木材が使用されることが判明し、「日本の森林再生のため」という説明との矛盾が指摘されている。

この問題について、実業家のひろゆき氏(@hirox246)はX(旧Twitter)上で「政治家は『環境に優しい』『日本の森林再生』といった都合の良い言葉を使って国民を欺いている」と批判。また、「木造リングを作るという目的のためなら、嘘をついても良いと政治家が思っているのではないか」と疑念を呈した。

 

ミサワホームと竹中兄弟の関係、フィンランド産木材との深いつながり

さらに、ネット上では、フィンランド産木材を扱うミサワホームの取締役前会長である竹中宣雄氏が、元金融担当大臣の竹中平蔵氏の実兄であることが広まり、「利権構造ではないか」との声が上がっている。

ミサワホームは、住宅業界においてフィンランド産の木材を長年扱ってきた実績を持つ企業であり、特に寒冷地特有の耐久性の高い木材を活用した住宅建築に強みを持つ。フィンランドの森林は管理が行き届いており、環境に配慮した持続可能な資源活用のモデルとして知られているが、なぜ今回の万博においても日本の木材ではなくフィンランド産が主流になったのかは、大きな疑問を生んでいる。

Xユーザーのなつき氏(@Xholic_natsu)がこの情報を投稿すると、一気に拡散され、「また竹中氏が関わっているのか?」との疑問が噴出。竹中平蔵氏は、過去に「派遣労働の規制緩和」や「民営化政策」を推進し、日本の労働環境を大きく変えた人物として知られるだけに、今回の万博事業との関与を疑う声が後を絶たない。

 

施工会社と建設状況、大屋根リングの概要

万博の巨大木造リングは、会場の中心部を取り囲むように設置される。北東工区を大林組、南東工区を清水建設、西工区を竹中工務店が担当する。竹中工務店の関与があることで、「竹中兄弟との関連性が疑われる」との声もあるが、現時点でその証拠は確認されていない。

このリングは完成時には建築面積(水平投影面積)約60,000㎡、高さ12m(外側は20m)、内径約615mの世界最大級の木造建築物となる。リングの屋根の下は会場の主動線として利用され、円滑な交通空間としての機能を果たすと同時に、雨風や日差しを遮る快適な滞留空間としても活用される。また、リングの屋上からは会場全体を一望することができ、瀬戸内海の自然や夕陽に照らされた美しい景色を楽しむことができる。

 

万博の柱に名を刻むプロジェクトがスタート

一方で、巨大木造リングでは新たな取り組みもスタートしている。「万博の柱に名を刻む!」プロジェクトでは、個人や法人が特定のプランを選択し、リングの柱に名前やメッセージを刻むことができる。使用されるプレートの素材は、日本三大杉の一つである秋田杉。繊細な年輪が美しい模様を描き、記念としての価値を高めている。

大阪万博のリングに名前を入れる
出典:藤本壮介建築設計事務所

プロジェクトには個人向けと法人向けのプランがあり、法人プランでは税込33万から金額に応じて「プラン30」「プラン100」などが用意されている。さらに、万博終了後にはプレートが参加者の手元に返却されるという特典もあり、多くの企業や個人の関心を集めている。

 

環境政策と利権問題の行方

万博の巨大木造リングについて、主催者側は「樹齢30年ほどの木材を伐採し、新たに植林することでCO2の吸収・固定が促進される」と説明しているが、日本国内の木材を使用せず、なぜフィンランド産に依存するのかという疑問は依然として残る。

この問題を受け、「本当に日本の森林再生を目指すなら、国産材の活用を推進し、国内の林業支援に予算を使うべきではないか」という意見も強まっている。万博終了後の木造リングの処理方法についても未定であり、その行方が注目される。

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寒天 かんたろう

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ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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