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廃棄された衣類が栄養価の高い土壌に!?衣と食の循環型社会を「CIRCULAR FARM MUSEUM」で実体験!

サステナブルな取り組み イベント
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「CIRCULAR FARM MUSEUM」

不要になった衣類を肥料に変え、農産物を豊かに育む土壌を作れたら。そんなサステナブルな衣と食の循環を目指し、2017年に設立されたのがクレサヴァ株式会社だ。同社が4月22日から東急プラザ銀座7階において、期間限定でオープンさせたのが「CIRCULAR FARM MUSEUM」。同社の業容を紹介しつつ、産直野菜等のショッピングやヘルシーな食事を楽しめる、パビリオン型“サステナブルエンタテイメントスペース”である。

オープンに先駆け、4月18日にメディア内覧会が実施された。その模様をお届けする。

クレサヴァの挑戦!衣類の大量廃棄問題を豊かな自然の恵みへと循環

クレサヴァ 衣類
ミュージアムに展示されている廃棄予定の衣類

 現在、日本では年間約50万トンの衣類が廃棄されているという。

創業以来、クレサヴァでは廃棄衣料を肥料化し、土へと還す取り組みを行ってきた。
当初は天然繊維のみ肥料化してきたが、独自の技術開発に基づき、ポリエステルやポリウレタン、ナイロンなどの化学繊維でもそれが可能になった。今、ファッション業界の恒久的な課題だった、製品の大量廃棄の解決への糸口が見出されようとしている。

 これまでもユニクロなどが自店に回収ボックスを設けるなど、リサイクルやリユースの試みはなされてきた。ただし、回収対象は自社グループの商品に限られている。各自治体でも衣類は多く、無償で回収されるが、その用途は説明されない。消費者は行き着く先が見えぬまま、愛用した衣類を手放さざるを得なかった。

 しかし、クレサヴァではその「見える化」を行なっている。同社の園部皓志社長はユニクロのグローバルデザイナー出身。ヒット商品の「スーパーノンアイロンシャツ」などの開発を手がけてきたが、持続可能なアパレルの実現を目指して独立し、まず和紙などの天然素材を用いたライフスタイルブランド「アルーフホーム」を立ち上げた。

和紙は生分解性が高く、土の上に置けば2~3カ月で微生物に完全に分解され、栄養価の高い土壌を育むという。そして、展示販売で顧客を広げ、京都府南丹市美山町に自社農園を設立し、回収衣料での野菜作りを実現させたのだ。

衣と食の循環を実体験!誰もが楽しめる「CIRCULAR FARM MUSEUM」

クレサヴァ ロゴ

 そんなクレサヴァによる資源再生の「見える化」が、端的に把握できるのが「CIRCULAR FARM MUSEUM」。約400坪の広大なスペースに、同社が提案する“サスティナブルなライフスタイル”が表現された。“学び・体験・実践”をコンセプトとするブースとポップアップスペースが設けられている。

衣類廃棄による環境への影響や合繊繊維と天然繊維の違いを学べる展示エリア、衣類を破砕・粉砕し、ペレット肥料へと加工する工程を擬似体験できるラボ、アルーフホームの衣料品のショールーム、衣類の回収カウンターなど各ブースを回ることで、同社の目指す地平が確認できる。

 中でやはり目を見張るのが体験ラボだ。破砕・粉砕した衣類を肥料にするため発酵させるのだが、その場に繊維と窒素・リン・カリウムなどの有機発酵物が用意してあり、ままごとのように混ぜ合わせられる。これにはキッズも大喜びだろう。子どもと過ごす週末スポットとしても注目される。

クレサヴァ 展示②
体験ラボでは、大人も子供も楽しめる

 また、京都・美山の自社農園で育った野菜を中心に、京都の地産地消食材を使ったメニューを提供するレストランバー「YUBA」も併設され、自然食も堪能できる。文字通り、自社農園で作られた大豆を使用した湯葉料理が看板。湯葉づくし御膳(1,980円 税込)にはとりわけバリエーション豊富に湯葉が用いられ、舌もお腹も満足が行く。そして、お隣の「京都マルシェ」ではこの自社農園産の野菜を買うこともできる。

YUBA_KV
湯葉づくし御膳(1,980円 税込)

 自然の循環を着る・食べる・遊ぶと、体感しつつ学べるのが何よりの魅力の、この「CIRCULAR FARM MUSEUM」は7月末までの開催予定。実際の参加者からも、以下のようなコメントをいただいていた。

「天然繊維が土に還ることはイメージしやすいが、化学繊維も同様に処理することが出来るなど想像も出来なかった。素晴らしいテクノロジーに驚いた。」

「文字だけでは理解するのが難しかったが、MUSEUMでは衣類からどのように肥料が作られるのかを視覚的にイメージできるのが嬉しい。」

実体験を通して、クレサヴァの“サステナブル・イノベーション”を体験できるので近くに行く用事があったら、是非立ち寄ってほしい。

クレサヴァ 展示③
このミュージアムでは京都・美山の自社農園で育った新鮮な野菜を購入することもできます。

◎CIRCULAR FARM MUSEUM 概要
パビリオン型のサステナブルショップ&レストラン
ミュージアム開催時期:2023年4月22日〜7月31日
場所:東急プラザ銀座7F
営業時間:11:00〜20:00

◎企業概要
社名:クレサヴァ株式会社
URL:https://www.cresava.com/
代表:園部皓志
資本金:1億3180万円
所在地:
(本社)〒107-0062 東京都港区南青山5-16-14
(クリエイティブオフィス)〒107-0032 東京都港区南青山4-9-6 #401
(aloof home南青山店)〒107-0062 東京都港区南青山3-2-9 aloof home

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ライター:

1966年長野県に生まれ、東京で育つ。法政大学文学部在学中より、出版社で雑誌編集に従事した後、フリーに転ずる。教育やビジネス分野に造詣が深く、著名な起業家との共著も多い。また、食べ歩きを密かなライフワークとする。『名門高校人脈』(光文社新書)、『全国創業者列伝』(双葉新書)、『東京B級グルメ放浪記』(光文社知恵の森文庫)、『リーダーになる勇気』(共著・日本実業出版社)、『コピーライターほぼ全史』(日本経済新聞出版)など著書多数

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