
人気双子YouTuber「はらぺこツインズ」(小野あこ・かこ)が、活動休止の本当の理由を明かした。
11月11日に公開された動画では、姉妹がそろってカメラの前に立ち、うつ病やストレス性胃腸炎、椎間板ヘルニアなど複数の体調不良を公表。「大食いは関係ない」と真っすぐに訴えるその姿に、ファンからは「涙が出た」「ゆっくり休んで」と励ましの声が相次いだ。
沈黙を破った双子の笑顔
11月の夜、静かな室内に柔らかな照明が灯る。画面の中央に並んだのは、笑顔を取り戻した「はらぺこツインズ」だ。
10月24日の活動休止発表からおよそ3週間。ようやく更新されたYouTube動画のタイトルは「【ご報告】活動休止の本当の理由をお話しします。」だった。
冒頭で二人はそろって深々と頭を下げ、「たくさんのご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪。
そこから、視聴者に向けて少しずつ真実を語り始めた。
重なった病の連鎖
あこはゆっくりと口を開く。
「主な原因なんですけど、ストレス性胃腸炎になって。慢性的な胃の不調もあったの。それに椎間板ヘルニアも加わって、長年患っている病気もあって……」
その「長年患っている病気」とは、うつ病だった。
「私たち2人とも、うつ病なんです」とあこが告白すると、隣のかこも静かにうなずく。
「何にも興味がなくなるの。食べるのが大好きやったけど、その“生きがい”すらなくなってしまう」
動画では、ストレス性胃腸炎・慢性的な胃の不調・椎間板ヘルニア、そしてうつ病。
複数の症状が同時に重なり、心身の限界を迎えていたことを明かした。
「大食いのせいじゃない」偏見との闘い
動画の中で、あこは特に強調した。
「大食いのせいで入院したんじゃないかって、すごく見たんですけど全然そんなことなくて。むしろ大食いしてる時の方が体調良かったんです」
かこも続ける。「大食い=不健康っていうイメージを持たれがちだけど、自己管理の甘さが原因。大食いは関係ないんです」
SNS上では「救急搬送された」という誤情報も流れていたが、本人たちは「一切ない」と否定した。
彼女たちが訴えたのは、食べることへの誤解だった。
「大食いは不健康」という固定観念に対し、「健康に気を遣って食べている」と話す二人。
それは、長年“大食い”を職業にしてきた自分たちへの誇りのようにも聞こえた。
支えるファンの声、「無理せずに」
動画公開後、コメント欄やSNSには数千件のメッセージが寄せられた。
「辛かったでしょう」「本音を話してくれてありがとう」「健康がいちばん」。
一方で、「慢性的な胃の不調があるなら、大食いは控えた方がいい」との冷静な意見も少なくなかった。
それでも、多くのファンが共通して口にしたのは、「また笑顔で食べる姿が見たい」という言葉。
海外ロケで豪快に食べる二人を見ていた視聴者にとって、その“食の明るさ”こそが希望だったのだ。
再出発へ「自分たちのペースで」
あこは動画の終盤で、少し笑いながらこう言った。
「動画を上げなきゃっていうプレッシャーから解放された気がします」
かこも「ゆっくり治して、自分たちが楽しめるペースを見つけたい」と語った。
画面越しに伝わるのは、決意ではなく安堵に近い表情。
無理に明るく振る舞うことをやめた二人の素顔が、ようやく見えた瞬間だった。



