―優秀賞の受賞おめでとうございます。 現在の率直な感想をお聞かせください。
私は日本語が話せず、大会でも日本語で発表できないことが不安でしたが、それでも受賞できたことに勇気づけられました。意欲も湧きましたし、モチベーションに繋がりました。
―大会を通じて、成長できたことはありますか?
他の若い世代の方たちの志に触れられたことはとても学びになりました。私自身のこととしては、プレゼンテーションとスピーキングのスキル向上に繋がったと思います。また、いろいろな方からフィードバックをいただけたことで自分の考えを固めることができました。とても学びの多い大会でした。
―大会の道のりではたくさんの方のサポートがあったと思いますが、特に感謝を伝えたい人は?
たくさんの人に感謝を伝えたいので選ぶのが難しいのですが、実行委員メンバーの史恵さんに感謝したいです。初日から最後までずっと付き添い、サポートをしていただき、安心できました。志やプレゼンテーションの内容についてもいろいろと手助けしてくれ、とても感謝しています。
―大会で印象に残っているエピソードはありますか?
大会の最終日に、審査員の皆さまから大変あたたかい講評の言葉をいただきました。このことがとても胸に響き、嬉しく思いましたので、印象に残っています。
―将来の夢や今後の抱負について聞かせてください。
大会に参加したことで、多くのメンターやネットワークを得られました。そうしたネットワークを活かし、メンターにサポートしていただくことで、アフリカで女性のためのシェルターを運営するという目標を実現し、広めていく上で力にできればと思っています。私はすでに『ティナ・オーガニゼーション(Tina Organization)』という組織を運営しており、クラウドファンディングを立ち上げています(https://gogetfunding.com/tina-organization/)。性犯罪の被害、貧困、教育が受けられないといった状況にある少女や若い女性をサポートするためのものですが、この活動も続けていくつもりです。
―南アフリカから留学して、現在岡山大学の二年生として医療人類学を学んでいますが、日本はいかがですか?
いろいろな人との出会いや、さまざまな文化を知ることが好きな私にとって、日本での生活はとても良い経験になっています。アフリカに比べて社会も発展していて、たくさんのことを学べます。しかし、ずっと日本にいて自分だけ経験を積むのではなく、アフリカと日本を繋ぐコネクターのような存在になりたいです。
ー逆に日本の問題点として気づいた点はありますか?
働きすぎで、仕事に重きが置かれすぎている気がします。アフリカでは家族や楽しく過ごすことが重視されていて、その点に違いを感じます。
―社会にどんな影響を与えたいですか?
アフリカの女性たちを力づけられる存在になりたいです。アフリカでは仕事を見つけられない女性も多いですが、そうした女性たちに仕事を紹介し、夢を叶える手伝いをしたいです。いつも笑顔で、陽気で、元気という長所を活かして、女性を力づける社会貢献活動ができればと思います。
―ロシーナさんの行動力の原点は何でしょうか?
自分自身や他者の痛みに対して、なんとかしなければという思いがあります。その人たちを幸せにしたいし、一緒に喜びたい、そういう想いが私の行動力の原点になっています。