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BARBEE BOYS・KONTAが四肢完全麻痺を公表 不慮の事故から生還し“歌う決意”。新体制4PEACEへ

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BARBEE BOYS
BARBEE BOYS 公式サイトより

12月8日午後、音楽ファンを震わせる一報が走った。「BARBEE BOYS」のボーカル兼サックスのKONTAが、不慮の事故により「四肢完全麻痺」の重傷を負っていたという事実が、本人およびバンドの公式サイトを通じて明らかになった。

 突然の告白だった。長く音楽を支えてきたハスキーな声の記憶と、ステージを駆ける姿が同時に脳裏をよぎる。だが、その衝撃のなかでまず人々の胸を突いたのは、KONTA自身の言葉だった。

「医師からは『命は永らえない』と告げられたものの、生き延びてしまった! …とはいえ四肢は完全麻痺。肩から上しか使い物にならないのではただの帽子掛けなので、せめて唄うことにした」

 弱さの告白ではなかった。絶望と笑いのあいだを揺れ動きながら、彼らしいユーモアとふてぶてしさを保った、まぎれもない“KONTA節”だった。

 

 

「命を落としかけた」事故の深い影。そして再起への決断

 公式発表によると、事故の詳細は伏せられているものの、バンド側は「不慮の事故により命を落としかけるも、持ち前の生命力で再起を果たす」と説明している。事故当時の状況や治療の経過は明かされておらず、今なお謎の部分が多い。

 ただ明らかなのは、KONTAが“生還”という極限を経験し、その先にもう一度ステージへ戻ろうとしていることだった。

 医療関係者がニュースに寄せた声のなかには、「四肢完全麻痺では嚥下障害や合併症のリスクが高い」「頸髄損傷の可能性がある」といった見立てもある。だが今、本人はその現実を受け止め、なお再起の姿勢を崩していない。

 彼は語る。

「『BARBEE BOYS 4PEACE』では、サックスこそ吹けないが、おれの変わり果てた姿と変わらぬふてぶてしさをお楽しみいただくため、もっか錬成の日々である」

 その言葉の奥にある悔しさや痛みを感じ取る読者も多いかもしれない。しかし同時に、死の淵から戻った男が放つ静かな情熱が、どこか胸を熱くさせる。

 

ドラム・小沼俊明の勇退 BARBEE BOYSは「4PEACE」へと変貌する

 KONTAの発表にあわせ、バンドの公式サイトではドラムの小沼俊明(コイソ)が先の公演をもって勇退することも明かされた。社長業に専念するための決断だという。

 代わりに、新体制は「BARBEE BOYS 4PEACE」として再出発。KONTA、杏子、いまみちともたか、ENRIQUEの4名で楽曲を再構築して届けていくという。

 80年代の音楽シーンを駆け抜けたBARBEE BOYS。男女ツインボーカルの鋭い掛け合い、「目を閉じておいでよ」の緊張感、世代を超えて愛されるサウンド。その中心人物の一人が重傷を負い、ドラムが勇退する。

しかし、バンドは止まらなかった。

 

ファンが震えた「KONTAらしさ」。絶望の淵からも笑う強さ

 ニュース配信直後、SNSやコメント欄には驚愕とともに、KONTAの文章に“らしさ”を感じて涙したという声が次々と並んだ。

 「ただの帽子掛け」という過激な言い換えに“笑ってしまった”と記すファンが多い。そのユーモアもまた、かつてのステージで挑発的にマイクを握っていたKONTAの姿を思い出させる。

 そして、こうした声が静かに重なる。

 「またあのハスキーな声を聴きたい」
 「命が助かっただけで十分すぎる。でも、歌うと言うなら全力で待つ」
 「BARBEEはいつも私たちの青春の真ん中にいた」

 不安も期待も混じり合いながら、それでも人々の記憶は彼らを強く求め続けている。

 

40周年を迎えた節目で起きた試練。BARBEE BOYSはどこへ向かうのか

 デビュー40周年を迎えたばかりのBARBEE BOYS。節目を祝った直後に突きつけられた現実は、あまりにも重い。それでも「再構築」という言葉が示すように、バンドは形を変えながらも歩みを止める気配を見せない。

 今後どのようなステージに立ち、どのような歌を届けるのか。その姿を誰もまだ知らない。ただ、音楽ファンが熱をもって語るあの言葉のように。
 「生きていてくれてよかった」
 その一言に尽きるのだろう。

 KONTAは生還し、再びマイクへ向かっている。BARBEE BOYSはまた変貌した形で戻ってくる。その歩みはいま、この瞬間から始まっている。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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