福島県いわき市で2月23日(日)に開催される「いわきサンシャインマラソン2025」で、ランナーの完走支援と海洋ごみ対策を両立させるユニークなプロジェクトが実施される。
主催の一般社団法人ふくしま海と緑のプロジェクトは、2月23日の大会当日、ランナーへのアミノ酸サプリメント提供とコース上のゴミ回収を同時に行う「完走サポートプロジェクト」を展開する。
完走サポートでランナー満足度向上へ
ランナー満足度93.0点と高評価ながら、昨年大会はエントリー数が定員割れとなったいわきサンシャインマラソン。大会の持続可能性を高めるため、主催者は「完走」に着目。完走率向上による更なる参加者増を目指し、本プロジェクトを始動させた。
大会では、味の素株式会社の協力のもと、約30名の「完走サポートランナー」が後半20キロ地点からランナーに「アミノバイタル®アミノショット®」を配布しながら伴走。疲労困憊のランナーをアミノ酸の力でサポートし、完走を後押しする。
海洋ごみ対策への意識向上
いわき市は海に面しており、海洋ごみ問題は深刻だ。本プロジェクトでは、完走サポートランナーがゴミ回収を行いながら走ることによって、海洋ごみ対策の啓発も同時に行う。コース上には河川も存在するため、ランナーや応援者のポイ捨て抑止を呼びかけ、海洋ごみの流出防止を目指す。
ゲストランナーがプロジェクトを支援
本プロジェクトには、プロギングのスペシャリスト上田怜氏、いわき市出身の元陸上競技選手・柏原竜二氏が参加。上田氏は42.195kmを走りながらゴミ拾いと完走サポートを行い、柏原氏はコース上でアミノショット配布に協力する。
地域活性化への貢献
この取り組みは、マラソン大会の活性化と海洋環境保護という二つの課題解決を同時に目指すもの。地域貢献と環境意識向上を両立させる試みとして注目される。