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2025年1月31日、玄海文化ホールで開催された「海洋教育玄海子どもサミット」に、呼子小学校3年生が参加した。本サミットには、玄海町や唐津、奄美、台湾の小中高校生が集まり、各地域で取り組む海洋環境保全の活動を発表した。
「呼子の海を守るために」未来世代が提言
呼子小学校3年生は「呼子の海を守るために私たちができること」をテーマに発表。海洋環境を守るための自分たちの考えや、これまでに実施してきた活動について堂々と語った。児童たちは、地域の漁師や環境団体と協力しながら学んだ知識を活かし、ゴミの分別や海岸清掃の大切さについて具体的な提案を行った。発表後には、他の地域の子どもたちとのディスカッションが行われ、互いの経験やアイデアを共有し、新たな気づきを得る貴重な機会となった。
持続可能な未来への第一歩
「海洋教育玄海子どもサミット」は、全国の海洋教育パイオニアスクールが集まり、「ふるさとの里山里海」への理解を深めることを目的としている。海洋ごみ問題や生態系の保全について議論が交わされる中、子どもたちは自分たちが果たせる役割について真剣に考えた。呼子小学校の児童は「海はつながっている。私たちが小さな取り組みを続けることが、世界の海を守ることにつながる」と力強く語り、会場の大人たちにも強い印象を与えた。
地域とともに実践する環境保全活動
また、呼子小学校では、サミットに向けた準備の一環として、総勢110名が参加するビーチクリーンを実施した。地域住民や漁業関係者と協力しながら、海岸に漂着したごみを回収するだけでなく、プラスチックごみの影響や資源のリサイクルについても学んだ。児童たちは、「ただ拾うだけでなく、ごみを出さない生活を意識することが大切」と話し、環境保全の意識をさらに高めた。
今後も、ビーチクリーンや資源循環、海洋教育を通じた「里海づくり」に力を入れ、ふるさとの海を誇れる環境として未来へつないでいく考えだ。