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声優・鈴村健一が適応障害で休養発表 インテンション代表としての重圧と声優業界の課題

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鈴村健一氏
INTENTION 公式HPより

声優の鈴村健一が2026年2月12日、適応障害の診断を受け当面の間休養に入ると発表した。公表は自身が代表取締役を務める株式会社インテンションの公式サイトで行われ、各メディアが一斉に報じた。51歳のトップ声優が下した静養という決断は、ファンに衝撃を与えると同時に、声優業界の働き方や責任の在り方にも静かな問いを投げかけている。

 

公式発表全文と2度目の休養という事実 家族という支えの存在

発表は株式会社インテンションの公式サイトで公表された。内容は次の通りである。

「平素より鈴村健一へ温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。弊社所属の鈴村健一ですが、体調不良が続き、医師より『適応障害』と診断されました。医師の診断結果をもとに、当面の間、静養に専念することとなりました。今後につきましては回復を最優先とし、活動再開につきましてはあらためてご報告申し上げます。いつも応援してくださっている皆さま、ならびに各関係者の皆さまには多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。2026年2月12日 株式会社インテンション」

鈴村は1974年9月12日生まれで現在51歳。2024年5月にも体調不良で一時休養を発表し、同年7月に復帰している。今回はそれに続く2度目の休養となり、診断名が適応障害と明らかにされたことで、再発を心配する声も広がっている。

私生活では2011年8月8日、声優の坂本真綾と結婚。

坂本は『物語シリーズ』忍野忍、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』真希波・マリ・イラストリアス、『Fate/Grand Order』ジャンヌ・ダルクなどで知られ、歌手としても「プラチナ」「トライアングラー」などのヒット曲を持つ。作品内で恋人同士を演じることも多かった2人の結婚は当時、「アニメの恋人が現実になった」と祝福を集めた。

2021年12月には第1子妊娠を公表し、2022年4月に出産。現在、鈴村は一児の父でもある。ラジオなどでは結婚記念日や家族との時間について語ることもあり、「休みの日は必ずデートする」といったエピソードが話題となってきた。今回の休養発表を受け、SNSでは「家族とともにゆっくり休んでほしい」という声も目立つ。家庭という支えの存在は、静養を選ぶうえで大きな力となるはずだ。

 

鈴村健一の代表作 第一線を走り続けた存在

鈴村はアニメ、ゲーム、音楽、朗読劇と多方面で活躍してきた。

主な代表作は次の通りである。

・『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』シン・アスカ
・『銀魂』沖田総悟
・『鬼滅の刃』伊黒小芭内
・『黒子のバスケ』紫原敦
・『うたの☆プリンスさまっ♪』聖川真斗
・『Free!』御子柴百太郎
・『おそ松さん』イヤミ
・『炎炎ノ消防隊』武久火縄
・『宇宙戦艦ヤマト2199』島大介
・『銀河英雄伝説 Die Neue These』ヤン・ウェンリー
・『ファイナルファンタジーVII』シリーズ ザックス・フェア

長年にわたり作品の中心を担い続け、業界を代表する存在として確固たる地位を築いてきた。

 

インテンション所属声優と代表作 代表としての責任

鈴村が設立したインテンションは少数精鋭の事務所として知られる。所属声優と代表作は以下の通りである。

中村悠一
・『呪術廻戦』五条悟
・『おそ松さん』松野カラ松
・『ハイキュー!!』黒尾鉄朗
・『魔法科高校の劣等生』司波達也

内田雄馬
・『呪術廻戦』伏黒恵
・『ブルーロック』潔世一
・『王様ランキング』ボッジ

石毛翔弥
・『僕のヒーローアカデミア』物間寧人
・『Dr.STONE』浅霧幻

遠藤綾
・『けいおん!』琴吹紬
・『呪術廻戦』家入硝子

東山奈央
・『この素晴らしい世界に祝福を!』めぐみん
・『五等分の花嫁』中野三玖

ほかにも中谷一博、内田修一、川井田夏海、朝井彩加、唯野あかり、阿部菜摘子らが在籍する。

鈴村は演者であると同時に、所属声優の将来を預かる代表でもある。出演作の調整、契約交渉、事業判断。経営と表現を両立する立場は、精神的な負荷を蓄積させやすい構造にある。

 

適応障害の基礎知識 回復を最優先とする判断

適応障害は、特定のストレス因子に直面した際に心身が適応できず、情緒面や行動面に症状が現れる精神疾患である。職場環境の変化、責任の増大、人間関係の緊張、過重労働などが主な要因とされる。

症状は抑うつ気分、不安、焦燥感、不眠、倦怠感、集中力低下など多岐にわたる。うつ病と似ているが、原因が比較的明確で、ストレス源から離れることで改善が見込まれる点が特徴である。ただし、放置すれば長期化し、うつ病へ移行する可能性もある。

治療の基本は十分な休養と環境調整であり、必要に応じて心理療法や薬物療法が行われる。回復期間は数週間から6か月程度が目安とされるが、無理な早期復帰は再燃を招きやすい。今回、回復最優先と明言した判断は、医学的にも合理的といえる。

 

SNSの反応と業界への示唆 温かい支持の広がり

発表直後、Xでは「無理しないで」「何年でも待つ」「体調第一で」といった投稿が相次いだ。

自身の適応障害経験を共有する声も見られ、共感が広がっている。批判的な意見はほとんどなく、長年築いてきた信頼の厚さがうかがえる。

一方で、進行中の作品や朗読劇への影響を懸念する声もある。しかし大勢は静養を支持している。

作品数の増加とイベント出演の拡大により、声優業界は慢性的な多忙状態にある。人気声優ほど負担は集中しやすい。今回の休養は、個人の問題にとどまらず、業界全体の働き方を見直す契機ともなり得る。

今はただ、焦らず、十分な時間をかけて心身を整えること。それこそが、再びマイクの前に立つための最短距離である。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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