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マテリアルリサイクル率3.6%の壁を突破 飲料業界の常識を変える「完全循環」の実装

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マテリアルリサイクル率3.6%の壁を突破 飲料業界の常識を変える「完全循環」の実装
提供:日本テトラパック株式会社

「リサイクルはコスト」という諦めを、3社の共創が打ち砕いた。これまで大半が焼却処分されていたアルミ付き紙容器を、自社の梱包材へと転生させる国内初の試み。飲料業界の常識を覆す、実利を伴った資源循環に迫る。

 

「捨てればゴミ、活かせば資源」の結実

国内の飲料市場で、決定的なパラダイムシフトが起きた。日本テトラパック、ゴールドパック、王子ホールディングスの3社が実装した「アルミ付き紙容器の循環モデル」である。

対象はゴールドパックの主力製品『Azumino Mineral Water』。これまでアルミ付き紙容器は、その利便性と引き換えに、再利用(マテリアルリサイクル)率がわずか3.6%という厳しい現実に直面していた。大半が焼却時の熱利用に頼らざるを得なかった「難題」が、ついに再生段ボールという姿で市場へ還ってきた。

「自社で排出し、自社で使う」合理的な設計

本取り組みが画期的なのは、リサイクル素材の行き先を自社のバリューチェーン内で完結させた点にある。

通常、リサイクル素材は出所が曖昧なまま市場へ消えていく。しかし、今回は王子ホールディングスの技術で抽出した紙繊維を段ボール化し、再びゴールドパックの製品梱包に使用する。

「この箱は、かつてこの製品だったものからできている」。ケース販売が主流の製品において、梱包材が最強の広告塔となる戦略は極めて鋭い。

「包む」という行為に宿る、三者三様の矜持

 

背景には、各社が抱く「包むことへの責任」がある。日本テトラパックは2026年春から包材を植物由来へ切り替え、CO₂を38%削減。ゴールドパックはそれを製品化し、王子ホールディングスは「禁忌品」を資源へと再定義した。

単なるエコのポーズではない。素材、製造、再生を担う三者が、「持続可能性こそがビジネスの存続条件である」という現実認識を共有したからこそ、この循環は生まれた。

このプロジェクトから学べる事

本事例が突きつけるのは、「一社完結を目指さない戦略的連携」の重要性だ。

飲料メーカーが単独でインフラを築くのは非効率だが、ゴールドパックは各社の強みを繋ぐ「ハブ」となり、不可能と言われた商用化を成し遂げた。逆境を独自のブランドストーリーへと昇華させる「越境する思考法」こそ、現代のビジネスパーソンが最も吸収すべき教養だろう。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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