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浦平美博・和歌山県県議に体罰事件の過去 リアル「龍が如く」で竹刀→木製バットで生徒をICU送り

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「現実とゲームの区別を」と批判殺到

浦平和歌山県県議のHP
浦平美博・和歌山県県議のHPより

FRIDAYが報じた衝撃の内容が、また一人の政治家の過去を掘り起こした。記事の主役は、今夏の参院選・和歌山選挙区に日本維新の会の公認で出馬を予定している浦平美博・和歌山県議(53)。

報道によれば、浦平氏は教員時代に剣道部顧問として勤務していた和歌山北高校で、男子生徒を“教官室”に呼び出し、竹刀で執拗に殴打。折れた竹刀の代わりに木製バットを手にし、最終的にICUに運ばれるほどの重傷を負わせたという。事件は2003年に発生し、2004年には傷害罪で有罪判決(懲役1年6カ月・執行猶予3年)が下っている。

 

詳細はFRIDAY誌面に譲るが、体罰の実態と、浦平氏の“バトル系RPG愛”が奇妙にリンクして見えることから、ネット上では「現実とゲームを混同したのではないか」と皮肉交じりの声があがっている。

「竹刀で殴っていいのはモンスターだけでしょ」
「武器を持ち替えて連打とか、完全にRPGのノリ」
「リアルで龍が如くしてるのやばすぎでしょ」

 

ドラクエ・龍が如く・バイオ…バトル系ゲーム愛が招いた“現実バトル”?

浦平氏の公式プロフィールによれば、趣味は「RPGゲーム」。ドラクエ、ファイナルファンタジー、バイオハザード、龍が如く──いずれも戦闘や暴力描写が多いタイトルだ。剣道歴45年の“武闘派”であることもあり、教室ではなく“教官室”での“バトル”に、現実とゲームの境界線が曖昧になったのではと、冗談とも本気ともつかぬ指摘が相次ぐ。

実際、浦平氏はFRIDAYの取材に「謝罪の念は一生持ち続ける」と語り、過去の行為を認めているものの、議会登庁中の直撃には「それ以上でも以下でもない」と繰り返すばかりだった。

 

“教官室”という密室が生んだ暴力の構造

今回の事件が象徴するのは、単なる一教員の暴走ではない。「教官室」という部外者の目が届かない密室で、顧問と生徒という圧倒的な上下関係の中で暴力が行使された点に、体育会系指導の構造的問題が表れている。

当時の剣道部では、練習態度や上下関係への忠誠心が重視されていたという。Aさんの息子が練習を「サボった」と見なされたことが事件の発端だが、その背景には、体育会に根強く残る「精神鍛錬」と称した“しごき文化”が見え隠れする。

外部の目が届かない“教官室”という空間が、事実上の制裁部屋となっていた可能性は否定できず、学校教育の現場に潜む危険な空白を象徴している。

 

維新の会の“スキャンダル耐性”にも疑問符

浦平氏の出馬に際して、日本維新の会は「事件の事実は把握している」「罪滅ぼしとして公に奉仕してもらいたい」とコメントしている。しかし、過去の有罪歴を持つ人物の国政公認は異例と言わざるを得ない。

維新の会といえば、近年も数々のスキャンダルを抱える議員を擁してきた。不倫、暴言、経歴詐称──いずれも党の「刷新」の看板とは裏腹の出来事だ。今回の浦平氏のケースも、世論の一部では「また維新か」と受け取られている。

実際、SNSでは党の“公認基準の曖昧さ”に対する批判も噴出。「公人として許された」と映ってしまうことの影響を、維新側はどれほど真剣に受け止めているのか。

 

有権者に問われる「覚悟」の本質

浦平氏の座右の銘は「臥薪嘗胆」。だが、今回の事件が示すのは、他者に“苦汁を嘗めさせた”側の責任である。竹刀とバットで叩く相手は、モンスターでも、魔王でも、生徒でもない。

問われているのは、「覚悟」ではなく「資格」だ。暴力先生には肝に銘じていただき、有権者の判断を仰いだ後に、結果を受け止め再起いただきたい。

それにしても、先生、竹刀で殴っていいのはゲームの世界だけですよ。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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