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池袋暴走事故遺族・松永拓也氏の誕生日投稿に誹謗中傷 批判者は自死示唆

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池袋暴走事故遺族・松永拓也氏が亡き娘の10歳の誕生日を祝った投稿に誹謗中傷が相次いだ。批判したXユーザーはその後、自死を示唆する投稿を行い、松永氏は「心配している」とコメント。SNS誹謗中傷と被害者遺族の発信を巡る問題を整理する。

池袋暴走事故遺族・松永拓也氏の「娘の10歳誕生日投稿」に誹謗中傷

2019年の池袋暴走事故で妻と娘を亡くした遺族・松永拓也氏が、亡くなった娘の「10歳の誕生日」をX(旧Twitter)で祝う投稿を行ったことをきっかけに、SNS上で新たな波紋が広がっている。

松永氏は1月11日、娘の莉子ちゃんの生まれたばかりの写真と、3歳のお誕生日の写真を添付して
「今日は亡くなった娘の10歳の誕生日」
「「どんな10歳になっていたのかな」「3人でお祝いしたかったな」 どうしてもそんなことを考えてしまう」

と投稿。どれだけ時間が経っても癒えない傷と、辛い胸中、交通事故防止への想いを語った。

この投稿に対し、Xユーザーの「とくれが」氏は
「亡くなった娘使ってインプ稼いでいるようにしか見えないし怖い」
「ブルバ(※)つける意味ないだろ」
「亡くなった娘で金稼ごうとしてる」

などと批判的なコメントを投稿。
これが誹謗中傷であるとして、ネット上で大きな議論を呼んだ。

※「ブルバ」とはXの有料サブスクサービス「X Premium(旧:Twitter Blue) 」の認証青バッジ(ブルーバッジ)のこと。サービスの中に「収益化プログラム」があるため、とくれが氏はこの点について言及。しかし、同サービス内には長文投稿や長尺の動画投稿、投稿編集機能などもあるため、松永氏が「収益目的のためだけに青バッジを利用している」とは言い切れない。

 

とくれが氏は「不正ログイン」「二重人格」を主張し責任逃れ、その後うつ病告白、自死示唆

その後、とくれが氏は該当投稿を削除。
スクリーンショットされた拡散画像に対し、
「てかこのツイート何?俺した覚えないんだけど ガチで乗っ取りとかいるかもしれない…」
と、誹謗中傷投稿は不正ログインした別人によるものだったと主張。

誹謗中傷指摘のリプライには
「なんのことですか?」
「俺は二重人格だよ」
としらばっくれる発言。

さらに
「もう3年くらい鬱病です
 一向に治らないし毎晩泣いてるし夜も寝れない
 人より苦しみをわかってるはずなのに本当に間違ったことをしました」

と明かし、投稿をしたのは自分であることを認め、謝罪した。

そして12日昼には、
「自分がしたことは許されない、償ったら消える」
「家族にお別れの手紙を置いてきた」
「会社にも退職願を渡した」

など、自死を示唆するような内容の投稿を行い、事態は一気に緊迫感を帯びた。

 

松永氏「(誹謗中傷は)凄くショック。だが心配している」

これに対し松永拓也氏は、冷静かつ配慮ある姿勢を崩さなかった。

「(誹謗中傷は)凄くショックでした。粛々と対応して参ります。ただ、投稿主本人が自死を示唆するような表現をしており心配しています。知り合いの方がいらしたら警察へご連絡下さい」

とコメントし、法的対応を示唆しつつも、とくれが氏の安否を案じる姿勢を示した。

 

遺族の発信が「インプレッション稼ぎ」と責められてしまう辛い現実

池袋暴走事故以降、松永氏は遺族としての思い、再発防止への願い、交通安全への訴えを継続的に発信してきた。その一方で、SNSという可視性の高い場での発信が、時に「利用している」「感情を消費している」と受け取られてしまう現実もあるという。

だが、遺族が亡くなった家族を想い、誕生日を祝うこと自体が批判されるべきなのか。今回の一件は、被害者遺族の表現の自由と、受け取る側の想像力の欠如という、現代SNS社会の歪みを浮き彫りにしたとも言える。

 

誹謗中傷と「追い詰められた側」の問題

一方で、とくれが氏の投稿内容は、遺族の尊厳を傷つけかねない表現であり、結果として大きな反発を招いた。しかし、その後に見せた「消える」「お別れの手紙」といった言葉は、批判する側もまた深刻な心理状態にある可能性を示している。

誹謗中傷は決して許されない行為であると同時に、被害者と加害者の両者間で解決すべき問題でもある。
ネット上での炎上が当事者をさらに追い詰める構造も、同時に考えなければならない局面に来ているのかもしれない。

 

SNS社会に突きつけられた重い問い

被害者遺族の悲しみ、発信の自由、誹謗中傷の責任、そして追い詰められる加害的投稿者。今回の騒動は、単なる炎上では片付けられない複雑な問題を内包している。

松永氏の娘の10歳の誕生日を祝う投稿が、本来持っていたはずの静かな祈りの意味が、SNSという拡声器の中で思わぬ形に変質してしまったことは、あまりにも痛ましい現実だ。

【大切なお知らせ】

もし、この記事を読んで心が苦しくなった方、追い詰められていると感じる方は、ひとりで抱え込まず、信頼できる人や専門窓口に相談してほしい。

日本では、
・いのちの電話 https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
・よりそいホットライン https://www.since2011.net/yorisoi/
など、24時間相談できる窓口が用意されている。
誰かに話すことは、弱さではなく、生きるための行動である。

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ムーンサルト もも

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広告代理店勤務を経て、Webメディア運営会社での編集・記事制作を経験。現在はフリーランスのWebライターとして活動。ネットミーム愛好家。

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