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鹿児島 廃校活用とARスポーツHADOによる療育共創拠点の誕生

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鹿児島 廃校活用とARスポーツHADOによる療育共創拠点の誕生
提供:株式会社meleap

少子化で増加する廃校をいかに再生するか。鹿児島県いちき串木野市で始動した冠岳小学校跡地プロジェクトは、先端テクノロジーと福祉を掛け合わせた、地方創生の新たな解を示している。

 

鹿児島県5例目の廃校活用 冠岳小学校跡地が2026年6月に地域共創型複合施設へ

鹿児島県いちき串木野市で、廃校となった冠岳小学校を活用した大規模な再生プロジェクトが動き出した。運営を担うのは、合同会社心楽動である。本プロジェクトは、単なる公共施設の再利用に留まらない。放課後等デイサービスなどの療育機能を核に据え、ボルダリングやゴルフといったスポーツ施設、さらには地域住民が憩うカフェを併設した、多機能型コミュニティ拠点を目指している。2026年6月の開業を予定しており、地域の新しい居場所としての期待が寄せられている。

ARスポーツ HADOを導入 運動能力や障害を問わないインクルーシブな体験の独自性

本施設の最大の独自性は、世界39カ国で展開されるARスポーツであるHADOを体育館に導入する点にある。頭部にヘッドセット、腕にセンサーを装着してエナジーボールを放つこのテクノスポーツは、フィジカルな運動能力の差をデジタル技術が補完する特性を持つ。代表の坂上竜次氏は、HADOが小さな子どもから高齢者、障害のある方まで、誰でも同じフィールドで楽しめる点に大きな魅力を感じているという。従来のスポーツ施設が抱えていた、運動が得意な人だけが集まるという構造的な課題を、最新のAR技術によって解消する。真にインクルーシブな交流の場を創出する点が、既存の施設再生事例との決定的な違いである。

療育とスポーツが育む社会性 代表 坂上氏が掲げる心楽動の哲学

 

プロジェクトの根底にあるのは、親子で心から楽しく過ごせる場所を作りたいという切実な想いだ。かつて地域の中心であった小学校という場所に、現代のニーズに即した療育の機能を組み込む。坂上氏は、HADOの導入について、ゲーム感覚で体を動かしながら、協力や工夫のプロセスを体感してほしいと説く。単に遊ぶだけでなく、チームで作戦を立て、他者と関わる経験を積むことで、子どもたちの社会性や協調性を育む。テクノロジーを単なる娯楽として消費するのではなく、教育や福祉を支える重要なツールとして再定義する姿勢に、同社の揺るぎない哲学が表れている。

自治体や企業が学ぶべき サステナブルな多機能型コミュニティの構築モデル

この冠岳小学校跡地の事例からは、今後の地域再生における重要な指針を読み取ることができる。まず、目的の多重化による集客構造が挙げられる。療育、スポーツ、カフェを混在させることで、特定層だけでなく、全世代が日常的に訪れる動線を生み出している。また、ARスポーツを活用し、地方における教育や体験の格差を解消すると同時に、障害の有無を越えた交流を可能にしている点も看過できない。何より、地域の記憶である廃校を舞台にすることで、住民の愛着と参画意識を維持している点は、地方創生における最適解の一つと言えるだろう。廃校という負債になりかねない資産を、テクノロジーと高い志によって地域最大の資本へと変えるこの試みは、全国の自治体にとっても注視すべき先行事例となるはずだ。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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