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池上氏「いいねの51%はボット」発言に批判殺到 テレ朝番組でのデータ引用に疑問の声続出?

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池上氏の発言

24日に放送されたテレビ朝日系「池上彰のニュースそうだったのか!!」における、ジャーナリスト・池上彰氏の発言が波紋を広げている。番組内で池上氏は、SNSの「いいね」の約半数がボット(自動プログラム)によるものだと指摘し、特に選挙期間中のXにおける世論形成に疑問を呈した。しかし、この放送直後から、引用データの解釈や他SNSとの比較について、Xユーザーを中心に「数字の誤用ではないか」「印象操作だ」との批判が相次ぐ事態となっている。

 

「インターネット全体のトラフィック」と「SNSのいいね」の混同か

問題となったのは、番組内での「SNSのいいねの約51%はボットが押している」という主旨の解説である。池上氏は、特に選挙戦においてXがボットにより世論操作されやすいプラットフォームであると強調し、相対的に他のSNS(InstagramやLINEなど)の方が健全であるかのような文脈で語ったとされる。

しかし、この「51%」という数字に対し、即座に検証の声が上がった。ITセキュリティ企業・Cloudflare(クラウドフレア)やImpervaなどが過去に発表したデータによれば、「インターネット全体のトラフィック(通信量)の約半数がボットである」という調査結果は存在する。X上の多くのユーザーや専門家は、番組側がこの「ネット全体の通信量」のデータを、「特定のSNSにおける『いいね』の割合」にすり替えて解釈、あるいは誤認して報道した可能性が高いと指摘している。

実際、通信トラフィックにおけるボットの比率と、ユーザーのアクションである「いいね」の比率を同列に語ることは、統計学上も実態上も無理がある。X上では、「トラフィックのデータをごちゃ混ぜにして、特定のプラットフォームを貶めようとしている」との厳しい見方が大勢を占めた。

 

Xユーザーからの痛烈な反論と「コミュニティノート」的検証

放送を受け、Xでは即座に反論がトレンド入りする事態となった。あるユーザーは、「選挙中のXを批判するために、不正確なデータを持ち出して他SNSへ誘導している」と投稿。また別のユーザーは、「テレビという巨大メディアが、誤った数字でSNSの信頼性を攻撃することこそが、現代のフェイクニュースではないか」と指摘した。

特に議論を呼んだのが、池上氏が「Xは危険だが他は安全」といった二元論的な構図を用いた点だ。InstagramやTikTokにおいても、ボットによるエンゲージメント操作は度々問題視されており、Xだけが特異な環境にあるわけではない。これに対し、Xのヘビーユーザー層からは「テレビ局にとって都合の悪い言論空間であるXを意図的に攻撃している」との穿った見方も提示されている。

今回の騒動は、Xの機能である「コミュニティノート(背景情報の追加)」が、テレビ放送に対してリアルタイムで機能した事例とも言える。放送内容の矛盾点を視聴者が即座に検証し、共有するスピード感は、従来のマスメディアが直面している新たな監視の目である。

 

伝統メディア対プラットフォームの対立構造

今回の件は、単なるデータの誤認問題にとどまらず、既存メディア(テレビ・新聞)と新興プラットフォーム(SNS)の間の、情報の主導権争いを象徴している。

池上氏は解説の中で「情報の真偽を見極める力」の重要性を説く立場にある。しかし、その解説の根拠となるデータが不正確であれば、メディア自体の信頼性が根底から揺らぐことになる。特に選挙報道という民主主義の根幹に関わるテーマにおいて、特定のプラットフォームを排除するような論調は、視聴者にバイアスを植え付けるリスクを孕んでいる。

Xでの反応には、過激な言葉も散見されるが、その根底にあるのは「一方的な情報発信への疑義」である。情報はもはやテレビから降りてくるものではなく、ユーザー自身が検証し、拡散するものへと変質した。テレビ朝日および池上氏側が、このデータ引用の根拠について今後どのような説明を行うのか、あるいは沈黙を貫くのか。その対応こそが、真の意味での「メディアリテラシー」の試金石となるだろう。

 

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ライター:

Webライターとして活動。主にエンタメ系、サステナビリティ関連の記事などを扱っています。

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