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国分太一の人権救済申し立て認められず TOKIOと日テレの亀裂深刻化、『鉄腕DASH』は存続の岐路

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国分太一
DALLーEで作成

元TOKIOの国分太一が、日本テレビの番組降板を巡って申し立てていた人権救済について、日本弁護士連合会が「取り扱うことができない」と判断したことが12月25日、明らかになった。

国分側は「人権侵害が存在しないと結論づけたものではない」と反発しているが、少なくとも日弁連の枠組みでの救済は閉ざされた形だ。この判断は、国分個人の問題にとどまらず、TOKIOと日本テレビの関係、そして長寿番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の存続そのものを揺るがしている。

 

 

国分太一の人権救済申し立ては「取り扱えず」 日弁連判断の重さ

「当委員会としては取り扱うことができない」。
日弁連から国分側に届いた通知は、その一文だけで申し立ての行方を決定づけた。

国分は6月、日本テレビから「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」として『鉄腕DASH』からの降板を公表され、無期限活動休止に入った。しかし、本人には具体的にどの行為が問題とされたのかが示されず、説明の機会も与えられなかった。

10月、国分はこうした経緯を「説明なき処分」だとして、人権救済を申し立てた。社会的評価を著しく損なわれ、反論や釈明の機会がないことは人権侵害にあたるのではないか。それが主張の核心だった。

だが、日弁連は審査の対象とすること自体を見送り、結果として門前払いの形となった。代理人弁護士は「人権侵害が存在しないという結論ではない」と強調し、今後も別の手段を検討するとしている。

一方で、法律関係者の間では「人権救済制度の枠内で扱われなかった意味は小さくない」との見方が広がる。少なくとも、公的な第三者機関による是正勧告という道は閉ざされたからだ。

 

TOKIOと日テレの溝が露呈 松岡・城島の不信感

この問題は国分一人の是非にとどまらない。『鉄腕DASH』に出演を続ける城島茂、松岡昌宏と日本テレビとの関係にも、深刻な影を落としている。

松岡は週刊誌の取材で、日本テレビから5か月以上にわたり十分な説明がなかったことへの不信感をにじませた。また、自身が過去に番組収録中にケガを負った経験を引き合いに出し、「それはコンプライアンス違反にならないのか」と疑問を呈した発言も報じられている。

城島についても、局側が謝罪と説明のために収録現場を訪れようとしたものの、事前に断られていたにもかかわらず現場に足を運んだことで、かえって関係が悪化したと伝えられた。

日本テレビはその後、城島と松岡に謝罪し、直接説明の機会を設ける意向を示した。しかし、出演者側の不信感が完全に払拭されたとは言い難い。長年築かれてきた関係が、今回の対応をきっかけに大きく揺らいでいる。

 

総集編で浮き彫りになった「消された30年」

12月21日に放送された年内最後の『鉄腕DASH』は、番組30年の歩みを振り返る総集編だった。しかし、その内容は視聴者に強い違和感を残した。

映像に登場した元TOKIOメンバーは城島と松岡のみ。不祥事で降板した国分や山口達也氏だけでなく、円満に芸能界を引退した長瀬智也の姿まで徹底的にカットされていた。

「総集編なのに歴史が抜け落ちている」「番組の歩みをどう考えているのか」。SNSやコメント欄には、そうした批判が相次いだ。番組が積み重ねてきた30年の歴史を、どこまで切り取るのか。その判断自体が、視聴者から問われる形となった。

 

1月4日『ウルトラマンDASH』 不在が際立つ特番

こうした不穏な空気のまま迎えるのが、1月4日放送予定の派生特番『ウルトラマンDASH』だ。国分が不在となってから初の放送となり、番組の印象はこれまでと大きく異なる可能性がある。

『ウルトラマンDASH』は、各分野の挑戦者が超人的なミッションに挑む企画を軸としてきた。だが、かつて番組を牽引してきたTOKIOの結束は、すでに過去のものとなりつつある。

視聴者からは「2人だけで続けるのか」「そもそもTOKIO色は残るのか」といった声が上がり、番組の立ち位置そのものが揺らいでいる。

 

『鉄腕DASH』はどこへ向かうのか

国分の降板発表から半年。問題は解決に向かうどころか、番組と局、出演者と制作側の間に横たわる溝を次々と可視化してきた。

説明責任と被害者保護、そのバランスをどう取るのか。長寿番組として積み重ねてきた信頼と歴史を、どのように扱うのか。『鉄腕DASH』は今、新年を前にして存続そのものを問われる局面に立たされている。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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