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食品ロス削減市場でシェア34% 3年連続首位「sinops」が独走する理由

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食品ロス削減市場でシェア34% 3年連続首位「sinops」が独走する理由
提供:株式会社シノプス

「在庫こそが経営の急所である」という信念のもと、30年にわたり需要予測を突き詰めてきた企業がある。食品ロスを「善意」ではなく「利益率の向上」という経済合理性で解決する、シノプスの在庫最適化哲学に迫る。

 

需要予測・自動発注ツール市場で「sinops」が3年連続シェア1位を獲得

株式会社シノプスが提供する需要予測型自動発注サービス「sinops(シノプス)シリーズ」が、最新の調査レポートにおいて、食品ロス削減ソリューション市場のシェア第1位を獲得した。富士キメラ総研の調査によれば、同社は2022年度の調査開始以来、3年連続で首位の座を守り続けている。

特筆すべきは、小売業向け市場における圧倒的な存在感だ。同分野でのシェアは34%に達し、前年度からさらに0.9ポイントの上昇を見せた。国内の事業系食品ロスが年間約231万トンに上るなか、同社のシステムは導入企業の「日配品」で平均15%、「惣菜」で5.4%のロス削減を実現しており、日本の流通インフラにおける廃棄抑制の要として機能している。

AIが「経験と勘」を凌駕する。難攻不落の日配・惣菜分野を制した独自性

他社の自動発注システムが、主に賞味期限の長い加工食品(グロサリー)を対象としてきたのに対し、シノプスの強みは管理が極めて難しい「足の速い商品」への対応力にある。

牛乳や豆腐といった日配品や、店内で調理される惣菜は、天候や気温、曜日によって需要が激しく変動するため、長らく現場担当者の「経験と勘」に頼らざるを得ない聖域だった。シノプスは30年に及ぶ知見をもとに、販売実績や販売価格、気象データなどをAIで緻密に分析し、高度な需要予測を可能にした。

さらに、AIが売れ残りのリスクを予測して適切な「値引率」を提示する機能は、他社にはない独自のアプローチだ。早期に適切な値引きを行うことで、最終的な廃棄を未然に防ぎながら、店舗の利益を最大化させる。この「廃棄ロス削減と利益改善の両立」という明確な経済合理性が、多くの小売企業の導入を後押ししている。

「世界中の無駄を10%削減する」在庫最適化に懸ける不変の哲学

 

シノプスの躍進の背景には、創業以来掲げ続けている「世界中の無駄を10%削減する」という極めて具体的かつ壮大なビジョンが存在する。社名の由来である「Strategic Inventory Optimum Solution(戦略的在庫最適化ソリューション)」が示す通り、彼らにとって在庫とは、単なる「物」ではなく、人・金・時間・情報が凝縮された経営資源そのものだ。

代表取締役社長の岡本数彦氏は、在庫を最適化することは、限りある資源を必要な場所へ適切に届けることに他ならないと説く。30年前、まだ「サステナビリティ」という概念が社会に浸透していなかった時代から、同社は一貫して在庫の不条理と向き合ってきた。その執念とも言える継続性が、アルゴリズムの精度を極限まで磨き上げ、参入障壁の高い生鮮カテゴリーにおける圧倒的な地位を築く原動力となった。

社会課題の解決を「利益」へと転換するサステナブル経営の要諦

シノプスの成功から学べるのは、社会課題の解決がいかにして強力な競争優位性へと転換されるかというプロセスだ。同社は食品ロス削減を単なる環境保護の文脈に留めず、廃棄コストの削減と粗利益の向上という、企業の根源的な成長意欲に直結させた。

また、競合が敬遠する難易度の高い「日配品・惣菜」に特化し、長期間かけてデータを蓄積した「継続의力」が、後発企業の追随を許さない最大の防御壁となっている。現在は小売の成功を起点に、製造や卸売までを含むサプライチェーン全体の最適化へと事業を拡張しており、点ではなく「面」で無駄を排除するフェーズに入っている。社会の要請を自社の成長エンジンへと変えるシノプスの歩みは、次世代のビジネスモデルを考える上での最良の指針となるだろう。

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サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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