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祝・大谷翔平(31歳)4度目のMVP ボンズ以来の3年連続受賞に世界が喝采

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大谷翔平投手
MLB japan Instagramより

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(31歳)が、13日(日本時間14日)に発表された今季ナ・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された。

全米野球記者協会(BBWAA)の会員による投票で満票を獲得し、圧倒的な支持での受賞となった。エンゼルス時代を含め通算4度目、3年連続の受賞。これは2001年から4年連続でMVPを受賞したバリー・ボンズ以来の偉業であり、メジャー史に新たな金字塔を打ち立てた。

 

3年連続MVPという快挙

大谷が歩んだ軌跡は、もはや“異次元”の一言に尽きる。2023年のア・リーグMVP、2024年のナ・リーグMVPに続き、2025年も頂点に立った。投打の二刀流を維持しながらも、チームを牽引するその姿は、ボンズ以来20年ぶりの3年連続受賞という記録にもふさわしい。

MLBネットワークの発表番組にはロサンゼルスの自宅からオンライン出演。

落ち着いた私服姿で画面に現れ、「このチーム、この仲間たちのおかげ。周りの支えがあって初めてこの瞬間を迎えられました」と感謝の言葉を口にした。スタジオからは拍手と歓声が鳴りやまず、全米のファンがその瞬間を見守った。

 

打撃でも投球でもリーグ屈指の数字

今季の大谷は、打者としても投手としても圧巻の数字を残した。打率2割8分2厘、55本塁打、102打点。OPS(出塁率+長打率)1.014はナ・リーグトップで、長打率、得点でも上位を独占した。
投げては14登板で1勝1敗、防御率2.87、62奪三振。左肩の手術明けで登板数は限られたものの、平均球速は上昇し、復活を印象づけた。

米データ分析サイト「FanGraphs」による総合指標WARでは9.4(打撃7.5+投球1.9)を記録。2位のペルドモ(ダイヤモンドバックス)に2勝以上の差をつける圧倒的数値だった。野球記者の間では「この5年間の大谷は、MLB史のどの時代の選手よりも総合的に支配的」と評されている。

 

父となった節目の年に

2025年は大谷にとって、野球人生だけでなく私生活でも大きな転機の年となった。4月、妻の真美子さんが第1子となる長女を出産。大谷は「父親リスト」に入り、数試合を欠場した。試合復帰後には「娘の誕生が一番のエネルギーになりました」と語り、より柔らかい表情を見せるようになった。

東京ドームでの開幕2戦目では、復帰後初本塁打を放ち、チームの勢いを生み出した。家族の支えを背にしたそのスイングは、どこかこれまでとは違う落ち着きを感じさせた。家庭を持ったことで、精神的な安定がプレーにも好影響を与えていると球団関係者も指摘する。

 

肩の手術を経て掴んだ完全復活

昨年11月に受けた左肩の手術は、二刀流にとって試練の始まりだった。「肩が回りづらい感覚が一番の不安だった」と本人は振り返る。だが、シーズンが進むにつれて状態は改善し、6月16日(現地17日)のパドレス戦でリハビリを兼ねた“兼任登板”を敢行。

そして6月28日(同29日)のロイヤルズ戦では、自己最速となる101.7マイル(約163.7キロ)を計測。さらに8月27日(同28日)のレッズ戦では5回2安打1失点9奪三振で749日ぶりの白星を手にした。「ここまで来るのに長い時間がかかった。支えてくれた全ての人に感謝したい」とコメントし、涙を浮かべるファンもいた。

 

本塁打王争いの末に見せた笑顔

打撃面では、カイル・シュワバー(フィリーズ)との壮絶な本塁打王争いを繰り広げた。最終戦まで1本差で競り合い、シュワバーが56本でタイトルを獲得。大谷は55本でわずかに及ばなかった。しかし打率・OPS・得点では大谷が上回り、シルバー・スラッガー賞(指名打者部門)を受賞した。

「シーズンを通して“完璧な感覚”はなかった」と本人は謙虚に語ったが、全米メディアは「彼の存在そのものがチームの勝利を生んでいる」と絶賛。ドジャースのロバーツ監督も「彼は数字を超えた価値を持つ」と称えた。

 

世界が祝福する“新時代の象徴”

発表直後、米スポーツ専門局ESPNは「MLB史上最も多面的な才能」と評し、『USAトゥデー』は「ベーブ・ルース以来、最も偉大な“完全選手”」と報じた。SNSでは「#OhtaniMVP」「#ShoTime」が世界トレンド入りし、日本国内でも朝から祝福ムードが広がった。

ロサンゼルスのダウンタウンでは地元ファンが即席で祝賀パレードを開催。日本の花巻市では出身地の小学校に横断幕が掲げられ、「翔平、おめでとう!」の声が響いた。彼の活躍は、もはや国境を越えた誇りである。

大谷翔平(31歳)のキャリアは、すでに野球史の枠を超えている。だが、本人は「まだ成長できる」と言い切る。三十代に突入した今も、挑戦の炎は少しも衰えを見せない。

4度のMVPという頂を極めてもなお、彼は次を見据える。完全な二刀流復活、そしてワールドシリーズ制覇へ――。その目はすでに未来を見据えている。
世界中のファンが、再び彼の“ショータイム”を待っている。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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