
スーパー戦隊シリーズ50周年記念作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』(テレビ朝日系)は、子どもから大人まで幅広い層に支持されている。だが、華やかな舞台裏で深刻なスキャンダルが浮上した。主演級キャスト・今森茉弥(19)に“共演者との不倫疑惑”が報じられたのに続き、プロサッカー選手・道脇豊(19)との“二股交際”疑惑までもが発覚。撮影現場は混乱し、サッカー界やスポンサー、さらには年末の玩具商戦にまで影を落としている。戦隊ブランド50年の歴史に前例のない危機が迫っているのだ。
不倫疑惑から二股報道へ——今森茉弥を巡るスキャンダル
スーパー戦隊シリーズ50周年記念作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』(テレビ朝日系)は、これまでの戦隊ヒーローが客演する特異な構造と、「指輪の契約」をめぐる戦士同士の対立で注目を集めてきた。しかし、番組の盛り上がりを打ち消すように、現場は連日のスキャンダルに揺れている。
9月11日発売の『週刊文春』が報じたのは、“戦隊ブラック”ことゴジュウユニコーン/一河角乃役の今森茉弥(19)と、“ゴジュウウルフ”のスーツアクター浅井宏輔(41)の不倫疑惑だった。浅井は既婚者であり、番組開始当初から今森に猛アプローチしていたとされる。浅井は否定しているが、報道直前の9月1日に降板を発表したこともあり、疑惑を裏付けるものと見る関係者は少なくない。
さらに18日には続報として、今森が同世代のプロサッカー選手・道脇豊(19)とも交際しているとの二股疑惑が浮上。所属事務所は「道脇選手との交際は事実無根」と否定したものの、浅井との不倫疑惑については「事実確認中」とするにとどまり、釈明の温度差が逆に疑念を広げている。
道脇豊選手との関係とサッカー界への波紋
今回の二股疑惑で名前が挙がった道脇豊は、高校サッカー界で頭角を現し、プロ1年目から得点を重ねてきた新鋭FWだ。俊敏なドリブルと果敢なプレーで「新世代ストライカー」と呼ばれ、将来は海外挑戦も期待される逸材である。
報道によれば、今森と道脇は知人の紹介を通じて今年春頃に知り合い、親密な関係になったとされる。SNS上では、同じタイミングで投稿されたストーリーズなどが“匂わせ”と指摘され、ファンの間では以前から交際説が噂されていた。
だが、今森のスキャンダルと結びついたことで事態は深刻化した。
サッカー界関係者は「プロ選手はイメージが命。スポンサーや地域の支援で成り立っているため、恋愛スキャンダルで名前が出るだけで痛手になる」と警鐘を鳴らす。実際、SNSでは《戦隊ヒロインとプロサッカー選手の二股疑惑はショック》《道脇くんは将来の代表候補なのに》といった声が並び、サッカー界の将来を担う逸材にまで影を落としている。
撮影現場の混乱と代役案
『ゴジュウジャー』の現場でも混乱は避けられない。浅井の降板に加え、今森の二股疑惑が加わったことで、制作スケジュールは一時白紙化。年末分まで撮影済みの映像をお蔵入りさせるのは難しく、9月22日以降に仕切り直して再開する予定だというが、スポンサーや親世代の反発は強い。
さらに、作品設定上の構造も“代役交代”を容易にしている。
今森演じる角乃には妹キャラクター・緒乙(桧山ありす/17)が存在し、彼女を新たな戦士に据える脚本変更も可能だ。SNSでも《妹にバトンタッチさせれば違和感がない》《今森の続投は戦隊ブランドを傷つける》といった声が多数投稿され、ファンの間でも降板説は現実味を帯びている。
「現場はてんやわんやです。東映としては、子どもたちに人気のある戦隊シリーズを守るため、最終回までの継続か途中降板か、苦渋の決断を迫られています」(制作会社関係者)
直撃する年末の玩具商戦リスク
スーパー戦隊シリーズにおいて、年末は最大の商戦期だ。クリスマスシーズンに合わせて、新戦士の変身アイテムや最強合体ロボが続々と投入される。『ゴジュウジャー』も秋以降にゴジュウユニコーン関連の新商品が予定されており、売上の大半を年末に稼ぐ構造となっている。
「戦隊は玩具ビジネスと直結しています。親御さんの信頼を失えば“子どもに買い与えたくない”という動きが出かねず、売り場にも影響します。流通業界でも“この状況でどう販促するのか”と頭を抱えているようです」(大手量販店バイヤー)
これまでのシリーズでも不祥事でプロモーションが抑制された例はあるが、主演級のスキャンダルが年末商戦直前に起きたのは極めて異例。スポンサー企業や販売店がプロモーションに慎重になれば、数字そのものが冷え込む可能性も否定できない。
戦隊ブランド50年の危機
スーパー戦隊シリーズは1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』から半世紀にわたり続く“子どもたちの憧れ”だ。若手俳優の登竜門として数々のスターを輩出し、ファンの間では「キャスト同士が10年、20年後も仲良く集まる」ことがブランドの象徴とされてきた。
だが今回の不倫・二股報道は、その信頼を根本から揺るがしかねない。子どもたちに夢を届ける番組で“共演者同士の不倫”という最悪の疑惑が浮上し、さらにサッカー界の有望株を巻き込んだ二股報道となれば、シリーズの伝統的価値が損なわれるのは必至だ。
「スーパー戦隊は作品を超えて“ブランド”です。そのブランドを守るか、出演者を守るか。今回の判断はシリーズの未来を左右する分水嶺になるでしょう」(前出・制作関係者)
50周年記念作という節目に襲った前代未聞の試練。『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』は、この危機を乗り越えることができるのだろうか。