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アメニティ・リサイクル協会が挑む、カミソリ「完全循環」への逆転劇

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アメニティ・リサイクル協会が挑む、カミソリ「完全循環」への逆転劇
提供:一般社団法人アメニティ・リサイクル協会

宿泊業界の廃プラスチック削減を加速させるため、アメニティ・リサイクル協会が「コスト負担ゼロ」のリサイクルスキームを開始した。シック製の特定製品を導入するだけで資源循環に繋がる、現場目線の革新的な試みだ。

 

宿泊アメニティの「使い捨て」に終止符を打つ、協会の新たな一手

2026年2月、日本の宿泊業界に静かな、しかし確かな変革の波が訪れた。一般社団法人アメニティ・リサイクル協会が、シック・ジャパン製の特定カミソリを対象とした新たな再資源化スキームを始動させたのだ。

ホテルの客室で日常的に廃棄されるカミソリを回収し、再びアメニティへと転生させる。この取り組みは、単なる「ゴミ拾い」の延長ではない。業界の構造そのものを「循環型」へと書き換える、野心的なプロジェクトの幕開けである。

「導入コスト0円」が突き崩す、環境対策の心理的障壁

このスキームが既存の取り組みと決定的に異なるのは、宿泊事業者側への「徹底した配慮」にある。通常、リサイクルには相応のシステム利用料や運搬コストが伴うものだが、本取り組みでは入会金・年会費・システム利用料をすべて「0円」に設定した。

事業者は、協会を通して対象となるシック製カミソリを購入するだけで、複雑な手続きを経ることなく資源循環の輪に加わることができる。「環境には配慮したいが、コストや手間はかけられない」という現場の本音に、これほどまで愚直に応えた仕組みは他に類を見ない。

「素材の絞り込み」が実現した、確実なマテリアルリサイクル

 

なぜ、同協会はこの高いハードルを越えられたのか。その鍵は、回収対象をポリプロピレン(PP)素材のホルダーに「あえて限定した」ことにある。

カミソリは金属刃とプラスチックの複合素材であり、リサイクルが極めて困難な品目の一つとされてきた。しかし、同協会は素材をPPに絞り込むことで、回収後の洗浄・破砕から再生樹脂化までのプロセスを最適化することに成功した。

回収されたカミソリはヘアブラシなどの原料へと形を変え、再びホテルの客室へと戻っていく。「混ぜればゴミ、分ければ資源」という原則を、ビジネスの仕組みとして完結させた点に、同協会の深い洞察が垣間見える。

現場の痛みを理解する者が、真のサステナビリティを創る

アメニティ・リサイクル協会の試みから我々が学ぶべきは、サステナビリティを「理想論」で終わらせないための設計思想だ。 同協会は、宿泊業界を熟知する商社らが中心となって設立された背景を持つ。

だからこそ、現場に無理を強いる仕組みは機能しないことを誰よりも知っているのだ。提供側が工夫を凝らし、参加者のハードルを極限まで下げる。この「利他的なプラットフォーム」の構築こそが、分断されたサプライチェーンを一つに繋ぎ、持続可能な社会を現実のものにするための最短ルートなのである。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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