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正月だけではない「こたつ血栓」 現在の生活習慣で起こる深部静脈血栓症の症状と予防

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こたつ血栓

DALL-Eで作成

寒さが続くこの時期、こたつに入ったまま長時間動かずに過ごす生活が習慣化している人も少なくない。正月特有の過ごし方と思われがちな「こたつ血栓」は、実際には現在の生活リズムの中でも起こり得る健康リスクである。長時間同じ姿勢で過ごし、気づかないうちに水分不足が重なることで、足の静脈に血栓が生じ、重症化すれば命に関わる場合もある。本記事では、正月と現在を比較しながら、「こたつ血栓(深部静脈血栓症)」の仕組みと症状、治療の考え方、日常でできる予防策を整理する。

正月が終わっても続く“こたつ中心の生活”
年末年始が明け、日常生活に戻った人も多い。一方で、寒さが厳しい時期は、正月ほどの長時間ではないにせよ、こたつに入ったまま過ごす時間が増えやすい。
正月は「特別な休み」として意識的にだらだら過ごす人が多いが、現在は在宅時間の長さや寒さの影響で、「結果的に動かない時間が長くなる」生活が続きやすい時期にあたる。
この状態が続くことで起こりうるのが、深部静脈血栓症、いわゆる「こたつ血栓」だ。

 

正月と現在で異なる“動かない理由”
正月はテレビ視聴や酒席などでこたつにとどまる時間が長くなる傾向がある。
一方、現在は仕事や家事が再開しているものの、寒さを理由に外出や運動を控え、帰宅後はこたつで長時間過ごす生活パターンが固定化しやすい。
正月は一時的な非日常だが、現在は習慣化した停滞になりやすい点が異なる。動かない状態が日常化すれば、血流低下のリスクはかえって見えにくくなる。

体が温まりすぎることで起きる変化
こたつに長時間入っていると、下半身を中心に体温が上昇し、気づかないうちに汗をかくことがある。冬場は喉の渇きを感じにくく、水分補給が遅れがちになる。
水分が不足すると体内の循環が滞りやすくなる。さらに、同じ姿勢で長時間座ったまま、あるいは横になったままでいると、足の静脈の血流が低下し、血栓ができやすい状態になり得る。
血栓が肺に流れ込むと肺血栓塞栓症を引き起こすおそれがあり、重症化すれば命に関わる。

 

こたつ血栓とはどんな症状か
「こたつ血栓」は俗称で、医学的には深部静脈血栓症を指す。典型的には、片側の足の腫れや痛み、重だるさ、熱感、皮膚の色調変化などがみられる。ただし、症状が乏しいまま進行する場合もある。
血栓が肺に流れると、突然の息切れ、胸痛、動悸、失神などを起こすことがあり、緊急性が高い状態となる。

こたつ血栓(深部静脈血栓症)の概要・症状・治療方法

項目内容
概要「こたつ血栓」は俗称で、医学的には深部静脈血栓症(DVT)を指す。長時間動かない状態が続くと、下肢の静脈に血栓ができやすくなる。
主な症状片側の足の腫れ、痛み、重だるさ、熱感、皮膚の色調変化(赤み・紫っぽさ)。症状が乏しい場合もある。
重症化した場合血栓が肺に流れると肺血栓塞栓症を起こし、突然の息切れ、胸痛、動悸、失神などが現れることがある。命に関わることもある。
起こりやすい条件長時間動かない生活、同じ姿勢の継続、脱水傾向、下半身の血流低下、寒さによる運動不足など。
診断方法血液検査(Dダイマー)は参考になるが単独で確定しない。確定には下肢静脈エコーが重要。部位や状況により追加検査が行われる。
治療方法抗凝固療法が基本。重症例などで血栓溶解治療等が検討されることがある。
予防方法定期的に体を動かす(足首運動、立ち上がる、歩く)、水分をこまめにとる、同じ姿勢を長時間続けない。

治療と医療現場での対応
医療機関では、症状やリスクを踏まえて検査を組み合わせる。血液検査(Dダイマー)は判断材料の一つだが、それだけで確定はできず、下肢静脈エコーが重要になる。
治療の基本は抗凝固療法で、状態に応じて入院管理や追加治療が検討される。早期に対応できれば、重症化を防げる可能性が高まる。

「こたつ血栓」は正月限定の話ではない
深部静脈血栓症は、高齢者や持病のある人に起きるものと思われがちだ。しかし実際には、「長時間動かない」「脱水傾向」「下半身の血流低下」といった条件が重なれば、年齢を問わず起こり得る。
正月は生活リズムの乱れや飲酒機会が要因になりやすいが、現在は寒さによる運動不足や、こたつ中心の生活習慣が要因になりやすい。正月特有のリスクが過ぎても、形を変えて条件が続く点が見えにくい。

 

予防の鍵は“正月対策”を日常に持ち込むこと
対策は難しくない。こたつに入っていても、1~2時間に1回程度は立ち上がる、足首を回す、ふくらはぎを伸ばすといった軽い動きを挟むだけで血流は改善しやすい。
また、喉が渇いていなくても水分をとることが重要だ。温かいお茶や白湯でも構わない。アルコールを飲んだ場合は、その分を見込んで水分を補う必要がある。

受診の目安と救急要請の判断
片側の足だけが急に腫れる、痛みが続く、皮膚の色が変わるといった症状がある場合は、早めに医療機関を受診したい。
とくに、突然の息切れ、胸の痛み、動悸、めまい、失神などが現れた場合は、血栓が肺に詰まっている可能性があり、緊急対応が必要となる。迷わず救急要請を検討するべき状態である。

“季節の問題”から“生活習慣の問題”へ
こたつで過ごすこと自体が問題なのではない。問題なのは、「動かない時間が続く構造」ができてしまうことである。
こたつの外に出る一歩と、水分をとる一口。その積み重ねが、冬の健康を左右する。

 

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SHOEHORN くつべらマン

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児童養護施設の職員。特に中学~新卒年齢の若者の生活・医療・福祉・自立支援に従事している。勤務時間外では、様々な職業の方へ取材活動を実施しており、大人になる若者たちへ情報を提供している。

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